2016年4月25日月曜日

今日の雑談 (4/25)

コーポレート・ガバナンスはインデックスファンドにおまかせだよっ


足かけ5年以上に及ぶ指数連動型上場投資信託(ETF)の買い入れで、日本銀行は主要上場企業の株式に対する影響力を強めている。特に、異次元金融緩和以降の「爆買い」で累計保有額は推定8兆円を超え、日経平均株価を構成する9割の企業で実質的な大株主になった。
-- ETF爆買いの果て、日銀が日経平均企業9割で実質大株主-試算 - Bloomberg

インデックスファンドによる資本支配の懸念が出てきましたよねって話。日銀からすると単にインデックスファンドを購入しているだけでして、株主の最大の武器である議決権行使は、ETFの運用会社に委ねられるわけです。

会社役員育成機構のニコラス・ベネシュ代表理事は、株主議決権はETFの運用会社が保有するが、運用各社は「ETFの手数料は低く、株主代理権を行使するエンゲージメントや分析に時間を費やせない。株主代理権の行使による市場監視の役割が空洞化する」と警戒している。
-- ETF爆買いの果て、日銀が日経平均企業9割で実質大株主-試算 - Bloomberg

議決権行使は、議決権行使助言会社を活用することになるわけでして、ぶっちゃけISS社に委ねられるわけです。

日銀が購入するETF運用会社の1社である野村アセットマネジメントは、昨年6936議案に対し議決権を行使し、反対した比率は11%だった。大和証券投資信託委託は7277議案中、26%で反対、日興アセットマネジメントは2万3117議案中、反対は8.7%だった。
-- ETF爆買いの果て、日銀が日経平均企業9割で実質大株主-試算 - Bloomberg

ぶっちゃけ野菜AMがこの国の資本社会の最大の武器である議決権行使を運用する立場にある、と。聞いた感じですとISS社は4割は何らか否定するアドバイスを送っているようでして、となると彼らは何を参考に議決権行使をしているのか、私、気になります!

この現象は、年金(GPIF)にも言えることなのですが、結局のところ、議決権行使はインデックスファンドに丸投げしなさいと政府から言われているようでガッカリなわけです。

この国の資本を溶かした東芝に誰が損害賠償を行うんでしょう。誰が彼らに議決権行使をしているのでしょう。その責任は誰にあるのでしょう。

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ああ、ボキュは米国の資本社会にはクソほども興味が無いので米国株はインデックスファンドで運用しています。彼らがどんな遺伝子操作した種子を開発しようが、ボキュが儲かればそれでいいんです。

資産運用ってその手の割り切りが必要じゃないんでしょうかね。


ひふみ投信でお馴染みのレオスキャピタル、大量保有報告書を連続で提出






最近、立て続けに大量保有報告書を出してますね。

なんというか、こう銘柄を選ばないイナゴたちを先導しているハーメルンの笛吹きファンド的な何かを感じるわけでして、相場からイナゴが移動するとそれはそれでアレでして。


企業年金の運用損が利益を直撃するなう


日銀のマイナス金利政策の影響が、年金の負担増を通じ企業収益を圧迫し始めた。長期金利の利回りがマイナス圏に下がったことで、企業が将来の年金の支払いに備えて用意する必要のある金額が増えるためだ。
-- 年金債務、企業を圧迫 日清食品など、関連費用膨らむ マイナス金利が影響 :日本経済新聞

確定給付年金の運用損はもれなく利益から差っ引かれます =)。

これ滅茶苦茶腹が立ってね。

正直な話、現役やOBの年金費用なんて全くもって企業の売上にも利益にも貢献しないわけですよ。しかもてめえらが運用を失敗しているのをよりによって利益から削られるんです。面白いわけがない。これは、OBが現役を搾取し、現役が非正規を搾取する構図です。非正規からすればなんでOBや現役の年金のために全社一丸となって働かなあかんのよって話です。運用損は、OBの年金減額か、現役の賃金カットでお願いしたいところですよええ。

JALの企業年金の割引率が高くて、倒産の引き金を引いたこともありました。現役にとっても投資家にとっても実に腹立たしい案件でしょう。

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今回、マイナス金利の影響で債券による資産運用が難しくなりまして、割引率を見なおさないのなら営業外費用として利益が削られることになるでしょう、というのが上記の記事です。

まあマイナス金利に係わらず運用がウンコな企業はありまして、有名所ですとNECは毎年、費用を計上していたりします。下記は去年の決算短信のP/Lです。

退職給付費用がそれにあたります。



毎年、100億円程度、搾取されてまんがな。


昔儲かったサラリーマン天国な老舗企業では、このような状況になっているようです。勿論、年金運用が上手い企業もありまして、この場合はこの手のコストは表に出てきません。

最近の傾向では、割引率を低くする交渉と同時に確定給付年金から確定拠出年金に切り替えている企業が多くなりました。確定拠出年金は、自己責任で各々が年金運用を行う仕組みで運用損を企業側が被ることはありません。年功序列、終身雇用は一部の正規雇用の特権であって、今となっては形骸化しているかと思われます。

ともすれば企業と紐付かない確定拠出年金の方が今風だと思うのですが如何でしょうかね。

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ついでだ。

昔、この割引率にハマってですね、各社の割引率がどの程度か調べたんですよ。多分、当時の割引率は1~2%程度が一般的だったかと思うのですが、そんな中、6%という運用を行っている企業が合ったんですよ。しかも運用は上手く行ってるという。なにそれ天国過ぎるw

サトーホールディングスなんですけどね。

今となっては0.88% ~ 3.20%と随分丸められてしまい、運用も左程上手く行っていない感じなんですけどいやはや羨ましい。つか債券より株での運用比率がえらい高いのなw。

この辺は有報に書いてあるんで確認しておくんなまし。


スマホ用レンズ、買ったった






アキバのあきばお~で340円くらいで売ってたんで確保してきた。

オモチャとしては割と楽しい。

アマゾンでスマートフォン用カメラレンズが色々売ってるので安物買って遊んでみたいんよ。



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