2013年4月25日木曜日
ババアと新聞配達
ババアが新聞配達の子と揉めていた。
話を聞いているとどうやら最近バイトとして勤めることになった新人らしい。見た目、16~18歳くらいの随分若い子だ。どうやら集金に回っているようだ。
「集金に参りました」
「集金なら1月に払いましたけど?」
この時点でババアはかなりお怒りだ。実の所、集金間違いは今日初めてではなく何回か起こしている。通常、半年に一回、集金に回るというのが基本らしいのだが、ウチは一年に一回という通常の集金ではない支払いをしているらしい。ババアは「一年に一回にする代わりに安くさせてやってるのよ」と得意げに話す。そんなババアの気まぐれで集金が面倒になっている、嫌なご家庭扱いらしい。
仕方ないね。
「こんな事今回が初めてじゃないのよ?」
「会計の方法が悪いんじゃないの?」
「話が伝わっていないんじゃないの?」
ババアの怒りは収まらない。ババアの怒り方の特徴として、怒ってるマインドを鼓舞して、怒りが怒りを呼び寄せるのだ。しかも牛の反芻宜しく同じことを何度でも繰り返す。「ああそれもう聞いた、聞いたよ」ということを何度でも繰り返すのでぐったりするのだが、ババアはその姿を見て反省していると勘違いしているっぽい。
救いようがないね。
新人の子もやっぱりそんな感じだがそれでも受け答えはしっかりしていて、俺の印象としては「なかなかいい新人じゃまいか」と思えた。ババアの反芻は続く。その度に平謝り。「もう早く帰りたい」というのが顔から窺える。集金はウチだけではないのだ。こんなところで時間を失ってしまったらそれこそ彼が可哀想なことになる。ババアはそいう気遣いが全くできない。
流石にこれは可哀想な拘束時間かと思って声を掛けようと思ったあたりで拘束が解けた。
ガンガレ新人。
無駄だと思いつつ、ババアに言ってみた。
「彼に可哀想な事をし過ぎだろ」
ババアの怒りが今度は俺に飛び火した。ババアの主張を今度は俺にし始めた。それこそ関係ねえよ、俺もうんざり。
「彼は新人なんだから彼を指示している新聞配達所の代表にクレーム入れないとただの新人イビリになるぞ」
「そんな社会は間違っている」
「間違ってるも何も雇用っていうのはそいう仕組みになってるのが分からないのかね」
「そんな社会は間違っている」
「てめえの理想郷の話なんか聞いてねえよ」
「、、、私は何も悪いことはしていない」
「それがいじめの原点だってことに何故気が付かない?」
ババアご立腹が収まらないらしいが、何を言っても「悪いことはしていない」しか言わない壊れた何かになってしまったので風呂に入って今、これを書いてる。
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