今期決算は、売上高、営業利益共に上昇しており好調を持続している。ただし純利益が10%程減ってしまっているのでEPSとしては前期より下がってしまった。
前期は、固定資産売却益が発生して純利益を嵩上げしたのだが、今期は目ぼしい特別利益が生じなかったのが原因。前期のEPSは、特別利益で嵩上げされたものなので差し引いて考えるべき。
- 特別利益の考え方について
特別利益は一般的には通常のビジネスとは直接関係のない事柄で利益が生じた時に発生する利益となります。よって来期以降に同じ利益が生じることがなく、持続性の無い利益と言う扱いになります。銘柄の収益力に期待した投資なら、特別利益は「オマケ」程度の扱いが相当でしょう。ただし例外は結構あります =) - 2221 岩塚製菓の場合
本業はおせんべいの製造販売だそうですが、営業利益は大したことはありません。何故注目されているかと言うと、台湾系の企業と業務提携をしている関係でかなり出資をしているのですが、その出資先が大当たりしてましてかなりの成長企業として評価されています。その関係上、特別利益として出資先からの配当金が毎期計上されていまして、現在、相当な利益になっています。出資先が更に成長し、安定して配当を計上するのなら、銘柄の収益力として考えても良いのではないでしょうか。他力本願っぽいですが =) - 5186 ニッタの場合
本業はゴム製品で利益率はビミョーです。ただし、ニッタには2社素晴らしい合弁会社がありまして、その企業からの利益がこの銘柄の純利益を底上げしています。これらの合弁会社はニッタの技術を組み入れてこその事業ですので、合弁比率が変わる可能性は少ないと考えてよいのではないでしょうか。余談ですがこの銘柄、老舗でして東京や大阪の一等地に会社があります。戦前、ゴムの原料を収穫する関係上、北海道に広大な土地を持っていたりもします。優待が北海道関連なのはそれが原因です。
えーと、つまりそいうことです=)
売上・利益の推移(東証2部上場以降) (PDF)より。
17年の間に売上を3倍に伸ばしているのが確認できる。物流センター等「持つ経営」なのでB/Sはあまり改善されてない傾向にはある。コツコツ利益を重ねてもらう事を期待している。
決算直後に株価が下がったのは当期純利益がマイナスだったからかもしれないが、利益の質が悪くなったわけではない。来期の配当予想は記念配当がある。毎年、記念配当してくんないかな =)。
総資産が増加しているがその分、純資産が増えている。つまり負債でB/Sが膨らんでいるのではなく、株主資本(自己資本)を増やしている事が分かります。俗にいう内部留保が増えた、と =)。
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