2017年1月3日火曜日

今日の雑談 (1/3)

AIは人の悪意と戦う時代になる



キュレーションサイト問題で燃え尽きたDeNAの記事を読みつつ思った。

ロボット型検索エンジン、とか言うといつの時代の人ですか?とか言われそうだが、昔はインターネットの目次代わりとしてディレクトリー型検索エンジンの2通り存在していたんですよ。ディレクトリー型検索エンジンで起業したのが今のヤフーなんですが、今は見る影もありませんよね。

どちらの検索エンジンも、人の良心に基づいて運用されていたのが特徴でしてね。

まず始めに人の悪意に汚染されたのがディレクトリー型。ヤフーからリンクが張られるとPVが格段に増えるとあって、商売目当てに登録されるようになり良心は消え去りました。悪意と戦うのが人力ってのが痛い。悪意の物量戦に勝てるわけも無く、満足度を減らすことになりました。

一方、ロボット型も人の良心に基づいた設計になってます。質の高いサイトからのリンクは良質であろう、という仮定の元に検索のランキングを構築していきました。勿論、悪意との戦いはあったものの、概ね小規模な悪意だったので個別に対応することで何とかなっていたって状況でしょう。SEO業者とGoogleの戦いですね。

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だが状況は変わりつつあります。

一つは、良質なリンクが減っていること。企業サイトからの外部リンクは皆無ですし、個人も情報発信する人が増えると共に質が落ちる傾向にあります。SNSであるFacebookやTwitterに良質なリンクを支配されているのもあるでしょうね。

もう一つは、今回の事件にあるとおり、企業が計画的に悪意に基づいてネットを構築することが横行しているってのがあります。悪意の元凶は、GoogleのアフィリエイトであるAdSenseってんだから救われない。個人なら「AdSense狩り」のまた違う悪意で潰れることが多かったのですが、企業ページはこの悪意に対して無効であることに気付き、まとめサイトがこぞってLivedoorブログに集ったのは興味深い現象でした。

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これからGoogleに向けられた悪意とどう戦うことになるのでしょうか。

一つは、企業版AdSense狩りを組み入れるという方法はどうでしょう。AdSense狩りを意識させることでおとなしくなる傾向は個人では見られました。Googleの暴力ですね。

もう一つは、AIの進歩です。キュレーションサイトのコンテンツの質の悪さと行儀の悪さを指摘する人は多かったように感じています。この負のオーラをAIが認識し、指摘する側の悪意を読み取ってランキングを決めるのです。

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アフィリエイトと検索エンジンが共存する方法ってのは難しいとは思うのですが、Googleの収入源は広告費がメインであることは忘れてはいけないと思うわけなのです。


東芝の不正会計ネタは不定期に再燃するね




今回の特損ネタなのかと思ったら違ってた。


炎上はコストが掛からないので減少ことは考えにくい


井上:僕の誹謗中傷をネットに書いている人は、人数にすると本当に少ない。片手で数えられるくらいです。実際、ネット炎上の研究によれば、ネット世論を形成するネット上の書き込みは、ネットに接続している全体のわずか0.5%にすぎないといいます。今年、まるで日本中が激怒しているかのような騒ぎになった五輪エンブレム事件のときは、実際にネットに書きこんでいたのは全体の0.4%しかないという調査もあります。
-- ネットで中傷した人を訴える場合、裁判は2度ある│NEWSポストセブン

底辺の娯楽ですからね。失うものがない人ほど止めようとはしないでしょう。燃え広がる対岸の火事を安全な場所で愉悦する人はいつの時代にもいます。

五輪エンブレム問題も初動でちゃんと消しこめば大きな問題には発展しなかったでしょうね。取材不足で何かと二次情報を垂れ流す放送する民放が拍車を掛けてる。彼らからすればご褒美だ。


Q. 業界の変化に追従するって、どうやったら分かるんですか?


A. 日経の産業天気図予測で確認してください

いえね。

最近、こいう感じの質問を受けることが多くなってですね、一つの投資アイディアとして紹介してみたんだけど、えらく気に入ってくれたようで何よりでした。

産業天気図予測は、日経が3ヶ月に1回公表している業界の経営状況です。紙面では1、4、7、10月の3日に公表されます。この記事、何故かオンライン版では開示してなく、紙面のみの情報なんですよ。仕方ないのでキャプチャーを取るか、紙面をデジカメで撮影したりと割と苦労してます。日経テレコンだとちゃんと記録が残せるのにねえ。

投資に役立てるのなら「晴れ」マークに注目し、天気が良くなったセクターに注目するのが宜しいかと思われます。「晴れ」マークは、経営環境が好調であることを示しているので、馬なりでも成長可能なセクターでしょう。

例えば、「雨」マークから「くもり」マークに変化した場合も業界の好転が見込まれるのでこれも株価への影響はあるかもしれません。株価は、業態の変化に強く反応します。例え状況が他のセクターより悪くても、状況が好転することで株価が評価されることが多いのです。


石油、アミューズメントが評価された模様。

石油セクターは石油減産合意を評価。

アミューズメントセクターは任天堂絡み。任天堂はある程度、織り込まれているとは思うのですが、今年の主役にはなりそうな気はしますね。

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