産業天気図の使い方については以下のページを参考にされたい。
変化があったセクターは以下の通り。
- 石油:薄日 → 曇り (↓)
イラン産原油の禁輸、米中貿易摩擦の影響より国内のガソリン価格が大きく変動する懸念。
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大きく変動すると入っているが上がるとも下がるとも言ってないあたりが興味深い。原油価格はWTI(原油先物)を確認するのが良いと思う。WTI自体のマーケットは小さいのですが世界の原油価格に大きな影響を与えています。今の所、55~60ドルあたりを上下する程度で経済に大きな影響を与える程ではないようです。 - 人材派遣:晴れ → 薄日 (↓)
依然、人材不足は続くが国内の景況感の影響を受けやすいセクター。製造業への労働者派遣では米中貿易摩擦が懸念材料。働き方改革の影響よりエンジニア派遣の労働時間の減少が下押し圧力。
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意外でした。確かに景況感の影響を真っ先に受ける都合のいい使われ方をする業種ですので国内の景況感を計るには丁度いいかもしれません。
製造業は去年ほどの業績の伸びは見られませんでしたので縮小するだろうなとは思っていたのですが、エンジニア派遣はソフトウェア業あたりは今も業績が好調なので心配してなかったんですが、気にしてみる必要がありそうです。
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技術者派遣でメイテック、アルトナーあたりの稼働率を確認してみたのですが依然、悪くない状況のように思えます。製造業派遣でアウトソーシング、ワールドHDあたりを見てみたんですがよう分かりませんでした。
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むしろ20/04から適用される同一労働同一賃金制度への課題が大きいように感じています。変動費としての派遣の利点はあるものの、コスト面で折り合わなくなるとなると稼働率が落ちる可能性は否定出来ないところです。労働集約型である外食、小売、サービス業あたりは更に厳しくなるかもしれません。
気になった点は以下の通り。
- 通信:楽天モバイル参入の影響
19/10に携帯電話事業の新規参入が噂される楽天モバイルの価格設定による影響を気にしている様子。また端末との抱合せ販売が禁止される影響も示唆していました。消費増税のタイミングで駆け込み需要があるやも。 - 楽天、DMMから格安スマホ買収 携帯参入に備え :日本経済新聞
- 楽天は携帯電話会社として成功を収められるか? - 佐野正弘のモバイル情報局(4) | マイナビニュース
- 総務省の「端末割引2万円まで」が業界に与える影響は? 残債免除プログラムとの整合性を考える (1/3) - ITmedia Mobile
- 電子部品・半導体:メモリー価格の下落の影響データセンター向けの需要の恩恵が20年まで先送りに。ロジック(CPUとかGPU)向けや受託生産投資は堅調、とのこと。データセンターの需要がやや落ちている話がちらほら出てるんですけど長期的な問題なのか判断が付きませぬ。
- 旅行・ホテル:ラグビーワールドカップによるインバウンド需要
開催は19/09。ホテルはほぼ満席とのこと。北は北海道、南は熊本まで幅広く開催都市があるようですな。地方のホテルあたりは需要ありそう。観光まで流れてくるのかしら。 - 気候の影響
「アパレル」「スーパー」でコメント有り。去年は猛暑だったが今年は平年並みとの予測。去年ほどの特需はナサげ。 - 米中貿易摩擦の懸念高まる
「石油」「化学・繊維」「精密機械」「産業・工作機械」でコメント有り。
- 産業天気図、2業種悪化 7~9月 :日本経済新聞 (19.07.01)
産業天気図の存在は知っていて、目にはしていたのですが、こういう解説があるとナルホドーって思いますね。
返信削除いつもありがとうございます。
産業天気図は思わぬ新しい発見があって結構好みだったりします。今回、2週間以上放置していたので取り急ぐ公開しております。
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