9749 富士ソフト
富士ソフトは、ソフトウェア下請けを行っている企業です。四季報の同業他社にTIS[3626]、DTS[9682]、CAC Holdings[4725]。上場している連結子会社にヴィンクス[3784]、サイバーコム[3852]、サイバネットシステム[4312]、富士ソフトサービスビューロ[6188]。
富士ソフト[9749] 説明会動画は https://t.co/rBT2HyYgMh、書き起こしは https://t.co/VLkMM3uO4pにあり。以下、それに含まれていないQ&Aと若干のコメント。19/12期の営業利益は昨対16%増だったが、4Q単独では同5%減となった。質問もこれに関するものが多かった。— 決算説明会 (@gantky1) February 18, 2020
主要因は不採算案件の発生(数字は非開示)による売上原価増。更には、その対応に人手もとられ他の案件の進捗にも影響した。また、子会社の富士ソフトサービスビューロ(6188)が日本年金機構の競争参加資格を20/1/7迄停止された影響が、売上高で3億円ある。— 決算説明会 (@gantky1) February 18, 2020
いずれも一過性のもので、今期への影響はないと。20/12期の営業利益予想は昨対2.5%増と成長性の低下との印象を与えるもの。これは、対外的に必達の数字を出したもので、増額修正含みとの事。16/12期以降は、毎期の営業利益を最終的には計画比で増額修正しての仕上がりとなっている。— 決算説明会 (@gantky1) February 18, 2020
あまりに保守的過ぎる数値を提示して株価に悪影響を与えるのは如何かというのが感想だ。会社自体は、書き起こしに記載されているように、仮想化、クラウド化等諸分野での技術力は高いと思われ、これらに注力するマネジメントの方向性は妥当と思われるだけに、上記のような株価への配慮のなさは惜しい。— 決算説明会 (@gantky1) February 18, 2020
株価下落の一因として、大和証券の格下げ「2」→「3」が影響していると思われます。レポートを確認したのですが、どうやら新卒採用数の減から成長の鈍化を懸念したもののようです。
ソフトウェア下請けは、人足数で売上が決まります。
この新卒採用数の減が何を意味するものなのかを読み取る必要があるでしょう。決算説明会動画ではそれを読み取ることはできませんでした。考えられることは、人材採用費の高騰によるものか、先々の需要減を織り込んだものか、採用を厳選するようにしたのか、海外に外注する仕組みを増やしたのか、あたりでしょうか。説明不足ですね。
後、離職率にも触れてほしいところではあります。例えば同業の伊藤忠テクノソリューションズ[4739]は、離職率5%を切ることを自慢していましたし、この業界では素晴らしい状況ではないかと思います。
直近の受注・受注残は以下の通り。
現段階では受注状況は悪くないように感じます。
P/Lの推移は以下の通り。マネックス証券の銘柄スカウターより。
ここ数年は売上、利益共に増加傾向にあります。
四半期決算の推移は以下の通り。マネックス証券の銘柄スカウターより。
1Qと3Qが書き入れ時のようです。2Qの利益が冴えないのは新卒採用による人件費増の影響でしょう。この業界の特徴です。4Qで利益の調整を行っているのかも知れません。決算ギリギリに不採算事業の洗い出しをするのはよくあることです。
やはり業績予想がコンサバに出しているように感じます。今後の業績に期待するしかないようです。
- 個人投資家の皆様へ |富士ソフト株式会社
IR本拠地。決算説明資料、動画あり。
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