事業概要
ブイキューブは、オンライン会議支援を行う企業。
自前の配信サービスを持っているが、Zoom、Microsoft(Teams)等の米国企業が強く、成長分野としては捉えていない。オンライン会議支援サービスは、製薬企業向けが多く彼らの投資意欲に左右される。配信用個室ブースであるテレキューブやそのOEM(Station Work)が成長著しい。配信サービスを外販するためのSDKに注力中。
QonQ('21/3Q)
マネックス証券の銘柄スカウターより。
3Q決算の累積では増収増益だが、3QのQonQでは増収減益(売上+21.2%、営業利益▲69.7%)と見栄えの悪い決算になった。2Q決算時点では、2Qから3Qまでは閑散期で3Qから4Qにかけて売上が伸びる計画であったが、それがコケた模様。
減益要因
配信運用支援(イベントDX)の環境変化による影響。「製薬業界における小規模のイベント数が想定を大きく下回る」ことで売上が伸ばせず、小規模イベント(2-5人程度)の増加を見込んだ外部スタッフの増強、機材への設備投資がコストとして利益を押し下げた。4Qに向けては、小規模から中・大規模イベント(10数人-数100人)にシフトしている状況。
今期は、昨年並みの小規模イベントの需要は戻る見込みは少ない。以下の環境変化により、4Qも小規模イベントの需要が戻ることは少ないとみている。
- コロナ禍で時間に余裕が生まれ、自ら配信する担当が増加
- 製薬業界はイベントが直前に決まることが大半で見通しが立てにくい
- コスト意識が高まっている
4Qは、中・大規模のイベントの増加を見込んでおり、現時点では業績予想を達成する見込みは変わらないとしている。
今後の考察
2Qがボトムで3Qからは売上が戻る見込みでいたため、今回の環境変化による減益要因はネガティブに捉えられるでしょう。
上記の目論見通りに、4QのイベントDX事業の需要が戻ってくるかどうか。
イベントDX以外の事業はいずれも堅調なので4Qで小規模イベントの遅れをどこまでキャッチアップできるかどうか注目したい。また配信支援事業自体は、コロナ後であっても成長をし続ける見通しは変わりないとみる。Zoom等の配信ソフトウェアとは直接ビジネスはかち合わないのもポイントが高い。
4Q決算までは耐える展開が続きそうではある。
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