事業概要
すららネットは、小中高校生向けのオンライン教育(eラーニング)を提供する企業。
定額課金のID数がKPI。学習塾のサブビジネスとして業績を伸ばす。2020年度、2021年度は行政からの補助金(EdTech導入補助金)の影響が大きい。
QonQ ('21/3Q)
マネックス証券の銘柄スカウターより四半期業績。
QonQで、増収減益(売上+4.9%、営業利益▲24.9%)。
増収減益要因
今期2Q決算が減収減益なのは「EdTech導入補助金 2020年度」の補助金が今年3月で切れてしまい、6割近くの学校が契約解除を行った影響を受けている。
今期3Q決算が増収なのは「EdTech導入補助金 2021年度」の補助金が決まり、学校経由のID数を飛躍的に増やしたことによる。前期より減益なのは、2021年度の補助金は、行政が金額に制限を設けた影響と思われる。
人材確保、コンテンツ増加、サーバー強化などで費用が嵩む一方で、コロナ禍の影響により通塾の減少から学習塾のID数を減らしており、補助金以外は向かい風の環境にある。
今後の考察
なお上記の表は2Qまでの状況で、3Qの補助金の影響は反映されていない。
「EdTech導入補助金 2021年度」も来年度末に切れるため、来年度の業績予想も減収減益になると思われる。仮に「EdTech導入補助金 2022年度」があるとすれば、去年・今年と同じく来年8月頃に業績変更があるだろう。
今後、学校はコロナ禍と補助金の影響の影響でID数を飛躍的に増やしたがこの傾向が続くかどうかは不明。GIGAスクール構想でどこまで取り込まれるのかが焦点になろう。主力の学習塾は、通塾が戻ることを背景に増加するのではないか。営業力と認知度をいかに増やせるかが鍵になると思われる。
中計の実現は未だに怪しいとみてる。
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