2013年3月20日水曜日

'13/02の「担当ファンドマネージャーの見方」

大和住銀日本小型株ファンドの月次。2月は2786 サッポロドラッグストアー

<ドラッグストア投資が一番おいしい時>

 医薬品の販売許可を受けつつ、大型店舗で一般の日用品も幅広く取り扱うドラッグストア業態は、すっかり日本に定着しました。規制と規制緩和の谷間で恵まれて成長してきたという面もありますが、生鮮食品以外は日常的な買い物が一ヵ所でしかもその多くを割引価格で済ますことができるという点で合理性が高く、今後一層の規制緩和によって通信販売はじめ他業態との競合が激化しても有力な業態として生き残ることができると予想しています。当ファンドでは、ほぼ一貫してドラッグストアを主要投資対象の一つとして位置づけてきましたが、その方針は変わらず、特に大手企業よりも変化点を迎えた中堅企業の投資魅力が高いと考えています。

 ドラッグストアは店舗によって品質に差の出にくい取扱商品が多いため、利益率の格差を生む最大の要因は企業規模による仕入時の交渉力と考えられます。しかし、スーパーやコンビニに比べ多店舗展開が遅れたため、本格的な全国チェーンは存在せず、地域チェーンが群雄割拠する状況となっています。そして、大手企業の多くが地元では飽和状態に近づく一方、他地域では知名度や人材確保、経営組織の確立といった点が障害となり、十分に強みを発揮できない傾向にあります。

 一方、強力な大手企業が存在しない地域にあったり、支配的な大手企業と差別化を打ち出すことに成功している中堅企業に関しては、伸びしろは大きいと言えます。勝ちパターンを見つけることさえできれば、人材面・管理面の問題は比較的小さく、利益率を高めながら急成長することが可能です。さらに、株式市場においては割安状態に放置されている企業も多いため、PER(株価収益率)の上昇によって利益成長以上の株価上昇を期待することも可能です。

 こういった観点から当ファンドが最も注目している企業は、北海道で第2位のサッポロドラッグストアー(2786)です。首位であるツルハホールディングス(3391)との差は歴然としていますが、ツルハホールディングスが同地域で約50%のシェアを有しているため競争環境が比較的安定しているというプラス面もあります。その中で同社は加工食品の強化などによって独自色を打ち出しており、全店で自動発注を導入するなど効率性の改善に向けた先行投資も積極的に行なっています。

3/20時点で予想PER9.2倍、PBR1.31倍、シェアーズ割安度50%。

以前からサッポロドラッグストアーは何度か検討していましたが、札証上場なのがネックでした。今年に入ってから株価が評価され現段階だと流石に気軽に買える水準からはやや遠くなった感を受けています。

優待もあるようですが、近場に店舗が見当たらないというのもややマイナス材料。

近場のドラッグストアー銘柄を見てみたんですが、どこもPER10倍以上、割安度フェアバリューという状況ですので、サッポロドラッグストアーは出遅れ割安であることは変わりないかもしれません。

ただまあやっぱり成長性ともなると疑問がいろいろわきますねえ。

様子見かなやっぱり。

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