2015年7月2日木曜日

【会社四季報】 PERの使い方、もしくは来期PER改善率(仮)

会社四季報まとめページ

茶番


四季報CDROMでスクリーニング条件設定したいのですが、
PER予想決算期、予想(倍)、最高平均(倍)、最低平均(倍)更に今期、来期、真近
とかあるんですがどれを入れたらいいんでしょう?
時価総額も前期本決算でいいんでしょうか?
--- スクリーニングとか|ぱふぇの投資記録

答え:自由にやりなはれ


『株価指標関連』の項目は更新されないのに注意


上記のスクリーニング条件は、会社四季報が発刊された日(今年夏号は5/25基準)での株価指標になります。ダウンロードしたにも関わらず、最新の情報に更新されないのに気を付けてください。ダウンロードで更新されるデータは『ダウンロードデータ項目』下のみです。

上記の項目はどこの部分か確認しましょう。即興で作りました。


この値は、日足チャートで確認できます。


  • 予想PER・決算期:
    PERの元となる決算期で今期は2016.3
  • 予想PER:
    5/25基準での会社四季報の予想PER。企業が公開している業績予想ではなく、会社四季報独自の調査に基づいたPERであることに注意。稀に大きく差が開いている場合があって、結構狙い目 =)。
  • 最高PER平均(倍):
    最高PERの過去3年分の平均値です。割とこの数値は好みでして、このPERレンジ内を右往左往する銘柄は多いです。セクター平均と比べるもよし。

『ダウンロードデータ項目』を活用しよう!


折角、CD-ROM版を購入しているのだからやっぱり最新のPERで抽出したいのが人情でしょう。

ダウンロードサービスでは、『ダウンロードデータ項目』にある項目のみ更新されます。この情報は、四季報独自予想に基づいたデータではなく会社の公開情報であることに注意してください。業績修正が行われる度に更新されます。

で、PERは、というとそんなものはありません =)。PERは、一株益から求める必要があります。


不便ですがやり方は簡単。

実績PERは以下の通り。1株益は前期の実績値になりますのでダウンロードでは更新されないでしょう。

[DL・週足終値(円)(-1)]/[DL・1株益(円)(-1)]

予想PERは以下の通り。1株益は、会社の公開情報です。上方修正・下方修正で更新されるはずです。

[DL・週足終値(円)(-1)]/[DL・1株益(円)(0)]

同様にPBR、配当利回りも算出できるので活用してください。


上記で、日足終値ではなく週足終値にしている理由は、日足にするとその日に売買が行われなかった銘柄の株価が「0円」として返ってきてしまう事による対応です。本来なら前の日の株価に反映してくれれば日足でよかったんですけどね。ビミョーに気が利かない四季報。

そんな流動性のない銘柄には興味が無い、というのなら日足でも問題ありません。1週間売買が行われない銘柄と言うのもままありまして、流石にそれは除外しても良かろう、という意味合いで週足に設定しています。


『一般連結』と『一般単独』との違いと『ダウンロードデータ項目』の利点


1株益には『DL・1株益(円)』の他に『連・1株益(円)』と『1株益(円)』があります。前者は連結決算による1株益で、後者は単独決算による1株益が返却されます。

困った事に、連結決算銘柄と単独決算銘柄の2つが存在します。

連結決算銘柄で『1株益(円)』を指定すると、その銘柄の単独決算による1株益が返却されます。逆に単独決算銘柄で『連・1株益(円)』を指定すると(エラー)になります。

つまりですね。

正確を期すなら連結と単独のスクリーニングを別々に作る必要が出てきます。これがヒジョーに面倒臭い。単独決算銘柄はウンコだから無視してオッケーという割り切りができればいいんですけど、中小型銘柄は単独決算であることが多いんですよね。

なので。

できる限り『一般連結』と『一般単独』は用いず、『ダウンロードデータ項目』で何とかやりくりするのが楽チンなんですよ。『ダウンロードデータ項目』の場合、連結は連結、単独は単独で数値を返してくれます。

単独と連結を使い分けたい場合、『DL・連単フラグ』で連単の判定をしてください。


来期PER改善率(仮)


折角なんで今期予想PERと来期予想PERで遊んでみましょう =)。


今期予想PER(会社四季報オリジナル)と来期予想PER(会社四季報オリジナル)の改善率をみてみました。どの道、会社四季報が勝手に予想している数値なので、真に受けるのはどうかと思うのですが、まあ、四季報で売買する人達は気にするでしょうね =)。

ちなみに夏号の場合、3月決算銘柄に絞り込むと更に効果的です。夏号は来年3月予想なので12ヶ月先、再来年3月予想は24ヶ月先の予想になりますからね。期間が長ければ長い程、妄想も広がるというものです =)。

結果は以下の通り。


見事にアレな銘柄が揃いましたね =)。

今期予想が酷いPERで来期予想で改善する、という感じの銘柄が揃った感じです。先行投資で純利益が崩れた銘柄とかもあって、ここから精査すると効率的にアレな銘柄が拾えるかもしれません =)。常識的には20%前後あたり改善で留まっている銘柄が安定成長してそうで宜しいんじゃないですかね。

純利益のみならず、売上高やら営業利益でも比較したくなるはずです。そうなると上記の連単問題が出てきて「うぜぇ」ってなってようやくこの面倒な作業を共有できるわけなんですよ。


まあ色々弄ってみてよ。


2 件のコメント:

  1. ここらは何年も使い込まないとなかなか使いこなせんかもしれんですね。昔はDLデータがなかったとかもう信じられんですわw。

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    1. ですよね。細かい所で気が利いていないというか、バットノウハウの塊ですわ。ダウンロードデータは助かってるんですけど案外、使い道が理解されていないというか、初心者向けのコンテンツが少ないというか、東洋経済自体、作る気が無いんですかね。

      悪くない商材なのに放置し過ぎです。

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