2017年3月4日土曜日

マネックス「公認会計士に学ぶ!初心者でも1時間でわかる長期投資アプローチとは?」メモ

おまえらのための財務分析まとめ

公認会計士に学ぶ!初心者でも1時間でわかる長期投資アプローチとは?

マネックスの入門!資産形成道場スペシャルの一つとして放送されていたのをメモしてみた。結論からすると、
お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな(AA略
という感想でして、儲かる気がしない。


彼らが考える「良い企業」



  1. 財務の健全性は「自己資本比率40%以上」
    銀行全滅ですやん。自己資本比率が高いとなると負債によるレバレッジを掛けていない企業が多く、経営的に保守的だったり経営環境が厳しかったりそもそも借金をさせてくれない事業だったりと状況は様々です。
    財務が安定している企業が「良い企業」というのは納得が行かないな。資本を腐らせているだけの企業だってあるわけだし。
  2. 1株価値(EPS)が長期的に高水準で増加トレンドにあること
    これは異論がないけど、そもそもEPSが上がってる企業の株価はメチャクチャ高いですやん。彼らはPER 20倍を軸にしてますけど、日経平均株価の平均PERは13~17倍あたりが一般的で20倍となると私は割安株とはとても思えません。
  3. ディフェンシブなビジネスであること
    これも異論はありませんけど、得てして高PER銘柄でして、暴落時に買うことくらいしかタイミングが無いでしょうね。年に何回かはあるとは思いますが、底で買うとか落ちてるナイフを掴むとかかなり厳しいタイミングでしょうね。

年率5%の投資アイディアと似てるのですが、大きな違いは配当ですね。数年持ち続けるわけだから配当利回りは高くないと安定した収益にはなりにくいでしょう。

収益の成長性に期待したキャピタルゲイン目的だと、投資タイミングが難しくないですかね。


彼らの投資期間は「5年以上」

理屈が分からん。何故5年なんだろうか。

ちなみに私の投資期間は短期3ヶ月、長期3年です。理屈は簡単で、短期3ヶ月なのは決算短信が提出される期間が3ヶ月だからで、長期3年なのは中期経営計画(中計)が大体3年が多いから。

そもそも企業の価値に投資するのなら、企業の財務を見ないとかあり得ないでしょう。中計すら出せない企業に長期投資お願いしますとか言われましても、という気分なのですよ。経営者が5年先まで見えていないのに一介の個人投資家が5年持たなければならない必要性ってあるんですかね?

後、短期3ヶ月とは言ったものの、チェックポイントが3ヶ月毎に発生するだけで、問題なければ継続的に保有することがほとんどです。結果的に長期投資になってるのも多いんですよ。


学習塾が衰退産業?



過去の株価を見せておいて投資したいのはどっちですかー、とかインチキですやん。

規模もモデルも違うのに比較する意味が分からん。同じトイレタリー産業なら8113 ユニ・チャームとか4912 ライオンを比べるべきなんじゃね?と思うわけですよ。花王は海外比率が高いとか言ってるけど、おいおいユニ・チャームの方がもっと高いぞ。花王はむしろ海外進出が遅れているほうだ(海外売上比率、花王35%、ユニ・チャーム61%)。もうね、P&Gに投資しろよと。

4705 クリップコーポは、ちょっと不遇な面もあって東日本大震災の影響で外でのレクリエーションが減ったりとビジネスが厳しくなっている背景もあります。ただ学習塾全体が衰退しているかというとそうでもなくて、例えば4745 東京個別指導とか4718 早稲田アカデミーとかは5年間でみても成長はしているんですよ。理屈は、人口減でも1人あたりに費やす教育費が増えているからです。この程度の説明をしてからクリップを挙げてもらいたいと思うわけです。

とはいえ、全体としては成熟産業なので今後5年先も成長し続けられるかというと疑問ですが、学習塾は設備投資が少なく、粗利が高く、財務リッチな企業が多いんですよ。投資する価値はあると思うんですよええ。

0 件のコメント:

コメントを投稿