2015年10月22日木曜日

2164 地域新聞社、2294 柿安本店 - 今日の決算説明会さん

決算説明会(@gantky1)さん、まとめページ

2164 地域新聞社


地域新聞社は、千葉県を地盤にフリーペーパーを発行している企業です。四季報の同業他社に2139 中広2481 タウンニュース社4833 ぱど





14.11.10の続きです。


ざっくり纏めると以下のとおり。

  • 投資期に突入
    投資期に入ってしまったようですね。2013~14年のKG情報と同じ状況かと思われます。この時期の株価を見てもらえれば分かる通り、アベノミクス相場でほぼヨコヨコして現在に至ります。今期からようやく収穫時期に入ったようで、それなりの利益率に戻っています。
    投資と言ってもほとんどが人件費でしょう。人件費の回収は時間がかかるものです。
  • 今期は減配
    配当を減配したのも地味に痛い。明らかにキャッシュ保有比率が高いのですから配当性向よりはDOE(株主資本配当率)を重要視するべきではないでしょうか。上場している意味合いが殆ど無いですね。
  • 折込チラシの低迷
    新聞の低迷が、新聞折込チラシとして潜りこませるフリーペーパー事業に影響しているようですね。新聞を取っている世代が続々と引退していく状況ですので、新聞の状況が好転することは今後、無いでしょうね。外の配布方法を模索する必要があるでしょう。
  • 同業他社のM&A
    同業他社のM&Aは、低迷する業態でよくある話です。ただシナジーについては難しいと考えています。精々、印刷所を纏めるくらいじゃないでしょうかね。地域型フリーペーパーは、地域に根づいた記者が自らの足で情報を稼ぎ、営業を行う形式でして、規模が大きくなったとしても費用の大半を占める人件費でして、それを削ることは困難です。
    経営ノウハウ云々は期待していません。黒字が精一杯でしょう。
  • 求人広告の低迷
    広告を打っても人が集まらない状況が続いており、広告効果が得られないという状況が続いているようです。これはフリーペーパー全体で起きている状況ですね。

纏めると、投資家はこの企業に何を求めているかにかかっているかと思われます。多分、投資期は1年で終わらないでしょう。

フリーペーパーと言えどもIT化への流れを無視できる状況では無いでしょう。ウェブで記事を公開しているようですが、目につくことは少ないですし、引水が少ないでしょう。Google News等の媒体に特化するか、Yahooに格安でニュースを卸して顧客を引き込むしか無いと思うんですよね。その手のITに特化した技術が弱いんじゃないでしょうかね。

キャッシュカウである事を自覚しているのなら減配は有り得ないでしょう。


2294 柿安本店


柿安本店は、デパ地下で食肉やお惣菜を販売している企業です。四季報の同業他社に9945 プレナス2910 ロック・フィールド7561 ハークスレイ


柿安というと和菓子の口福堂ですかね。ここのおはぎがとても美味しいのですよ =)。割とセールや商品の新規開発を行っているようで月次はチョイチョイ確認しているのですが、パッとしませんね。

直近のニュースとしてはTPPが関係しそうでしょうか。株価は動かない銘柄のようですけど =)。

牛肉の関税率はTPPの発効に伴い、現在の38・5%から27・5%に引き下げる。その後も段階的に削減し、16年目には9%となる。焼き肉や牛丼などの外食チェーンではメニューの値下げが期待できるが、国内の畜産農家は品質差が小さい低価格帯を中心に外国産との価格競争が激しくなり、影響が避けられない。
-- TPP 「焼き肉、牛丼安く」 - 産経ニュース

補正予算で畜産農家への補助が入って、和牛の価格が安定する、ってことは無いですよね。外国から入ってくる和牛とかの扱いが気になるところでしょうか。

いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


素晴らしい =)。

結構、現金を持て余しているようですね。安定した株主資本の成長も見逃せない所でしょう。ただ売上・利益成長はほぼ平行線でして、キャッシュカウが続いている状況でしょうか。二本目の柱である和菓子事業もやや鈍化しているだけに次なる一手を考える時期なのかもしれません。

続いてFCF。


安定したもんですな。

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纏めると、次の投資先を考える時期に来ているのかもしれません。外食よりは中食を伸ばして欲しいところなのですが。

優待が恵まれているのでNISA向けかもしれませんね =)。

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