2015年6月30日火曜日

【NISA】 NISA口座の状況 (15/06末)

NISA口座の状況 まとめページ

ということで6月末の運用状況にゃ。


増えました =)。

+26.07%(5月末) → +31.00%(6月末)と+4.93%上昇しています。
対してTOPIXは、1673.65(5月末) → 1,630.40(6月末)と△2.58%と下落しています。

6月は3月決算の株主総会が集中してまして、割とゆっくりとした株価の推移だったのですが、6/27あたりからギリシャの債権国との瀬戸際外交が破たんしはじめまして、6/29-30でリスクオフの流れになったという状況でした。


相場のボラティリティと付き合う事なく、安定した運用が出来た月かと思ってます、と自画自賛 =)。際立って株価が評価されたのではなく、全体としてもやっと上げている感じがいいですね。

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8425 興銀リースは、惜しかったですね。先週、一瞬だけプラテンしましてポートフォリオ全部の銘柄がプラスになったのですが、今週の下げに付き合ってしまいマイナスになってしまいました。でもまあ、プラスに戻るのは時間の問題かと思われます。

4825 ウェザーニューズは、昨日(6/29)、決算が発表され今日、+3.90%と強く評価されました。とは言え業績予想はやや控えめな数値でしたので今の感じを持続する流れになろうかと。

3230 スター・マイカは、6/19に2Q上方修正があったのですが、ほぼ無風。悲しかったですね。今日(6/30)の2Q決算のタイミングで通期の上方修正&増配が入ってましたので、今回こそ少しは株価に反映されて貰えないですかねえ。

1723 日本電技3834 朝日ネットは配当目的で株価はヨコヨコしており、ほぼ想定通りですし、3313 ブックオフコーポは、5年後ようやく評価される銘柄と思ってますので現時点でのヨコヨコは悪くない状況かと思ってます。


こんな感じ。

3649 ファインデックス、4994 大成ラミック、3161 アゼアス - 今日の決算説明会さん

決算説明会(@gantky1)さん、まとめページ

3649 ファインデックス


ファインデックスは、医療事業に関わるソフトウェアを開発している企業です。四季報の同業他社に3671 ソフトマックス3733 ソフトウェア・サービス4320 CE HD








んー、OCR的な何かを用いて、データを流用しようという仕組みなのかな。

アプリ連携が得意とする事業で、それすら難しいのなら画面キャプってそこから情報を抜き出そう、という流れなのかも。統一性の無い閉鎖された事業ならではの製品ですな =)。名刺読み込み機能の医療版とみたが、どうだろう。

売れるかどうかは営業の腕次第だとは思うんだが、開発型企業っぽいので採用には時間が掛かりそうだ。

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纏めると、7月のライフォーとの合併の方が気になりますかね。シナジーがあるのかどうか分からないのですが、事業の横の広がりが出てくるのは前向きに考えていいんじゃないでしょうか。個人投資家様向け会社説明会をやっているようなので是非、動画での配信も考えていただけると嬉しいですね。当方、引きこもりゆえに =)。

同業他社を見る限り、業界全体が消費増税の影響を受けているようですし、今が業績の谷間のような気はします。医療分野のIT化は行政も期待しているようですし、長い目で見れば悪くない気はします。


4994 大成ラミック


大成ラミックは、食品関連の機械を製造する企業です。四季報の同業他社に7894 丸東産業4234 サンエー化研






7917 藤森工業は検討してみたんですが結局、今の所パスしています。昔だと7864 フジシールインターナショナルという銘柄を弄ってまして、これは製造機械を販売した後も、消耗品のフィルムで二度儲ける事が出来、しかもストック型ビジネスも兼ねていていい銘柄でしたね。どちらも結構評価されちゃいました。

で、大成ラミック。

製造業で大きな機械を扱う割に、利益率が低いのが気になりますね。四季報の同業他社を見ても同じ位の利益率でして、業界全体がやや過当競争気味なのかもしれません。

製造業にしては珍しく配当性向が50%近いというのも珍しい。投資CFをみると必死に定期預金の出し入れを行っていて、成長性のある投資先があまりないのかもしれません。M&Aしたら面白いんですけどね。

直近の受注高を見ていきましょう。決算短信に記載が無かったので有報をあたってます。


今期から連結決算に変更したらしく、前年比が分からない。仕方ないので去年の受注もみてみる。


前年とほぼ同様ですね。

いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


2011年から太りだしてますね。設備投資に注力したのでしょうか。有利子負債でレバレッジを上げています。株主資本は少しずつ上げています。配当性向からすると頑張っている方かもしれません。

続いてP/L。


太った割に儲かってないのがみてとれます。売上成長はそれなりにあるのですが、やはり課題は利益率の向上にあるようです。

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纏めると、製造業の割に堅実に利益を積み重ねる事が出来る企業のようです。

現段階ですと、受注高を見る限りでは来期の業績は業績予想通りの業績になりそうです。PER、PBR共にソコソコ評価されているので、魅力は優待しかなさそうです。利益率の向上への道筋が書けるようになると評価されるとは思うのですが、IRページを見る限りでは、ファイナンスには興味がなさそうな感じです。

ビミョー。


3161 アゼアス


アゼアスは、防護服の卸売りを行っている企業です。四季報の同業他社に7963 興研7980 重松製作所3593 ホギメディカル





Xデー関連銘柄として注目されてるようです。

今回は、MERS(マーズ)関連として動いている感じでしょうか。ポジった方々のお話だと不吉な事を願っていたりしてアレです =)。

興研と重松の他に、6291 日本エアーテック(クリーンルーム)、6946 日本アビオニクス(国防)、紡績株がにぎわっている模様。

2015年6月29日月曜日

今日の雑談 (6/29)

社外取締役の役割の重要性


取引先などから「お飾り」のような社外取締役を迎えても、意味はない。さらに疑問なのは、経営には縁遠い有名人を選ぶ企業が少なくないことだ。
--- 株主総会 厳しい声を企業統治に生かせ : 社説 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

今回、社外取締役の役割について株主質問をしています。ボキュの株主総会メモで社外取締役について言及を求めているのがあればそれはボキュだw。今回のコーポレートガバナンス・コードで多分、目玉というかワークしてほしいと思ってるのが社外取締役なのよね。

そんな中、株主総会中にスヤァな社外取締役候補がいてワロタw。いや笑えないんだけどさ。

総会では、取締役候補の方は会社側の席に座る事は無く、株主側の最前列に待機する席が設けられてるのよ。で、まあ総会中に取締役以外にも社外取締役候補にも目を配るようにしているんだけどさ。

困りましたね。いっそ言及してやろうかと思ったんだが、丁度その時にトイレに行きたい用があったのでスルーしてやりましたとも =)。


インデックスファンドのスチュワードシップ・コードってコスト高じゃね?って話


そもそも調査コストをかけないというのがパッシブのメリットで(フリーライダー問題は生じますが)あったのに、スチュワードシップ責任を果たさなければならないとしたら必然的にコストはかかります。逆に本来アクティブは気に入らなければ「売るべき」なのですから、対話だのエンゲージメントだの本来関係ないという突き放した見方もできるかもしれない。そうなるとパッシブとアクティブとで調査コストが逆転しかねないのではないかとの疑問があります。
--- トヨタのAA型種類株に思う 厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)/ウェブリブログ

実際問題としては、大手の証券会社で運用しているのならISS社等の助言会社へのコストは最小限に済むとは思うんですけどね。

とはいえ。

正直、東証1部といえども問題児は結構いたりするので、日本の全うな資本社会を構成するためにも、資本家としての全うな対話と議決権行使はやっていただきたいものですが、資産運用にはまったく触れられない、黒い話題なんでしょうかね =)。


株主総会でちゃんと「集中日は止めるべき」と発言しましたか?


ボキュはノルマをこなしましたからね(キリ。Twitterの片隅でボソボソ愚痴るとか老害なんで、速やかに駆逐されたし。

こうした事態を打開するため、1981年には商法が改正され、企業による総会屋に対する利益供与に対して罰則が設けられるようになりました。しかし、総会屋の活動はなかなか沈静化せず、「荒れる」株主総会が続きました。このため、多くの企業が株主総会を同じ日に開催するようになったのが、ことの始まりで す。また株主総会のやり方も大きく変わりました。森総合法律事務所(現、森・濱田松本法律事務所)のパートナーだった久保利英明弁護士が提唱したといわれ る一括上程・一括審議方式も、総会屋に対抗するために編み出された手法です。集中開催がピークとなった1995年には実に96%の企業が同じ日に株主総会 を実施しています。
-- 株主総会ラッシュ、なぜみな同じ日にやるの? | THE PAGE(ザ・ページ)

集中日の元ネタがあるとは知らなんだ。

H爺さんは異色だとしても今時、それなりの方の整備が出来てるのでやっぱり集中日は止めてほしい。強いて言うなら、午前中だと混んだ電車に乗り合わせなければならないので、出来るなら午後が宜しいかと。


「景気が回復したからお土産が豪華になったんだろう」説には疑問


全体ではお土産を持たせる総会は減ってきている気はしてるのよ。統計を取っている訳ではないんだけどね。

つかお土産を持たせるとH爺さんがやってくることになるので是非止めた方がいいと思うけどな =)。


お土産は偉大なりw



お土産が無くなったので参加者が半減してましたよって話。がしかし、公式の情報を信じるなかれ。

実の所、お土産目的の個人投資家は結構いまして、お土産を奪取したらすぐ他の会場に向かうなり、投資家仲間とダベったりと総会自体には殆ど興味が無くてですね、実際には参加していないケースが多いんですよ。

例えばですね。

昨年の吉野家HDは、牛丼タダ券3枚位、配布していたのを止めたんですよ。そうしたら去年は3500人程度の参加だったのに、その年は1000人程度になったという具合。でもおかしいんですよ。その会場、収容人数は2222名で、3500人も入れる訳がないんですよ。とはいえ電車賃を支払っても牛丼券を貰うメリットって少ないじゃないですか。

つまりですね。

家族の力だと思う訳ですよ。1人でお土産を複数持っていく株主様は結構いる訳でして実際、それ法に触れるんじゃないですかねえ、と思わないんでもない訳ですけど。そいう事情を知っているので、株主総会メモでは目算でも参加者を数えてメモしているんですよ =)。


ConoHaのキャンペーンに参加してみる =)



オブジェクトストレージには興味があってですね、折角ですので何か書きつつMacBookもいただいちゃおうという計画 =)。参加賞1000円クーポン目当てでもある。

直近でやりたいのはrcloneというクラウド用rsyncでして、旧ConoHaから新ConoHaへの移行とか、Google Storageへの同期とか試してみたいと思ってる。


実用的なレビューになるんじゃないかな。

2015年6月27日土曜日

今日の雑談 (6/27)

蒙古タンメン中本、川崎に出店してた



品川店をこよなく利用していたんだが、今工事中で10/31まで閉店していて困ってたとこだったのよ。となると線路下の御徒町店を選択するんだがあそこも結構混む。株主総会巡りで高田馬場店は見つけたんだが、あそこは空いていていいね。

そんなこんなで川崎店を偶然見つけるというのはラッキーとしか。前の自転車屋がどうなったのかやや気になるところではあるが、取り敢えず、北極ラーメンが食べたいでござる。


味覚 二号店の麻婆豆腐、ウマウマ




ニコ生でやたら勧めてきたので食しに行きました。

聞いた話だと、激辛を頼むと調理場の人すら咳き込むというアレなモノが出てくると聞いていたので、取り敢えず今回は普通辛を選択しました。

頂天石焼麻婆刀削麺で900円。

麻婆豆腐と刀削麺という組み合わせ。写真の通り煮えたぎった石のお碗の麻婆豆腐に刀削麺をぶっ込んでくスタイルなんだけど、あまりに煮えたぎってるんで「これどうやって食べるんです?」と聞いてみたら「ソレまず麻婆を麺にイレル、アブラで解れたら、麺を麻婆にイレル」と言ってたと思う。大陸の人たちのようで聞き取りにくいんだが、まあそんなことを言ってたんだと思う。かなりワイルドな食べ物で、常に石焼のお碗からアブラが飛び散る事になり、紙のエプロンは必須。食べ終わって机を見たら四方八方にアブラが飛び散ってた。

辛いと警戒していたんだが、特に辛い感じはなく、フツーに美味しかった。この次は中辛でも十分だろう。


電車の中で読めなかった漫画


ちおちゃんの通学路 1<ちおちゃんの通学路> (コミックフラッパー)
KADOKAWA / メディアファクトリー (2014-10-23)
売り上げランキング: 16

無理だこれww

ありきたりの学園モノと思いきやですよ。通学中のアクシデントに絞ったテーマ型のお笑い系の漫画でとなりの関くんに近い内容かと思いきやですよ。絶妙な所を突いてくるんですよ、絵で。ついには移動中の電車で読み続ける事ができず、今、Nexus 7で読んでるとこ。

現在、276円で、+20%ポイント還元(55円)中。オヌヌメ。


3月決算銘柄の株主総会ラッシュ巡り、無事終了しますた


日頃運動していないのでかなり体力が落ちたっぽいですね。疲れました。

巡ってきた株主総会は以下の通り。

  • 6/12:ミスミG本社
  • 6/16:日本取引所
  • 6/17:リクルートHD
  • 6/18:ユニリタ
  • 6/19:インテージHD
  • 6/20:マネックス、ファンケル
  • 6/22:ワタミ
  • 6/23:キトー
  • 6/24:タケエイ、アニコムHD
  • 6/25:弁護士ドットコム、朝日ネット
  • 6/26:ミロク情報
  • 6/27:ブックオフ

結構回りましたね =)。今回は投資価値が高そうな銘柄を優先して回っている都合上、中小型銘柄が多かったですね。集中日の連中には、集中日を避け、コーポレートガバナンス・コードを重視し株主との会話を重視せよと言ってきました =)。この活動してんのボキュぐらいしか見当たらなくて寂しいです><。

チョット今、テンションが下がり気味なので全てブログに書けるかどうか分かりませんが、要望があればTwitter経由でもコメント経由でもどうぞ。優先しますよ。


日曜日は休息と優待整理してます。

2015年6月25日木曜日

7587 PALTEK - '15/05の「担当ファンドマネージャーの見方」

大和住銀日本小型株ファンドまとめページ

7587 PALTEK


PALTEKは、半導体を取り扱う専門商社です。四季報の同業他社に3132 マクニカ・富士エレHD2676 高千穂交易2760 東京エレクトロン デバイス

<結局最後は人>
企業の競争力の源泉は何か、という質問に、全ての事象を説明できる解答は存在しません。それは、資金力であったり、ブランドであったり、取引先との信頼関係であったり、さまざまな場合が存在します。しかし、最も普遍的に競争力の源泉となっているのは社員であると考えています。そして、その力を背景に、10年前の主力事業喪失からついに立ち直りつつある企業がPALTEK(7587)です。
同社は半導体の輸入商社で、中でも携帯電話基地局や医療機器など高度な電子機器の心臓部に用いられるFPGAに強みを持っています。FPGAとは、パターン化された論理回路を大量に搭載した半導体で、専門的なプログラムで操作することにより、複雑かつ多様な用途に対応することが可能です。メーカーとしては、米国のザイリンクスとアルテラがほぼ市場を二分しています。
同社は操作プログラムの開発力に強みを持ち、かつてはアルテラ製品で100億円以上の売上高を上げていましたが、10年前に米国本社の方針変更によって突然商権を剥奪されました。直後にザイリンクスの販売権こそ獲得しましたが、大口顧客はすべて既存の商社に押さえられています。仕方なくアルテラ時代からの顧客である中堅・ベンチャー企業を攻略しましたが、両社製品の基本設計はかなり異なるため切り替えには多大な労力とリスクが伴います。一時FPGAの売上高は20億円台にまで落ち込みましたが、その後「過去の自分たちと戦うような」地道な活動を積み重ねた結果、昨年は80億円台にまで回復しました。
その働きが認められ、今年に入ってザイリンクスは複数の大口顧客向け販売を他社から同社に移管しました。FPGAの回路はどんどん複雑化しており、商社に求められる技術力が一層高まったことが背景と考えられます。主力事業喪失の中でも人員整理を行わず、技術力を向上し続けたことが、10年経ってようやく報われたと言えるでしょう。

PALTEK、懐かしいですね。一時期、バリュー投資家の中では有名な銘柄だったんですが、上記の理由から随分、低迷期が続いていました。今確認してみたら、割と悪くない状況まで復帰していたんですね。

上記のAltera社はFPGAという半導体を開発している企業なのですが、6月にIntelが買収することを発表しています。Alteraを扱う商社はまた色々大変そうですね。Intel系の商社に重きが置かれるんですかね =)。



個人的にはIntel社の過剰な生産設備を流用したかったのと、知財ポートフォリオを増やしたかったのかなと思ったのですがどうなんでしょうね。FPGAは、再設計可能な半導体でして、機能に応じて様々な半導体チップに多態できる製品です。ケータイ等、実装面積が小さい電子機器に活用されやすいようです。

でだ。

PALTEKでは、FPGAの技術サポートに注力しており、売り切り型のビジネスというだけではない強みがあるようです。様々な用途で使える反面、個々に設計が必要な商品なので技術サポートは必要不可欠なのです。

1Q決算は、かなりの営業利益だったのですが、金融商品(仕入値引債権)の影響が強いようです。判断に困りますね。

いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


流石、代表的な財務リッチ銘柄だけあって悪くない感じですね。在庫が多いのでこれの価値がどの程度なのかで判断が分かれる所かと。FPGAは廃れる速度は緩やかなので、気にし過ぎる必要は無いとは思うのですが、江守GHDの件もある事ですし注意は必要かもしれませんね。

ここ数年の棚卸資産の多さが気になりますね。金融商品絡みでしょうから、一概に判断しにくいのですが。

続いてフリーキャッシュフローを見ていきましょう。


落ち着いてますね。バランスが取れる様、色々調整しているのでしょう。

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纏めると、往年の割安株としては悪くは無いのですが、為替の影響を強く受けるのは嫌ですね。プラスでもマイナスでも大きくブレるのは好みではないです。

商社ですので配当性向を厚めに取ってほしい所ですが、PALTEKは20%程度と低め。ようやく事業が軌道に乗り出したという段階で配当を要求するのもアレですけど、そうなると他の銘柄にも目が移りますよねえ。

ビミョー。

  • http://www.daiwasbi.co.jp/products/search/fund/pdf/20150529_kogataSB37M.pdf

2015年6月15日月曜日

8285 三谷産業、3180 ビューティガレージ、6292 カワタ - 今日の決算説明会さん

決算説明会(@gantky1)さん、まとめページ

8285 三谷産業


三谷産業は、エネルギー関連を中心とした多品目を扱う総合商社です。四季報の同業他社に8066 三谷商事9963 江守GHD8158 ソーダニッカ。2015年3集でも江守GHDが同業他社ですかそうですか。







三谷産業は前回の継続になります。
動画は後でみます。


3180 ビューティガレージ


ビューティガレージは、美容商材を扱う専門商社です。'13/02上場。四季報の同業他社に3064 MonotraRO3187 サンワカンパニー







いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


売上の上昇と共にB/Sも膨らんでいますね。

商社なので棚卸資産の増加は仕方ない所でしょう。バッファ分が納期短縮につながりますからね。負債に「前受金」という勘定項目があり好印象。ポイント引当金の増加はやや気になります。土地建物の比率が極めて低いのも悪くない。規模が大きくなるにつれ、倉庫を変えていく事になるのでしょう。

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纏めると、立会外分売は、一部上場狙いなんでしょうね。鞍替え上場での株価へのインパクトはどの程度なんでしょうか。鞍替えで無暗に増資する事もあるんで一概にチャンスとも考えにくいのですが。


6292 カワタ


カワタは、プラスチックを加工する装置を製造している企業です。四季報の同業他社に6347 プラコー6482 ユーシン精機





会社のURLは、www.kawata.ccなのね。TLDにCCを使ってくるところなんて初めて見ました =)。

真っ先に気になったのが製造業なのに粗利が低い(31%程度)ですね。同業他社のユーシン精機の粗利は41%ですし、製造業ならこの程度は欲しい所です。粗利の同業他社比較は意味が少ないのは重々承知なのですがそれでも低い。

粗利が低いと売上が落ち込むタイミングで損益分岐点を簡単に下回ることになります。景気動向で赤字になりやすい、という言い方の方がしっくりくるかな。だからこそ安心のための現金をブタ積みしているようにも見えます。

受注状況は前年同期比で+9.2%と堅調。2Qあたりまでは大丈夫かな。後期の売上鈍化予想は、1Q~2Qの受注状況で判断した方が良さそうですね。多分、コンサバに見ているんじゃないかな。

海外比率は4割強でアジア方面が強め。この傾向は今後も強くなると思われます。インフラが整う過程でこの手の機械の需要が増えるでしょう。円安による為替メリットも期待できそう。

いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


売上規模に応じた増加でしょう。現金が多めなのはやはり目立ちますね。


フリーキャッシュフローが伸びてないのも地味に気になります。収益に対してやや積極的な投資、に見えます。景気次第で首が回らなくなるリスクはやや高そうです。

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纏めると、PER/PBRの点で見ると妙味がありそうな銘柄です。

ただ不人気なのも何となく理解できまして、業務改善と言うか何らかのアクションが無いと放置される期間が長いかもしれません。1Q~2Qの受注高で3Q以降の業績が手堅い事を確認できれば、大きく損はしない銘柄かも知れません。

2015年6月14日日曜日

今日の雑談 (6/14)

読者プレゼントと言うか、古本整理を行います =)


今週から、3月決算銘柄の株主総会が始まります。

まあ折角外出するのですからこのブログの読者にですね、ボキュが要らなくなった大切にしている書籍をプレゼントしようかと思います。

条件は以下の通り。

  • 期間は、6/16~6/27
  • 時間は、株主総会後の11時~12時位、午後の株主総会はその後
  • 場所は、要お問い合わせ
  • 冊数は、2冊くらい、重いんで許してくだされ

私がどの株主総会に参加するかは、株主質問する事があるんで秘密にさせてください。場所や日時はTwitter経由(@SyncHack)でmentionsください。暇なら1時間位、雑談しましょう =)。

対象書籍は以下の通り。



複数冊持っていたり、もう要らなかったりする書籍ですが、私としては投資で役立った本ばかりです。ブックオフで100円セールだった書籍なので状態は悪いです。ご了承ください。


社外取締役は要チェックやでって話


ということで、誰を選任したかというのも見所で、そこから企業の「成長性」すら占うことができます。どういうことかというと、弁護士、公認会計士、監査系の人間、いわゆる事業にあまり口を出さない、専門分野だけの指摘をするような人を選んでいる会社は、外部の意見をあまり聞こうとしない「危ない会社」かもしれません。
--- 社外取締役の人選で「ダメ会社」を見抜く方法 | 夏野剛のググっても絶対出ないハナシ

どこぞの株主総会で監査系の人を選任してきた時に聞いたのは、前に監査をしてもらった都合上、業務の内容を熟知しているから、という理由でした。でも、これって社外取締役の役割ではないですよね。監査で問題になりそうな所をチェックしてもらうという点では役に立つかもしれませんが、成長性や業務改善に口を出してくるとはとても思えません。

経営と言う観点では役に立ちそうもないですよね。

私もいくつか社外取締役を務めていますが、社内と社外の常識が違うということは、取締役会レベルでもたくさんあります。そういうときに摩擦が起きます。そしてこの摩擦こそ、イノベーションの唯一の源なのです。今までなあなあで通っていたことでも、いちいちぶつかる。そこからしか新しいやり方は生まれないのです。
--- 社外取締役の人選で「ダメ会社」を見抜く方法 | 夏野剛のググっても絶対出ないハナシ

デスヨネー。

ワンマン経営者が独断で成長性を打ち出すのなら兎も角、ゴーイングコンサーンを目指すなら常に社外から新しい刺激を求めるような人選をするべきでしょう。折角、報酬を支払ってきてもらうんだし、そもそも報酬は株主の財産である利益の一部からあてがわれている訳で、経営陣のみの安泰のために支払ってる訳じゃないんですよ。

面白い視点なので暇だったらチョイチョイ質問してみるわ =)



3857 ラック、3036 アルコニックス - 今日の決算説明会さん

決算説明会(@gantky1)さん、まとめページ

3857 ラック


ラックは、ソフトウェア開発の下請けを行う企業です。四季報の同業他社に3042 セキュアヴェイル4288 アズジェント4674 クレスコ







ラックは、昔からセキュリティ系では必ず名前が出てくる老舗ですね。NHKとか報道番組にもよくコメントを求められたりしてます。売上ベースでは、SI事業が7割、セキュリティ事業が3割程度です。利益率ではセキュリティ事業の方が高く、SI事業の方は一般的なソフトウェア下請けと同程度です。

セキュリティという分野は、ソフトウェア産業と同じく属人化が強く、人頭に比例した売上になります。セキュリティに強い専門家が必要で、一般的な業務と異なり、それなりの専門知識やらナウなクラッカーの手口を常に監視していなければなりません。また、その人たちが担当できる企業というのは限界があります。1人あたり数社程度が限界じゃないでしょうかね。

ウィルス対策ソフトウェアのようなパッケージとは異なり、規模の経済性は働きにくいと考えるが妥当でしょう。

監視サービスのシステム一式を置いてもらって監視する業務は数が捌けそうですけど、この辺りはシステム性能よりは営業力が問われる分野でして、ラックがそのあたりを得意としているかはビミョーではないかなと思うんですよ。

前に9783 ベネッセHDの漏えい問題の時に、ラックと組んだ報道を見てカタリスト来るんじゃね?と思ってポジションは持ってみたものの、株価が走らなくてガッカリしたものです。

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いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


総資産が痩せていますね。こりゃ意外。

ざっくり見た感じですと無形固定資産の部分が減っているのが気になります。その他流動資産の比率が高いのと、その他負債も比率が高い。株主資本は残念ですな。配当性向が高いのかな?

と、ざっくり目星を付けて決算短信を眺めるのがコツです。

無形固定資産は、のれん代でした。過去、大きな買収をしたのでしょうか。買収した企業は利益に貢献したのでしょうか。この辺りは深堀した方がいいかもしれません。多分、またM&Aをする事でしょうし。のれんの比率が高い場合、のれんの償却も一応目を通しましょう。

(7)のれんの償却方法及び償却期間
のれんの償却については、5年間の定額法により償却を行っております。
ただし、システムインテグレーションサービス事業の旧ディーラー事業の継承により発生したのれんの償却については、10年間の定額法により償却を行っております。

のれんの償却だと定額法が多いですね。5年は早い方かな。「旧ディーラー事業の継承」って何ですかね。

その他流動資産は、前払費用でした。長期契約の外注費あたりなんでしょうか。他のソフトウェア事業より規模が大きいのが気になります。契約が長いとなると、その間に不採算案件になったり契約変更になったりしてあまり気分のいい勘定項目ではないですね。

その他負債は、前受収益でした。これはいいですね。この勘定項目は、事業を請け負ってその分の前金として確保した現金が負債として計上されています。負債であるものの利息を払う必要がある訳ではなく、サービスを執行することでこの勘定項目は無くなります。サービスを提供する前におカネを貰えるというのは、受ける側が強い立場である必要があります。

配当性向は3割を続けているようでした。3割程度ならもう少し株主資本が伸びていいはずなのですが、利益率が低いのが影響しているのかもしれません。

---

纏めると、セキュリティ事業は、ソフトウェアへの投資が増えるのと同時に伸びていくと思われます。マクロ景気の向上が確認できる度に、人材不足を補う形でソフトウェアへの投資が増えていくと思っているのでセクターとしては悪くないと思ってます。マイナンバーは、そのキッカケの一つでしかないでしょう。

既存の人材をSI事業からセキュリティ事業へ人材が移動できるようだと期待できそうですが、専門性が強いですので難しいでしょう。となるとM&Aで関連事業を拾っていく感じで規模を広げるのであれば、成長性に期待できるかもしれません。

でもなあ。

売上330億円、純利益13億で、従業員1491名と言う事は、1人あたりで換算すると2200万、87万とまあ平均的なSI屋さんですよね。

現時点の株価はカタリスト働き過ぎで実需から離れている気はするんですよ。


3036 アルコニックス


アルコニックスは、非鉄を扱う専門商社です。四季報の同業他社に7637 白銅8075 神鋼商事8065 佐藤商事




中計やら櫻井さんとの対談動画等を見ながら書いてまする。

前に取り上げた3173 大阪工機と同じ流れを感じます。将来のパイを考えると、規模を縮小しなければならない過程で、同業他社で交渉しやすかったのでしょう。今後、こいうパターンで成長する企業が増えてくるのかもしれません。


昔の話なんですが2300 きょくとうに投資した時がありました。老齢化するクリーニング店を吸収する形で規模を広げやすい環境化にあるんじゃないか、という思惑でした。クリーニング自体は縮小するものの、無くなるとは到底考えられませんし。で、私が投資した頃は、買収よりも閉鎖の速度が早くて思うように売上が伸びない状況でした。衰退早過ぎです。花屋とクリーニング屋はコンビニで取り扱うのが難しい分野なのですが、最近、またコンビニでクリーニングを伸ばそうとしている所を見掛けました。いやはや。

いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


売掛金、棚卸資産の比率が高いですね。商社のビジネス上、仕方のない所ですが、売掛金には引き続き注意をした方がいいかもしれません。行き過ぎると江守GHDのようなパターンになりかねないですからね。


株主資本が順調に増えてるのは好印象でしょう。チョイチョイ増資がありますけど。

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纏めると、PER/PBRの点で見ると妙味がありそうな銘柄です。

棚卸資産の多くはレアメタルや非金属でしょうから、金属相場次第でP/Lの見た目が大きく変わる事もあるかもしれません。特にレアメタル相場は見えにくいので注意が必要でしょう。今の所、レアメタルの価格は暴落しているらしい話は聞くので、今より更に急落するとも考えにくいんですがどうなんでしょうね。

レアメタルでニュースがあると株価が動くことが多い銘柄ですので、投資しやすいのか悩む所です。

2015年6月8日月曜日

3221 ヨシックス - 今日の決算説明会さん

決算説明会(@gantky1)さん、まとめページ

3221 ヨシックス


ヨシックスは、'14/12に上場した居酒屋チェーン店です。四季報の同業他社に3193 鳥貴族7524 マルシェ3082 きちり










'14/12上場。


決算説明会動画と説明資料をみながら書いておりまする。

店舗紹介をみてみましょうか。


なんかこう、見たことがある事業モデルが多いですよね。280円モデルは鳥貴族や金の蔵だし、や台ずしは立ち食い寿司の延長っぽいし、どれもどっかで見たことのあるようなロゴですし、播州農場に関してはまんま、3175 APカンパニーじゃないですか。

名付けてインスパイア系居酒屋チェーン。

この代表格としては2762 三光マーケティングフーズを挙げたい。楽釜製麺所とかまんまですしね。居酒屋チェーンと言う業態は、飽きられる前に多態する必要があるようで、ハレを演出する企業ではありがちです。手変え品変え何とか自転車をこぎ続けるのがこの事業の特徴でしょうか。

その内の一つがヒットすれば3397 トリドールのような急成長も可能と言う訳です。つかトリドールの原点は居酒屋ですからね。

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興味深いのは経営者の経歴です。建設業→飲食業に他業種へ切り替えたとのこと。この時の建設業のスキルが、店舗の立ち上げコスト削減に繋がっているようです。


なんだかんだで飲食業は立地と資金回収ですよね =)。建設業界のコストアップと人材不足に付き合わないあたりもヨサゲ。

他業種で建設事業を持っている所って少ないですよね。ふと思いついたのは2751 テンポスバスターズあたりでしょうか。あれもビミョーなシナジーがあって悪くない。

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共存共栄型の経営のようです。

大型店でドミナント経営というよりは、中小規模でゲリラ的に出展していく感じでしょうか。従業員の雇用を考えると駅前でソコソコの人口を持っている地域に集中していきたい、と。従業員の確保は皆、苦労している様で結局は都市部中心になってしまうのは仕方ない所ですかね。

中京地盤というと今年4月に上場した3133 海帆も居酒屋チェーン店ですよね。流石トヨタの地盤ってことでしょうか。やっぱり景気が良くなっているんですよ。それが感じられない人達っていうのは案外立ち位置がいい人達なんじゃないですかね。


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纏めると、月次はよ!

や台ずしは査察せねばいかんねw

2015年6月7日日曜日

2222 寿スピリッツ、9619 イチネンHD、7551 ウェッズ - 今日の決算説明会さん (15.06.05)

決算説明会(@gantky1)さん、まとめページ

2222 寿スピリッツ


寿スピリッツは、お土産屋さんに置かれているお菓子を製造している企業です。四季報の同業他社に2204 中村屋2217 モロゾフ2209 井村屋グループ






寿スピリッツは前回の継続になります。


ブツは間違いないと思うんですが、インバウンド向けの販路が少ないというのが課題かもしれませんね。流石にSAでは外国人需要は増えそうもないですし。

既存のラオックスやらドン・キホーテよりは、例えば立地の良い紳士服チェーン店や家電量販店あたりに活路を見出すとかあれば面白いと思うんだけどねえ。最近、どこのお店でもインバウンド需要を狙った香水やらヘンテコTシャツとか販売しているし、そこに日持ちが良さそうな菓子があっても不自然では、、、いや不自然だなw


9619 イチネンHD


イチネンHDは、自動車リースを行っている企業です。四季報の同業他社に8425 興銀リース8566 リコーリース8591 オリックス。リース業はどこも低PERっすなあorz。





イチネンHDは、IRフェアに積極的に参加している企業なのですが正直、あまりお話を聞いていません。ポートフォリオが広く、シナジーがあるのか不明な事業があって判断しにくいのと、他のリース会社と比べると規模が小さく各付けもBBB-と高い方ではないのが気になっています。

いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


売上成長著しい割に、B/Sには大きな変化が見られませんね。ビジネス環境が良くなったのか、経営効率が向上したのか、そのどちらもか。

ウェッズと同じくその他流動資産が大きめなのですが、これは「リース投資資産」でした。流動資産に組み入られるのですからある程度の流動性を持っている訳で、何らかの金融商品なのかもしれません。まあ金融業なのでその辺のリスク管理は大丈夫でしょう、多分。

その他資産の中身は「投資有価証券」でした。地味に嫌ですね。

続いてキャッシュフローをみてみましょう。


まずこの銘柄は金融業に近い事を考慮する必要があります。

営業CFがマイナスなのが多い要因は「賃貸資産の増加」でした。不動産流動化と同じノリですね。この銘柄の主力は自動車リースで、貸し出すための自動車を手元に増やす必要があります。自動車を購入すると、製造業の場合は投資CFにカウントされるのですが、金融の場合は売買自体が営業になりますから営業CFにカウントされます。

と言う事で、タマ(自動車)を増やすと営業CFがマイナスになります。

事業成長をするつもりがあるのなら自動車は買い続けなければなりません。自動車も劣化しますからね。少し前まで自動車ローンはかなり優遇されてましたので、経営判断として自動車購入はアリでしょう。

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纏めると、やっぱり判断が付きにくいです。リース業全般の成長性は、疑問には思っていないのですが今の所、株価の反応は宜しくないですよね。

金融では資本を持っている側が圧倒的に強い傾向があるので、中小のリース業よりは大企業の方が有利なんじゃないかとも思っています。つか、ぶっちゃけリトルオリックスですよね。

自己資本率もギリですし、今以上の成長性を考えてるなら増資も検討していておかしくないとは思うのですがどうでしょうね。仮に増資をするのなら、増資後の傷む予定の株価には興味があります =)。


7551 ウェッズ


ウェッズは自動車部品の専門商社です。四季報の同業他社に7219 HKS7605 フジ・コーポ2666 オートウェーブ





この銘柄もバリュー投資家好みとして時折出てきますね。700円台だった時は私も気にしていたのですが、フジコーポに資金を向けていたこともあってそこまで業種に集中させるのもどうかと思ってスルーしていたら1000円台まで一気に上がっていきましたよね。あれは興奮しましたよ、持っていませんけど =)。

IRページをみても仕事内容が分かりにくいのもアレです。こいう場合は、求人情報を漁るのがコツです。


株式会社ウェッズ 新卒採用|リクナビ2016より。分かりやすい =)。

IRページもこれくらい充実してくれれば個人投資家も付きやすいと思うんだけどねえ。

いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


2013年度あたりから覚醒し始めてますね。沿革をみるとM&Aや新規事業を積極的に行ってるのがみてとれます。

その他流動資産の増加が気になりますね。決算短信で確認したのです「デリバティブ債権」がここ数年で膨れているようです。株主資本の増加と共にこのデリバティブ債権が増加しているので警戒した方がいいかもしれません。有報によると以下の通り。

デリバティブ取引は、外貨建ての営業債務に係る為替の変動リスクに対するヘッジ目的とした先物為替予約取引であります。

為替予約以外はやっていないようです。とはいえちょっとヘッジし過ぎではないでしょうか。円安局面ですと多分、有利に働く契約だとは思うのですが、これが利益の源泉であるとするなら実力値はやや減らしてみた方が良さそうです。

デリバティブ取引の失敗例としては、7581 サイゼリヤが衝撃的でした。事業は健全に伸ばしているのにデリバティブ取引の失敗だけでその年の利益を吹っ飛ばしてしまいましたからね。従業員のテンションも下がる事件だったんじゃないでしょうか。契約の失敗で全部金融の連中におカネを持っていかれるんですから。


取引の安全性についてはどうなんでしょうか。何故その説明が少ないんでしょうか。金融リスクを過小評価しているのなら危険な兆候がみて取れます。

その他資産の「投資有価証券」の増加も気になりますね。何に投資をしたのかな。有報によると以下の通り。

投資有価証券は、主に業務上の関係を有する企業の株式であり、市場価格の変動リスクに晒されております。

取引企業で上場企業っぽいですね。今時、持合株とか流行らないので解消されたし。

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纏めると、高成長が金融によるものであるとするなら警戒した方がいいかもしれません。

後、シナジーがなさそうな老人ホームは早めに手放した方がヨサゲかと。時代の変化に付いていけなくなる事になるかもしれませんし、シナジーが少ないと人材の流動性が損なわれます。昨日営業をしていた人が老人ホームで働けるか、というと疑問が多いですよね。

ビミョー。

2015年6月6日土曜日

今日の雑談 (6/6)

プライバシーの温度差


プライバシーでホリエモンが「俺には知られて困るプライバシーなんかない」と言って山ほど反論食らったのを思い出した。

人によって守ってほしいプライバシーってのは異なってる訳でして、場合によっては生まれ育ちで差別されたり、電話番号や勤務先に嫌がらせする底辺も一定数いる訳ですよ。そんな人達にとってはプライバシーは保護してもらいたい所ですし、一度漏れると回収する事が困難なネット社会に於いては特にコンサバに見て欲しい訳ですわ。

強者の都合で弱者に都合を押し付けるのは近代社会ではあり得ないですよ?


「ARMは後だしじゃんけんの方が強い」


元ネタのリンク先を失念。

昔からARMを製造していた企業は、新しいコアの組み入れが遅れる傾向が強く、新規参入してきた中国の半導体企業の方が、最新のARMコアを採用しやすく、コストもパフォーマンスも後発組の方が優れている、という話。

これってARM以外にもあることで。

新興国と比べ日本の携帯電話の普及率はかなり高いのですが、スマホの普及率となるとずっと低くなる。今までガラケーを使ってきて満足している層の買い替えが進まないので、新興国と比べ新しい技術を受け入れるのがずっと遅くなる。新興国はガラケーをすっ飛ばしてスマホしかないんですよ。そんなこんなで地域全体で新しい技術の取り組みが遅れる、と。

いつの間にか技術底辺国になってるとかありそうでムネアツですな =)。


IoT時代の投資先



IoT(Internet of Things)、何でもネットに繋がる方向性がありまして多分、その方向にダラダラと向かうんじゃないかなとは思ってるんですよ。何故ダラダラかと言うと、ハードウェア側の対応が必要不可欠でして、ハード側の人達がソフト寄りになるよりはソフトの連中がハード側に攻め込んで、ハード側の仕事を減らす方向になるんじゃまいか、と考えている訳でして、ソフトはハードのオマケ扱いしていた連中は息してるんですかね?

m9(^Д^)

3Dプリンタもあって、安全性が強く問われる分野以外は、ハードに特化した案件がドンドン減っていく傾向が強いとは思ってますよええ。

で、本題なんですけど、投資をするならどの方向が宜しいかと言うと、日本産業の特長からするとセンサーが強いかと思うんですよ。センサーというのは、例えば温度やら湿度やら気圧やらを計測する時に使う半導体でして、高い技術力が必要とされる分野です。地味に精度を上げるのは如何にも日本人が得意とする分野でして、短期に利益を上げようとする欧米では育たない産業でしょう。

モノとを結ぶ近距離通信の勝ち組はBluetooth(BLE)と見ています。近距離通信で有望とされているのは、Bluetooth、NFC、Zigbee。

Zigbeeは組込系用途でしか使われないでしょう。仕様が非公開なのが多く、米国のIT企業が嫌う傾向があります。NFCは、Androidが先行し、ようやくiPhoneでの採用が始まったのですが、他の開発者に使わせるつもりがないらしく、自分たちのサービスであるApple Payのみの用途にしか使えないのでIoT向きとは言えないでしょう。となるとAndroidでもiPhoneでも採用されているBLEが勝ち残るという事になります。Bluetoothの欠点であるProfileの不自由さがBLEでは改善されているのも地味に良い所です。

そんなこんなで銘柄を上げていこうかと思ったけど面倒臭くなったので、気が向いたらね =)。

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後、AppleのHomeKitがどこまで仕上げてくるのかも気になってる。

6/8のWWDCに注目ですね =)。

あの企業の体質からしてみて仕様は殆ど非公開にしてくるだろうから、そうなるとGoogleのBrilloが俄然有利になってくると思うのよ。サードパーティーからしてみても、Androidで培った経験値が活かせるというのが大きいしね。

日本人の感性からすると非公開の方がセキュリティ的に優れていると考えがちだけど、長い目で見たら仕様公開して揉まれた方が有利にだからね?「秘伝のタレ」に価値を見出すのはラーメンだけにしなさいってこった。


つか結局の所、UPnPの再開発ですよねこれ。

9824 泉州電業 - 今日の決算説明会さん

決算説明会(@gantky1)さん、まとめページ

9824 泉州電業


泉州電業は、電線を扱っている専門商社です。四季報の同業他社に5803 フジクラ5805 昭和電線HD5807 東京特殊電線






泉州電業は、昔からバリュー投資家に好まれる銘柄ですね。一時期、IRフェアに積極的に出展してまして、その時によく社長の西村さんのお話を聞いていました。元商社マンらしく、押しが強い感じでして好感を持ってます。

まずは財務から見てみましょうか。いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


商社らしく売掛金と買掛金の占める比率が大きくなっています。これは大量に買って少量で売り捌いて利ザヤを稼ぐという商社のビジネスの特徴でもあります。

まず注目すべきは売掛金ですね。

総資産に比べて売掛金の比率が高い企業で注意するのは売却先の安定性です。売掛金は、売上げたことにしているものの現金を回収できていないと言う状況です。回収できてこその商売ですので、売った先の与信が重要になります。例えば先日の江守HDの場合、顧客数が少なく特定の企業に対する売上が大きかったため、回収が出来なくなることが確定した時点で倒産となりました。


泉州電業は、数多の電気工事屋さんや製造業に販売しています。中には売却後、あえなく倒産してしまう企業もあるかもしれませんが、取引先の多さを考えれば事業全体で致命傷を受ける程ではないかと思われます。

次に買掛金に注目しましょう。

買掛金の多くは大株主である昭和電線HDです。ここで重要なのは取引先との信頼関係です。信頼関係が悪化すると手形の条件が悪くなり、現金による売買を求めてくるようになります。そうなると会社全体の資金繰りが悪くなり経営が悪化します。これは不景気ではよく見られる光景です。幸いなことに泉州電業と昭和電線との付き合いは長く、大株主であり、財務も極めて良好で、ほぼ無借金経営という状況なので、この心配は少ないかと思われます。

そいえば最近、花王が買掛金の条件を厳しくするという報道がありました。花王からすると資金繰りが良くなるのですが、関連企業からすると資金繰りが悪化する事になります。大企業の懐の深さを見せて欲しい所なのですが、不景気でないところが救いですね。


次は棚卸資産です。この銘柄のキモですね。

棚卸資産は電線のストックです。電線の商社なんだから当たり前ですよね。ただこの電線というのがネックでして、電線の価格は銅価格に連動します。どいう事か言うと、商社なので一定量の電線を手元に持っておく必要があるのですが、その手元の電線の価格は、最後に仕入れた電線の価格になります。電線は昭和電線から購入するという話はしましたが、この電線の価格は常に銅価格に連動します。

つまりですね。

銅価格が上昇すると、手持ちの電線の価値が上がります。電線の価値が上がると、棚卸資産が増加し、結果として粗利が向上し、利益が伸びます。面白い話なんですけど、売れたわけじゃないのに会計的に利益が増えるんですよ。

逆に銅価格が下落すると、手持ちの電線の価値が下がります。電線の価値が下がると、棚卸資産が減少し、結果として粗利が落ち、利益が減ります。面白くない話なんですけど、まだ売れてもいない電線を持っているというだけで会計的に利益が減るんです。

価格転嫁もするのですが間に合わない場合もあります。ある程度は銅価格の変動リスクを被るというのは商社のビジネス上、仕方のない所でしょう。

ここまで踏まえて改めてB/Sをみて欲しいのですが、手持ちの棚卸資産を最小限に保っているのが分かるでしょうか。売上(売掛金)が伸びても棚卸資産が一定であるのはリスク管理が行き届いていることの表れでしょう。

「会計的に」と言うのをしつこく強調してましたが、これはP/Lから判断するのが難しい銘柄ですよと言う話をしたかったからです。この手の銘柄は現金に注目します。銅価格がどう変動しようが、結果的に手元に現金が入る事が、安定した経営に繋がるのです。銅だけに。

フリーキャッシュフローをみてみましょう。


赤い棒グラフがフリーキャッシュフローにあたります。殆どの期でプラスになっているのが分かるでしょうか。

抜群の安定度です。

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扱っている電線は主に、電力用ケーブルと電子産業用ケーブルの2通りあります。電力用は、銅の使用量が多く銅価格に大きく変動します。汎用品ですので付加価値は付けにくく粗利も低いです。対して電子産業用のケーブルは、細線なので銅の含有量(?)が少なく多種多様なのが特徴です。泉州電業ではケーブルを加工し付加価値を付けて販売しており粗利が高いビジネスになっています。

電力用の需要はある程度は一定しており一定の収入源として期待できる一方、電子用は需要の波が大きく、不景気になると需要が極端に落ちる傾向があります。

と言う事で安定経営には電力用と電子用、2つの電線をバランスよく販売するのが肝要なのです =)。

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纏めると、企業の設備投資が増える状況ですと電子用ケーブルの需要が増える事になりますので、ビジネス環境は悪くないと判断しています。

銅価格の変動ではP/Lの見た目が思っている以上に変動するので気を付けた方がよいでしょう。銅価格の下落局面なら決算発表前までに売却し、決算後、傷んだ株価をメンテする感じで資金を入れるといい感じな場合が多かったですね。銅価格は銅先物で確認してください。

優待は1部上場目当てです。株主数が足りないそうなので協力したい人は協力してあげてください。どうしても1部上場したいんだとか。

成長株とは言いにくいものの、安定した成長性を持っており安定した配当を期待する分には悪くない投資かと思われます。PBR1倍割れは気にしていましたけどビジネス上、仕方がない部分もありますしね。


まあここまで語れるのは経営者の西村さんの受け売りからなんですけどね =)

2015年6月4日木曜日

土日に株主総会を開いた上場企業まとめページ

土日に株主総会を開催している銘柄を纏めています。

決算後に決算短信を通じて株主総会の日時を知り得ることになりますので、事前に分かるものではありません。とは言っても、土日に株主総会を開催する銘柄は毎年、同じ日程で会場を予約する関係上、毎年、土日開催である可能性が高いのである程度は予想する事が出来ます。

そんな手助けになれば幸いかと思い、気楽な気持ちでリストを残していたんですが、この過疎ブログの中ではかなりの人気ページでして今回、まとめページを作成しました。活用していただければ幸い =)。

土日開催銘柄は、概ね個人投資家向けに開く場合が多いです。また個人投資家の多くは働いていたりするので土日開催は好まれる傾向が強いのですが、会場を設定する費用や前準備や従業員の休日出勤などを理由に嫌がる企業もあります。機関投資家も土日は仕事として参加が出来ないようで、不満が多いようです =)。

そんなこんなで、土日開催は、かなりのハードルなのです。それを踏まえてですね、積極的に株主総会に参加して頂けると私としても嬉しい限りなのです =)


本拠地




バックナンバー





決算短信で見つける株主総会の開催日


決算短信の1ページ目の左上に記載されています。本決算のみの記載で四半期決算には掲載されていませんよ、念の為。


土日に株主総会を開いた上場企業 2015年3月決算銘柄版

土日に株主総会を開いた上場企業まとめページ

この過疎ブログにしてはかなりの人気のタイトルでして、決算短信が出そろった今の時期あたりに纏めていたりします。今年もやりますYO!

去年と比べると若干、銘柄数が減っているようです。それ以外は常連組が殆どですね。コーポレートガバナンス・コードの影響だったら悲しいですわ。


土日開催に変更




平日開催に変更




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6/13 (土)




6/14 (日)




6/20 (土)




6/21 (日)




6/27 (土)




6/28 (日)



今日の雑談 (6/4)

デフレの鎖に繋がれた日本の経済


前年と比べると、製造業では輸送機械での新型車能力増強投資、電気での工場生産ライン自動化システム向け投資、情報通信機械でのスマホ向け電子部品能力増強投資など、前向きな動きがある。円安を背景とした国内回帰なども影響しているとみられる。
非製造業でも、卸売・小売業で物流センター建設や、サービス業ではホテル改修やテーマパーク関連投資、電力業での安全対策投資などが出てきた。海外観光顧客の増加に対応した投資や通信販売の好調に対応した投資が目立つ。
--- UPDATE 1-設備投資の回復鮮明、1─3月期GDPでも大幅上方修正へ=法人企業統計 | マネーニュース | 最新経済ニュース | Reuters

鎖に繋がれた小象は、何度も脱走を試みるものの次第に無駄だと悟り、大人になっても逃げださないという逸話の元ネタをググって探しているんだがまだ見当たらない。キーワードは小象と鎖なんだが、孫引きの書籍ならチョイチョイ見つかるんだけどねえ。

鎖に繋がれていない銘柄やしつこく鎖から逃れようとした銘柄から、成長への自由を獲得しているように見えないでもない。

設備投資関連銘柄は好物なので、こんな感じで業績が上がっていくと嬉しいんですけどね =)。


合議制で上手くいかないケースが目立ちますよね




ユーザーインターフェースとかセキュリティとかは初期の設計思想が強く影響される訳でして、日本の強みであるカイゼンとかはあまり作用されないことが多いように感じてます。合議制を否定するつもりはないけど、合議制で上手くいかないケースも多々あることは理解するべきかと。

社歴が長い企業だと合議制で押し切ろうとして失敗している気も。時代遅れというか環境の変化についていけていないという言い方がしっくりくる。


bot、ウザッ



botには返答せず。


取引先、カワイソスw


花王はタイなど東南アジア事業の資金効率を改善させる。日用品の原材料などを仕入れる取引先への支払い条件を見直し、製品を販売して売上代金として回収するまでの期間を短縮。年間300億~400億円の運転資金を捻出する。
--- 花王、アジアで資金効率改善 300~400億円捻出  :日本経済新聞

売掛金の回収を早め、買掛金の支払いを遅らせる処理を行うらしい。大企業がこれをやられると中小は拒絶も出来なく財務が厳しくなりそうって話。

まあでもグローバル企業のP&Gと同等のキャッシュフローを目指すって事は、世界を見据えた事業展開の表れなのかもしれんね。

増資で株価上昇相場きちゃう?


増資で新たに発行する株式は約1億株になり、発行済み株式総数は7%程度増える計算だ。投資家の需要動向を調べ、海外市場で人気が集まれば調達額の上積みも検討する。
--- 楽天、公募増資2000億円 成長投資に備え  :日本経済新聞

今の4755 楽天の株価なら違和感はない。