2015年5月31日日曜日

3173 大阪工機、1883 前田道路、2915 ケンコーマヨネーズ - 今日の決算説明会さん

決算説明会(@gantky1)さん、まとめページ

3173 大阪工機


大阪工機は、切削工具の卸売りを行っている企業です。四季報の同業他社に7624 NaITO9932杉本商事8087 フルサト工業





'12/03上場。


以前、IRフェアに出てきた時に話を聞いたんだけど、爺さん達に説教プレイを食らったのを思い出しました。IR担当と言うよりは営業の人が駆り出されたっぽくて、これはこれで面白い話が聞けるので面白いのです =)


商品の多さ、付き合っている中小企業の多さ、そして提案力をウリにしているようです。

一時期、業績が急拡大したのですが、これは同業他社の中小企業のM&Aに依るものでした。今後、徐々に萎んでいく製造業にあってこれらの中小企業の受け皿としてM&Aを活用していく事が多くなる事でしょう。そうなると昔から付き合いがある商社に引き受けて欲しいと思うのは人情でしょう。このような流れで成長するというのも面白いと思うのですよ。

PB製品として切削工具を製造しており、これらの利用率を増やすことで利益率を上げる事も可能性でしょう。

ネット販売に乗り出さないのか聞いたのですが、あまりやりたがりそうもなかったのも印象的でした。まあ私の担当が営業の人ってのもあるのでしょうけど、昔ながらの対面でしか信用は勝ち得ないという考えのようでした。

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纏めると、製造業、特に自動車産業には勢いがありますのでこれに付いていく流れで、しばらくは売上を伸ばせるでしょう。M&Aで大きく成長する余地も残っています。

優待もありますし、東証一部への鞍替えも狙ってることかと思います =)。しばらくは優待廃止は無いんじゃないでしょうかね =)。


1883 前田道路


前田道路は、道路舗装を行っている企業です。四季報の同業他社に1881 NIPPO1882 東亜道路工業1884 日本道路





道路舗装関連銘柄の特徴は、顧客が官公庁であることが多いこと、財務リッチであること、配当性向が少ないこと、主要株主に大企業が付いていることあたりでしょうか。このセクターは、万年バリュー銘柄として低PER、低PBRで放置されがちだったのですが最近、循環物色が始まったようで徐々に株価を上げてきています。

原油安だった時に原料安が期待できそうなので検討してみたのですが、受注状況が芳しくなかったのでスルーしました。


いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


安定成長っすなあ。ここ数年は公共工事が好調なようで、順調に現金がブタ積みされてますね。これで配当性向が2割台とか怒られますよ。

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纏めると、事業環境は悪くないものの、株主への態度があまり宜しくなく万年バリュー銘柄であることは変わらない気がします。

保有現金の使い道を株主還元に向けるか、同業他社のM&Aに使うかすれば面白い展開が期待できそうですけど、どうもこのセクターは成長性に対してネガティブな印象があり、細く長く生き残ることが最重要視されている気がしないでもないです。


2915 ケンコーマヨネーズ


ケンコーマヨネーズは、マヨネーズを製造販売している企業です。マヨネーズは圧倒的トップの2809 キユーピーに続いて2位。四季報の同業他社に2809 キユーピー2816 ダイショー2802 味の素





ハラールは、イスラム法で許されている食材や料理です。ハラール認証はハラールに適合した商品であることの認証です。が、特にどこかの組織が中心になって実施しているという訳ではなさそうです。

インバウンド需要の中にハラールも重要になってくるんじゃないでしょうか。

決算説明会資料の中計を見つつ書いているのですが、海外展開を成長の軸に置いているのはポイント高いですね。日本の食文化が海外で認められて、インバウンド要因や少子高齢化による中食需要が増えるというのはキーポイントかもしれません。

いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


安定してますね。

2014年に固定資産が増えているようですが大きな設備投資を行ったのでしょうか。食品業全般っぽいですけど、借金が殆どありません。成熟期に入っている証左だとは思うのですが、再成長を考えるならもう少し負債を増やしても悪くない気はします。成長の余地が少なく、キャッシュカウとして生き長らえるつもりなら現状の配当性向20%は低すぎる水準でしょう。

経営としては決してほめられたものではないでしょう。MBOをお勧めしたい。

折角なんでキユーピーとの比較をしてみましょう。


圧倒的なセクタートップですな。B/Sのバランスはどちらも同じような感じですね。

続いてP/Lの比較。


売上、利益共に安定はしているものの成長性は低いといって問題ないでしょう。

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纏めると、海外展開には期待できそうですが直近の配当性向が納得いかないですかね。優待と絡めれば悪くない還元率になるのかもしれませんが、これでは海外投資家の物色にはなりにくいでしょうね。

ビミョー。

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