株主総会なう pic.twitter.com/Qm46oUaEtH— Mc.N@ばいぶす投資 (@SyncHack) September 27, 2019
ロジザード[4391]の株主総会に参加してきました。今回が初めてになります。
目的は、今期以降の成長を聞きにきました。いえね、正直なことを言うと個人投資家向けの説明会があったんですが台風15号直後の日程でして、電車に乗れなかったんですよ。だってすごい列が駅から溢れてるんですよ。こんなん無理ゲーっしょ。社畜時代でも家でのんびりするわ。ということでロジザードの株主総会を優先しました。
場所は、東京シティエアターミナル。近くのロイヤルパークホテルでは、日本取引所を始めとした多くの企業が株主総会に利用していますが、この会場は初めてでした。エアターミナルの名前の通り、国際線向けのバスターミナルになってまして、会場の上には高速道路がありまして、すんげえうるさいんです(´・ω・`)。規模感としてはちょうど良かったのかもしれないのですが、もう少し駅チカで静かなところがいいですなあ。
参加者は、100名規模の会場で20人程度。シニアが多めでしょうか。セビロ組も目立ってました。まあ上場直後の株主総会って大体こんな感じですよね。株主総会後の会社説明会では更に人数が減ってしまいましたが、積極的に質問する人が残っていて少ないながら活況でした。とはいえ私一人の独壇場なんですが (`・ω・´)ゞ
質疑応答、会社説明会の質問は以下の通り。
- なぜ今回、上場したんですか?
信用度の向上のため。データを預けてもらう事業なので信用度を高める必要があった。創業当初からパブリック企業として上場は考えていた。
現在、2つの変化の波が来ている。ひとつはeコマース。O2O(Online to Offline)の広まりに寄ってソフトウェアの拡張が必要になっている。もうひとつは人手不足の解決。現状はバーコードによる管理に頼っているが、RFIDを活用することで自動化が進むとみている。この波に乗りたい。 - 収益会計基準による影響は?
軽微と考えている。
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この質問は長期のストック型ビジネスを行っている企業にしています。初期コストが頭に大きく乗っているようだと結構影響を受けるとみてます。2021年4月から完全適用ですのでそろそろ対応しないとまずい時期でしょう。 - 内部統制の強化どうよ?
内部の人数は8名、監査は6名。事業所が少ないので他より手間は少ない状況。 - RFIDは高価なんだから浸透させるには入庫から販売まで一気通貫の必要があるんじゃね?
入庫から販売まで一気通貫が理想だが現在、倉庫の入庫管理だけでもRFIDの需要は大きい。そのくらい人手不足の影響が大きい。誰がRFIDを付けるかだが今のところ、入庫のタイミングになるだろう。製造工場で付けるのが理想。 - RFIDで棚卸しサービスとかやってみては?
今後の課題。RFIDには2通りあって、ひとつは数百メートルまで届くものと、数10センチまで近づけないと認識しないものがある。どちらも棚卸には難しい。色々検討している。 - 他社のPOSサービスと接続していないの?
既にソフトバンクのクラウドPOSには接続している。今後も様々なサービスと接続していきたい。 - どのくらいのパイがあるとお考えで?
売上100億円規模の中小企業をターゲットに考えており、アカウント数1000件/年を目標にしている。正確な数値ではないが現在、EC企業は約63000社あり、その内の2~3割が当社の顧客と考えている。となると18000社がターゲットになるが現在は1300社と契約している状況。またECへの参入が多い傾向が今も続いている。 - ロボット導入するなら企業ではなく倉庫事業者に営業するべきでは?
3PLの倉庫会社をターゲットとして考えている。一部の企業が倉庫の一部でロボット化しても効果は薄い。むしろ自動化が整っている3PL倉庫であれば倉庫の価値は上がるとみている。そうなるとその倉庫を利用する企業が一気に顧客になる。 - ヤフーやZOZO、ロコンド等が物流代行サービスを展開しているが競合にはならないのか?
EC企業の多くはヤフーだけではなく複数のサイトを活用しているので、何らかの管理が必要になるのは変わらない。またこれらのサービスは倉庫管理料が高く設定されている。サービス側からすると不動在庫は少なく、回転率が高いほうが儲かるので高くなってしまう。そうなると自社で管理したほうが結果的に安くなる場合が多いとみている。 - 流通ロボットの運用を上海で行った理由は?
中国での運用が早かった。日本だと消防法や電波法などの制限があり実験に半年~1年掛かる。中国にはそのような制限がなかった。いずれ日本での運用を始めたい。 - レンタル事業では返品で課金できないのでは?
今後の課題。出荷ベースでの従量課金なので返品の場合、現状では課金されない。アカウント数は増える(という言い方をしていたような、、、)。 - CTOがいないんじゃが?
執行役員はいる。権限移譲は積極的に行っている。
- リピート通販対応
倉庫から納品書の後払い伝票を入れ込む機能を追加した。リピート率を高める施策として需要が増えているとのこと。 - 継続率、重要
8割がストック型ビジネスになっているのでアフターサービスを含めた継続率を重要視している。 - 導入SEの人員増
システム導入に関してはそのまま利用できることはなく、何らかのカスタマイズが必要になる。そのための人員を今期増やす予定にしている。教育も必要になる。
今期は実験的に色々採用方法を試している。
10時開会 → 10:20質疑応答 → 10:35閉会後、会社説明会 → 12時位終了
社長の金澤さんの受け答えが素晴らしいので是非、決算説明会の動画を見ていただきたい。特に機関投資家の質疑応答は役立つかと思います。
ひとつ見当違いをしていたのですが、ロジザードの製品はEC事業者が顧客になってはいますが、むしろ倉庫事業者へのバリューアップのための商材との位置づけが大きいように感じました。中小規模の倉庫の近代化により建て替えが多くなっている状況ですので、この波に乗れれば飛躍的に契約数が増えそうな予感はします。
やはり懸念は人材確保でしょうね。
需要は確実にあり、改善を続ける余地が十分残っているというのは恵まれた事業環境でしょう。一方で事業の特殊性より、他社では導入サポートが難しく自社で展開せざるを得ない状況のようにみえました。上手く行ってくれればいいのですが。
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IPO企業には珍しいのですが今回、アクティビスト活動が必要ありませんでした。
いつも初期のアクティビスト活動として以下の3つを用意しています。
- 株主総会後に会社説明会を開いてほしい
せっかく集まってくれたのに株主総会で終わらせてしまっては勿体ない。会社説明会を開くことで、株主総会では話しにくい将来の未来像や抱負などが話せる場をもってみたら如何だろうか。コストもほとんど掛からないIR活動だろう、
という交渉をしています =)。
企業によっては株主総会中に長時間の説明を入れてくるのでこの場合は除外しています。理由を聞いたら説明会だと株主の多くが帰ってしまうんだとか(´・ω・`) - 決算説明会の動画を公開してほしい
決算説明資料だけでは行間が読めないことが多い。直接経営者が話しかける動画はとても魅力的。私はいつも動画を見ています!最近ではハンディカメラで決算説明会の模様を撮ってそのままYouTubeにあげる企業が多くなってます。これなら全然コストが掛かりませんよ!
という交渉をしています。
まあでも決算説明会って単に朗読している経営者もいますので、見たからと言って知見が広がるとは限りませんが、少なくとも決算説明資料だけより理解度は増しますし、理解できなければ投資しなければいいだけのことです。 - 決算説明会の質疑応答の模様を公開してほしい
機関投資家が知りたいことは個人投資家も知りたいことです。機関投資家がどう捉えているのかは貴重な投資判断になりますので是非、情報を共有してください。そもそも機関投資家だけが知っているべき情報などないはずです。
という交渉をしています。
上記の2つに比べて刺さりが悪いですね。機関投資家同士の競争もあるようで、他社に知ってもらいたくないと考えてるようです。公共性のカケラもない糞野郎の集まりですな。小型株だと1on1ミーティングに偏ってしまうらしいです(´・ω・`)。
ロジザードは、少数でありながら会社説明会がありましたし、決算説明会の動画もあります。動画に説明会の質疑応答の模様もありました。パーフェクツ!
今後もこの活動を続けてください、と言っときました。こいうのも重要だぞ。
- IR情報│クラウド在庫管理システムを提供する ロジザード株式会社
IR本拠地。決算説明会資料、動画あり。
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