IRフォーラム 2016東京に参加してきました。未だに日経IRフェアのまとめすら書けてないこの体たらくでメモを書いていくスタイル。
社名に運輸と付いているが、実際は物流に付随するサービス業が強い。
再成長する企業で、今までの事業から近接した他事業に向かうところが目立ちます。ミスミGは商社からメーカー、ECサイトへの多展開で成長しましたし、三谷産業も商社からメーカーへの移行が進んでいる企業です。主力の事業を伸ばしつつもそれを活かして再成長するというのは王道なのかもしれません。
低PBRを気にしていたのが気になった。 c
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人材不足への対応について。
ドライバー不足は、長距離輸送を嫌うことが分かったので静岡に中間拠点を設けた。これによって日帰りで仕事が終えることが出来るようになり、ドライバーが集まらない状態ではない。人材不足よりも、技術や教育が今の課題。外国人、女性、短期労働者等、様々な人達が関われるような仕組みづくりで対応できる(最近流行りのダイバーシティ対策のことかと)。
原油安、為替の対応について。
他の陸運と比べてトラック数が少ない(1200~1300台程度)ので影響は少ない。1/3は原油に連動してコストを変更する契約にしている。為替の影響は少ないと思っていい。
東京五輪について。
インバウンド需要を取り込みたい。航空事業もその一環。東京五輪では鉄鋼、建設も関係してくるだろう。
利益率5%程度とほかと比べて高いのは?
サービス業が強めなのが影響している。
越境ECどうよ?
アジアに注目。ローカルの物流に対応している。ECの部分は単独で対応するのは難しいのでM&Aするかどこかと提携する形を取ると思う。
倉庫の開発、運営、管理をしている企業。倉庫系で上場する企業が増えているのはやはり時代なんでしょう。
東京五輪に向けて道路網が整備されつつあるのが好条件。今まで僻地だった地域が道路の整備によって物流拠点になり得る。倉庫の老朽化が進んでおり、バブル期に建てられた倉庫がまだ使われているケースが多く、今となっては機能性が乏しい。保有から賃貸への流れがあり、賃貸物件の管理の需要も伸びている。
REITへの対応は私募ファンドを立ち上げてる段階で、ゆくゆくはJ-REITに上場させたいと考えている、
アセットや管理によるストック型ビジネスを目指しているが、現時点では不動産開発の収益が大きく成長が見えにくい。これに対し、御社の成長性を測るのにどこを見たらよいのか聞いてみた。
マスターリース稼働率(不動産稼働率みたいなもんか)と管理事業の坪数がストックの成長になるのでこの数値に注目されたし、とのこと。この数値は毎回開示している。
個人向けのストレージサービスは行わないのか?
セルフストレージとして検討中。確かにBtoCは安定性が高いのだが、労力がかかり今の事業では難しいと考えている。
地震などの災害どうよ?
BCPを意識し、災害でもビジネスを止まらないよう対応している。
復旧が必要なレベルでも資産がなくなるわけではない。東日本大震災でも左程業績は悪化せずに続けられているので確認されたし。
今日、会場に鉢合わせた同士にこの企業の注目点を聞いたのだがまるで分かってない。ダメだなあチミは。
この企業は、主力のゴム製品に期待するところではない。
持分法会社であるニッタ・ハース(半導体)とゲイツ・ユニッタ(自動車部品)が高収益でこの企業を引っ張っていること、老舗企業で、東京・大阪・北海道に多大なる土地を保有していることに注目するべき。ニッタ不動産がひょっこり出てきたので資産価値が見えにくくなったのはアレだが =)。
半導体の方はヨコヨコだが自動車部品の方は好調。やはり米国の景気の影響が強いんだろう。
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定番の持分法から連結へはよ対応せいや、ってのは私が質問を担当した。この2社も社歴が長く、先方の関係もあってナカナカ決められるものではないが、対応したいとは言ってた。まあ無理だろうけどガンガレ。
原油安については原料が殆ど国内なので影響せず。為替は売上▲15億円、利益▲3億円程度を見込んでいる。
今後の投資については、カナダのM&Aの例や、新しい技術、新生産方式などに宛てがう予定。成長分野というよりは今までの事業の延長上のイメージを受けた。
食品スーパー。成長性が魅力。月次あり。
社長自らが出張ってきてずーーっと会社説明をしていたのが印象的。一人でも興味があればワンツーマンで会社説明を続けてた。なかなか無いよね。
24時間運営。コンビニとは客層が違うので競合しにくい。地方展開で自動車が移動のメインなので、コンビニのみに客を奪われることは少ないのかもしれない。
24時間だと人材不足になるのでは?と聞いたのだが、時間帯が深夜のほうが子育て世代のパートさんが来やすいんだとか。コンビニだと一人で運営しなければならず、心もとなく人が集まらないそうだが、ハローズは深夜でも10人程度のパートさんがいて集まりやすいんだとか。暇な時は井戸端会議でもしているのかな。
ショッピングセンター運営だが大規模展開というよりは中小規模で地域密着型が多い。まちづくり3法の影響を聞いたが、多少はあるんだとか。地主さんとの対話が重要。賃貸か購入かは地主さん次第。土地は田畑なので都心部より確保しやすい。
配当性向の低さ(10%程度)を聞いたが、まだ成長に資金を使いたいとのこと。ハローズならおカネを貸してくれるとは思うんだがね。
半年前の株価6000円は一体なんなん?ての聞いたんだが、社長は東証一部になったから、とか言ってた。イヤイヤその認識どうよw。
ポンプを製造。淡水化プロジェクトに自信あり。
原油安の影響を受け、淡水化への設備投資が減少している影響を受けている。ポンプの効率が良くなるだけで電力事情が大きく変わる。省エネ化では避けて通れないと考えている。
まあ受注状況からするとしばらくは難しいよね。
パワー半導体と産業用パワコン。政府主導のバーチャルパワープラントに参画していると推してこいと上司に言われたとのこと。IoT関連に見られたらいいね =)
太陽光発電への投資が一服した影響は出ている。太陽光で使われているパワコンは対応年数20年を目処にしていて償却まで時間がかかる。置き換え需要は当分先。太陽光関連は売上の2割程度とそんなには高くない。
来年以降は期待して欲しい、とのこと。
パンツ商社。
担当の方はフィスコのIR活動に来ていた方だったのでおおよそ話す内容は同じだった。
今日の雑談 (5/24)を参照のこと。
やはり期待は11月の独身の日でしょう =)。今年もまた1Q決算が異常値になって変な株価推移になりそうな予感はします。去年の反省点を活かして売上を伸ばして欲しい所。去年よりは調達を増やしている。今後は準備やあちらとの協力体制を強めていく。
強いメッセージ性のあるコメントを望んだんだが、やはり主導がアリババの方にあるらしく、今後も流動的にならざるをえないのだろう。他のメーカーも参入しているが、品揃えでは負けないと意気込んでいました。
研究・看護向け商社。今回の掘り出しモノ。
数年前にIRフェアで成長性について聞いてみたのだが実に弱々しいコメントしか貰えなかったので放置してた。今回偶然というか、疲れてたので椅子に座ってたらいきなり会社説明を始めたので聞いてみたら、悪くない。
安定した収益性と利益率は文句なしなのだが、成長性が乏しかったのがネック、だった。
今回、中長期ビジョンを聞いた感じでは明らかに成長する意思があり、その計画に無理がない。Eコマース、海外展開、新商材で成長を目指すらしい。これですよこれ、これが聞きたかったのよ。
Eコマースは、今まで販売してきた大口メーカーを強めると共に、アマゾン・モノタロウ・VONA・アスクルを通じて小ロットユーザーにも販売していく。多品種小ロットで特殊な商材なので、競合することは難しくWin-Winの関係を結べると見ている。アマゾンが同じ品揃えを確保できるかというと難しいし、コストがかかるので参入はしてこないだろう。
また販売する商材を広げていく。医療機器等、倉庫の条件が厳しく時間がかかると見ているが、まずは赤チン(いや確かに赤チン言うたで?)や消耗品から始めていきたい。ただしこの分野、競合が既に多いので今から参入する意味があるのか聞いたのだが、既存のカタログ顧客に対して「ついで買い」を期待する程度でパイを食い合うことは意図していない。「ミスミGのVONAと同じ戦略ですね?」と聞いたんだが、はぐらかされた。なんやねん。
自前でもAXELというeコマースを持っているが、これは一般消費者では購入できず、大口ユーザーのみに公開している。独自に小口ユーザー向けに販売したら既存の販社から文句が出る。折角のWin-Winなので荒立てないほうがいいですよね =)。
中国市場の開拓で、北京の近くに物流センターを賃貸してもらってる話があったが、ボキュ的にはあまり期待していない。
兎に角、成長する気があり計画が現実的で悪くない、というのは今回の新しい成果。若干、投資を検討したくはなった =)。