産業天気図の使い方については以下のページを参考にされたい。
変化があったセクターは以下の通り。
- 家電:小雨 → 曇り (↑)
外出自粛により調理家電やテレビなどの買い替え意欲高まる。客足は減っているのでエアコン、冷蔵庫等の大型家電の売れ行きは厳しい。
→
言及はしていなかったが給付金の特需はあったと思う。日銀短観でも6月の家電販売は好調。ただリベンジ消費の可能性があり、特需が続くとは思えないんですよね。 - 広告:小雨 → 曇り (↑)
7月以降の経済回復に期待。テレビなどのマス媒体は苦戦が続く。デジタル化支援に勝機を見出す。
- 精密機械:雨 → 小雨 (↑)
ペーパーレス化進み複写機苦戦。テレワーク環境の整備により事務機大手の受注増える。 - 石油:雨 → 小雨 (↑)
緊急事態宣言の解除により需要回復。物流急回復。 - 百貨店:雨 → 小雨 (↑)
アパレル不振強まり、店舗撤退による影響が大きい。ネット通販強化。 - コンビニエンスストア:雨 → 小雨 (↑)
都市部の観光地やオフィス街の客足鈍い。 - 貨物輸送:雨 → 小雨 (↑)
企業間物流の増加の見込み。国際物流の停滞は懸念材料。物流システムの効率化、省人化が急務。 - 産業・工作機械:雨 → 小雨 (↑)
国内・欧州で投資冷え込む。中国は回復の兆し。7月以降に反転期待。米中摩擦で先行き不透明。
→
5月の工作機械受注でも中国向けが徐々に回復しつつあるようです。8月から回復と入ってますがどうなんですかね(´・ω・`)。
- 人材派遣:薄日 → 曇り (↓)
工場の生産調整により一時休業。このまま続くようなら派遣契約の不更新に。事務系は在宅勤務により雇用維持。
→
眉唾。景気減速が明らかになるのは多分秋口。3ヶ月更新がメインと考えると7月、10月の契約更新あたりでどの程度まで減少するかが気になってます。 - 紙・パルプ:小雨 → 雨 (↓)
テレワークの推進により印刷需要減少が進む。通販向けのダンボール強化。
気になった点は以下の通り。
- ネット通販(EC)の拡大(アパレル、ネットサービス、家電、百貨店、紙・パルプ)
百貨店依存からECへ転換へ。 - 居酒屋厳しい(外食)
ワタミ65店、コロワイド196店を閉店予定。 - インバウンド依然厳しい(旅行・ホテル、ドラッグストア、百貨店)
入国制限続き、海外旅行減退。政府の需要喚起策に期待。
→
8月開始する予定のGo To トラベルのキャンペーンが間に合うかどうか。当初の計画がザルなのでうまく行きそうな気がしない。大丈夫だろうか。
総じて前回と同じく今回も投資のヒントになるような情報は少なかった印象です。全体の景況感は底打ち反転していますが景気を支える理屈に乏しく、緊急事態宣言の解除が最大の要因でした。あくまで最悪期を脱した程度で、本格的な景気悪化はこれからのような気はしています。
社会の環境変化で活気づく産業が見つかればいいのですが、そのヒントは見つけられないまま。どうなることやら。
--
- コンビニや百貨店など改善 7~9月期の産業天気図 :日本経済新聞 (20.07.05)
更新楽しみにしてました!
返信削除コロナで飲食店は席数が1/2しか利用できてないようでしたね。
居酒屋は通えば通いますが、通わない時間が長いと行かなくてもいいかなって思うようになっちゃいました。
中毒性のあるもの(ラーメン:特に家系とか二郎系とか)も回復は難しいのかなぁ、と思ったりします。
居酒屋は、特に都心部中心のところは厳しいでしょうね。出社が制限されていますし、会社としての飲み会は自粛対象でしょうし、これが解除されるのは相当先のことかと思われます。
削除ラーメンは意外と戻りが早いと思ってます。休日は概ね行列が復活している感じに見えますし、平日もやや7割方、戻ってきている感じです。一人飲みができるのが大きいし、ロードサイド店は密になりにくいので他よりは戦いやすいとみてます。