4849 エン・ジャパン
今週は、求人情報サイトの運営を中心に人材関連ビジネスを展開している「エン・ジャパン」をご紹介します。創業者の越智 会長が自身で経営する会社の一部門として1995年にインターネットに特化した求人情報サイトを立ち上げたのが同社の始まり です。当初より“求職者の視点に立った情報”の提供に注力して、求人企業が一方的に発信する情報ではなく、同社の担当者 が1社1社訪問し独自に取材・執筆した情報を発信しているのが特徴となっています。加えて主力の『エン転職』では、現役社員 や元社員のクチコミ、クチコミに対する企業側のコメントなどを掲載する機能も付加することで、求人情報の客観性を高めてい ます。同社の取り組みは外部からも高く評価されており、2016年オリコン日本顧客満足度調査の転職サイト(男性)部門におい て、『エン転職』は1位の評価を得ています。
求人企業に対するサービス充実にも余念がありません。例えば、採用担当者の利便性を高めるために、応募状況の確認や 面接日時の設定をする管理サイトをスマートフォンで使いやすい体裁に改良。『エン転職』の業種別売上高を見ると、流通小売 とサービスで全体の半分弱を占めており、これらの業種は採用担当者自身が店頭や現場に出ていることも多いため、応募者へ の対応がスマホで素早くできれば、採用の可能性が高まります。また、求人広告だけでは伝えきれない仕事内容や採用方針 を伝える場として、求人企業が採用専用サイトを作ることが採用の確率を高めるため、『engage(エンゲージ)』という製作支援 ツールの提供も始めています。有効求人倍率が25年ぶりの高水準となる1.40倍となり、現在の労働市場は、求人企業にとって 採用は難しく、求職者は数ある選択肢のなかから適職を選ぶことに迫られています。このような環境のなか、同社は求人企業 と求職者の双方が恩恵を受けるサービスを引き続き提供することで、さらなる成長を目指す方針です。
16.09.09からの続きです。
- http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20161222.pdf
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