2018年7月7日土曜日

【会社四季報】 売買回転率でみる機関投資家が組み入れられる銘柄

会社四季報まとめページ

先日、インフォメーション・ディベロプメント[4709]の個人投資家向けIRに参加してきたんだけど、その中で面白い投資アイディアが浮かんだので実践してみました。


以下はIDの説明会資料(18.07.06)より。


問題点として売買回転率の低さを挙げていました。

社長曰く「売買回転率が最低でも1回転していないと機関投資家は見向きもしてくれない」とのこと。機関投資家が買ってもらうには流動性が重要なんだとか。

ということで、四季報CD-ROMにて売買回転率を抽出してみようというのが今回の企画。条件は以下の通り。

  1. 売買回転率が0.9以上
    0.9~1.5程度のビミョーな回転率の銘柄で、これから機関投資家が買ってくれそうな銘柄を抽出する。
  2. 時価総額100億円未満
    100億円あたりから中小型株ファンドが買い付けできるらしい。これから機関投資家が入ってくるのなら100億円以下が妥当であろう。

以下は上記の条件を四季報CD-ROMで抽出した時の条件。


過去12ヶ月分の出来高(株数)を足して、総株数で割りました。1を超えると1回転したことになるはずです。

結果は以下の通り。


6578エヌリンクスは新規上場直後ですので、該当から外しましょう。それ以外は案外、興味深い銘柄が残ったように感じました。単体で使うには難しそうですけど、確認の意味で売買回転率を見て見る価値はありそうです。

ちなみに以下は、回転数が大きい順に並べました。


1年以内に大きな相場をやった小型株が多いようです。

この手の高い売買回転率銘柄の株価と出来高を見ると、一瞬だけ出来高が出来るのですが、2ヶ月もすると出来高が急激に細り、株価は鳴かず飛ばずで下げたまま平行線をたどり、売買高が減っていくケースが多く見られます。この場合、次の大相場がくるのは相当後で、その間は株価が少し上がる度に売り圧力が掛かりそうなのは想像できます。

出来るのなら避けたほうがいい銘柄が多いように感じました。

標準偏差から出来高が安定した銘柄を抽出すると更に精度が高まりそうです。

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