4290 プレステージ・インターナショナル (PI)
プレステージ(PI)は、コールセンターのアウトソーシングを請け負っている企業です。四季報の同業他社に4708 もしもしホットライン、9715 トランス・コスモス。
今週ご紹介する「プレステージ・インターナショナル」は、BPO(ビジネス·プロセス·アウトソーシング)と呼ばれる企業の業務の一部を代行するサービスを、多角的に展開しています。同社の売上高の38%を占めるロードアシストは、損害保険会社や自動車ディーラーから業務委託を受けて、事故や故障に遭ったドライバー向けにトラブル対応をするサービスです。24時間年中無休の電話対応はもちろん、現場応急処置やレッカー移動なども手掛けています。特に、同社が主要都市に配置した自社スタッフと車両が現場に駆けつけ、ドライバーにとって満足度の高いサービスを提供できる点が強みです。また、売上高の12%を占めるプロパティアシストは、不動産管理会社などから業務委託を受けて、住宅の水漏れや鍵のトラブルの際に緊急出動するサービスで、ここでも自社のスタッフが対応しています。この住宅向けサービスに対する評価も高く、「東京ガス」が電力小売の自由化に合わせて提供を始めた『生活まわり駆けつけサービス』では、同社がその裏方となっています。さらに同社の業務範囲は国内にとどまらず、売上高の12%を占めるインシュアランスBPOは、日本企業の海外駐在員が医療機関にかかった際に必要となる保険請求等の事務手続きを一括して代行するなど、専門性の高い業務を手掛けています。
旺盛な需要に応えるため同社は積極的な人材採用を行っており、2016年3月末のグループ全体の従業員数は2,872名を数え、3年前の1.5倍に増加しています。また、安定した雇用が期待できる秋田県、山形県、富山県にBPO拠点を相次いで設置し、電話応答の席数も3年前に比べて約2倍の3,150席としています。人手不足が経営者の頭を悩ませる昨今ですが、同社は地元に根差した雇用創出によって専門性の高い人材を確保し、顧客企業の多様な要望に応え、持続的な成長を図る方針です。
決算が出ていますが、依然として安定成長を続けている感じでした。
最近の傾向として、特に大企業を中心に残業がしにくくなっているようです。大企業からすると省人化を心がけ、効率化が難しく人の手が多く必要とする事業は、外注(アウトソーシング)する傾向がますます強まっているようです。
PIは、保険業の顧客サポートを強みとしています。金融業や保険業は、マイナス金利の影響をモロに受けており、業務の効率化が最優先事項になっています。この流れに上手く乗っかれているのではないでしょうか。そもそも保険業者が多過ぎるという問題もありますが、それもPIにとってはプラスなんでしょうね =)。
人海戦術ではあるので、人件費が掛からず、雇用が容易であることも重要でしょう。少し前に決算説明会さんの懸念にあった人材確保は解決したんでしょうか。やや気になります。高騰している人件費分の値上げ交渉が上手く行っているのか気になるところでしょうか。
昔は割安株だったんですけどね。すっかり成長株として認識されているようで何よりです =)
- Prestige International ::: 株主・投資家情報
IR本拠地。決算動画あり。
- http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20160701.pdf
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