2016年8月20日土曜日

7943 ニチハ - ジェイリバイブ (16.08.05週次)

ジェイリバイブ(SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ) まとめページ

7943 ニチハ


ニチハは、建設部材を製造している企業です。四季報の同業他社に5900 ダイケン5943 ノーリツ5237 ノザワ

今週は、窯業系外壁材のトップメーカー「ニチハ」をご紹介します。窯業系外壁材は、セメントと繊維を主原料に工場で板状に成型して塗装を施した外壁材です。1970年代までは、戸建住宅の外壁は左官職人が現場で塗り上げるモルタル工法が主でしたが、窯業系外壁材は断熱性が高く、しかも色や柄などのバリュエーションが豊富で工期も短いため、今では新築戸建て住宅の8割近くで利用されています。その中で同社は、40年以上の実績を持つ先駆者として市場拡大を先導しており、2016年3月期では48.2%のシェアを占めるトップ企業となっています。

同社最大の強みは製品開発力にあります。世界で初めてインクジェット塗装技術を応用したフルカラー印刷を実現し、豊富な質感表現やデザインを少量から生産できる体制を整えました。耐火、耐震、耐候性などの機能面についても、基本構造や塗膜技術に改良を加え、多くの製品に“変色・褪色10年保証”や“製品10年保証”を付けています。画期的な戦略商品も次々と投入しています。2014年には『フュージェ』の発売を開始、進化した塗料を用い、シーリング材(防水性や気密性を保つために外壁や窓枠の継ぎ目に充填する資材)を使用しないことで、“変色・褪色15年保証”を実現しました。さらに2016年には意匠性の高い『COOL(クール)』を投入しました。シルエットが映り込む鏡面のような光沢をもつ『ミライア』と15色を組み合わせてオリジナリティの高いデザインを可能にする『メモリア』の2種類があり、商業施設や公共施設などの内外装にも向いています。

海外展開も進めており、2007年に米国で大型工場を稼働、シンプルな製品が中心であった米国市場に日本で培った豊富な製品を持ち込んで、着実にシェアを高めています。固定費負担が大きいため赤字が続いていましたが、2015年3月期に黒字化を達成し、今後の収益貢献が期待されます。引き続き製品開発力を強化しながら、国内外で積極展開をしていくことで、中長期的な成長を目指しています。

16.03.25からの続きです。


1Q決算は好調。粗利の改善が見られたことにより大幅増益になっています。円高や原油安が影響していると思われます。名証IR EXPO 2016 ダイジェストメモでも取り扱ってますので合わせてどうぞ。


  • http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20160805.pdf

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