2013年10月23日水曜日

【会社四季報】 会社四季報で確認する総資産現金比率(仮)

いえね。

またニコ生とか見てたら2408 KG情報、現金ウマーとか言ってんの。まあ総資産の半分が現金だからねえw。

クリック証券より10年分のB/S
クリック証券より10年分のB/S

もうそれ3年前に俺が通った道だよもうorz。

正直、このままの業績を維持できるならずっと持っている予定だったんだが、何を血迷ったのか成長するために投資を始めるとか言って、本当に粗利削ってんの。雑だろその計画。いつまで経っても自社株買いもしないし、配当もけち臭いときてやがる。ちきしょう、悪いおじさんたちに囲まれればいいのに。

話が逸れたな、初っ端から。

この銘柄、総資産の割に現金を持ち過ぎている傾向があって、まあ多分、使い道が分からない状況なんだと思います。これで業績がますます下向くようであればMBOが視野に入ってくるんじゃないでしょうかね。

で、今回は、総資産の割に現金を持っている銘柄をスクリーニングしてみようってのが目的。




何が便利なの?


現金を持て余していると言う事は実にアレな銘柄でして。

  • 経営者が株主・株式市場に興味が無い
    いや本当にそうとしか思えない場合がちらほらあります。老舗だったり、家業を継ぐノリで代々受け継いでいるような企業とか。
  • 配当が少ない
    だから余剰に資金が増えます。キャッシュカウ~衰退期に入っていて、次の事業を模索している状況だったりするとこんな感じになります。臆病な経営者に多いパターン。まあでも株式市場にいるだけでも相当なリスクな訳で、それに耐えられなくなるとめでたくMBOという。
  • リスクがとんでもなく高い
    1台数十億円程度の商材を扱っている企業ですと、10台売れるだけでその年の売上目標をらくらくクリアーという銘柄があります。逆に1台も売れないと従業員や施設におカネを支払うだけのハコになってしまう訳で、この間、銀行はおカネを貸してくれない景況感だったりすると、もう前もって現金を持つしかない状況になる訳です。工作機械やBtoB系の製造業に多いです。6349 小森コーポレーションがこのパターンで私好みだったりします =)。まあもう随分と評価されましたけどね。
  • 実は退場間近
    これも結構あるパターンです。よく優待を止めた銘柄がその傾向になったりします。株主に何一つ餌をくれてやらず、株価が低迷したあたりでMBOという。いや汚いですなー。


そんな一風変わった銘柄を抽出する事が出来ます。




レッツ・スクリーニング!


総資産現金比率(私が勝手に命名しました =) )のスクリーニング条件は以下の通り。

[DL・現金及び現金同等物(-1)]/[DL・総資産(-1)]*100

こいうのは単純である方がいい。

PBR1以下、現金から有利子負債を引いてプラスであることを条件としました。投資対象にするならPBRを0.7倍程度に落とすことをお勧めします。

こんな感じ。




スクリーニング結果の上位20銘柄。


6836 ぷらっとホームのどうしようもなさが光ってますねえ。現金だけで自社株を現金でお買い上げしてもまだ半分現金が余るという。で、現金は総資産の3/4を占めているという。何のために上場しているのやら。上場に掛かるコストは年間5000万~1億円程度はかかるらしいですので、上場する事で何か見いだせないようなら(ry




僕らのKG情報も13位にノミネート。時価総額現金比率が1を超えているのは、どこかおかしいです。

上場したての3275 ハウスコムは何を市場に求めて上場してきたのでしょう。親会社のお財布代わりに上場したと疑われても仕方のない現金保有率です =)。早熟で上場した3768 リスクモンスターはやはり現金の使い道が無くなっているのでしょうか。M&Aとかも難しそうな業種ですし、配当増やせよと思ったものの増やしたのは優待だったりしてアレですな。


正直、これは単純に投資向きのスクリーニングではないです。実にアレな所が多くてですね、それを解消する方向であれば投資する価値は出てこようかと思います。前にこの投資法を披露した時は「糞ですね」と言われる程です =)。


ということで色々試してみたくださいな。

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