はてブで人気になってたのでメモ。はてブのコメントを見ている限り、ゼロサムである指摘は私しかしていないようでなんか寂しいです。
何故、短期金利で差が生まれているのか。
これは概ね物価の差で説明されます。NZ(ニュージーランド)のような物価上昇が高い地域の通貨は、中央銀行が物価を抑制するために短期金利を高くします。逆に日本のような物価上昇がみられない地域の通貨は、短期金利を低くして通貨の流動性を促します。
物価上昇が高いということは通貨の価値が著しく減っている証左でして、このような通貨の場合、金利差を狙った買いが入りやすいのですが、何らかのキッカケであるべき通貨価値に戻されることが多くみられます。俗にいう「コツコトドカーン」の典型ですな。
なのでコツコツ積み立てたスワップポイントも長い目で見るとゼロサムになる場合が殆どなので私はオススメはしません。
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私のようなニート兼ウンコ製造機の説明を聞いても信用なんかしてくれないのは分かってる、分かってるよ。ここは竹中センセの言葉を借りてくることにしました =)
結論として,インフレ,金利,為替相場の長期的な関係は次のようにまとめて頭に入れておこう。
高インフレ(=高金利) → 通貨の購買力の低下(=通貨の価値の低下)
→ 通貨の為替相場の下落
低インフレ(=低金利) → 通貨の購買力の上昇(=通貨の価値の低下)
→通貨の為替相場の上昇
要するに,高金利通貨に投資しでも高金利の分は長期的には為替損で帳消しとなり,低金利の円に投資した場合と同じ結果になってしまうという原理が外為市場では働いている。
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竹中正治さんは為替トレーダー → エコノミスト兼大学講師という経歴の方です。
実戦経験の豊富なアナリストで経済にかなり精通しています。書籍「ラーメン屋 vs. マクドナルド」ですっかりファンになりましてずっと購読していたりします =)。為替関連ですと書籍「素人だから勝てる外貨投資の秘訣」が有名です。レビューも絶賛されてます。
- たけなか まさはる - Yahoo!ブログ
ブログ本拠地。質問にも気さくに答えてくれます。
竹中 正治
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とはいえ。
外貨を持つ意味がない訳でもありません。インフレ対策としての外貨は有用です。ただ日本よりインフレが進んでいない地域で、通貨の流動性を求めるとなるとナカナカ見当たりません。そうなると米ドル一択というのが現状の選択肢でしょうか。
外貨の運用先は以下の通り。
- 外貨預金 (銀行等)
為替交換時に支払うコストがべらぼうに高いです。しかも税金面でも優遇されておらず、為替差益にも税金が適用されます。最近ではFX業者でも外貨交換サービスを行っているので更に必要性が乏しいです。 - 低レバレッジのFX (FX業者・証券会社)
為替交換時に支払うコストが最も安いです。税金面でも以前より改善されています。為替差益で税金が適用されます。 - 外貨MMF (証券会社)
為替交換時に支払うコストはFXよりちょっとお高め。税金面で優遇されていて為替差益の場合、税金は適用されません。ただし2016年から為替差益にも税金が適用されるとのこと。実に残念ですね。
ということで2015年までは外貨MMFの方が良いかもしれません。
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