2020年7月26日日曜日

投信ブロガー向け「アクティブ元年・日本株ファンド説明会」に参加しました

アクティブ元年・日本株ファンド - 三井住友DSアセットマネジメント


10年前はバリバリの投信ブロガーとして活躍していたので一応、投信ブロガーとして名乗っても大丈夫であろうというノリとバイブスで参加しました =)。


一応、ひふみ投信と大和住銀日本小型株ファンドはヲチしているので偽りとは言えないんじゃまいかと。今回、ウチのボスに誘われたというのもあるのですが、組入銘柄をみると私がヲチしている銘柄とかなり被っているのに注目しました。



アクティブ元年・日本株ファンドの特徴


  • 投信直販ネット専用ファンド
    販売は三井住友DS投信直販ネットのみになります。よって受益者になるにはまず口座を開設する必要があります。直販サイトの看板商品にしたいんですかね。
  • 信託報酬 年1.078%
    中小型株のアクティブ投信にしては安く抑えていると思います。つみたてNISAへの採用を目論んでるのかもしれません。採用には運用期間が5年必要なのでもう少し先になりましょうか。
  • 分配金は「極力抑える」方向
    第1期の分配金は「0円」でした。念の為、分配金の方針を聞いたのですが「立場上0円とは言えない」あたりでお察しでしょう =)。
    長期の資産運用では、分配金を出さないほうが複利効果を得られやすいので分配金は極力出ないほうが向いています。
  • 中小型株が組入中心
    ベンチマークは採用していません。参考指標はTOPIX(配当込み)。ボトムアップ・アプローチを採用していますので比較的、というか殆どの組入銘柄は中小型株に偏っている状況です。IPO銘柄の組入も意欲が強いようでIPO専用の担当がいるそうです。
  • 積極的な月次レポート
    受益者用の月次レポートをPDFと共にWebページと解説動画を公開しています。


「ちょっと先の未来」とは



「ちょっと先の未来」とはどの程度の期間を指すのか?という質問がありました。

  • 中長期:3年後の将来像を見据えつつ、5-10年先の企業価値
  • 短期:四半期の業績、変化、カタリストなど、数ヶ月ということも

中長期と短期の掛け算で運用を行っているとのこと。

中長期で組み入れた銘柄であっても短期で市場の評価が高まった場合には、売却を実施。例ではSBテクノロジー[4726]の売買について説明がありました。カタリストが上手くハマった例でした。

IPO銘柄は、上場前から話を聞き投資判断を行っているが、申し込んでも買えないことが殆ど。セカンダリーで入るも2、3日の保有で売却というケースもあるそうな。このあたりはIPO銘柄を戦場とする投信あるあるですよね。


Afterコロナ・Withコロナの投資アイデア



ボトムアップ・アプローチの参考例としてコロナの影響が挙げられてました。

興味深かったんで貼り付けておきます =)。


ということで



上記は、アクティブ元年・日本株ファンドの設定来の運用状況です。アクティブ元年・日本株ファンド【79311192】より設定来になるよう手で調整しました。

見て分かる通り、かなりの運用実績を叩き出しています。素晴らしいですね。

ただ課題がないわけではないです。

  • 高いボラティリティ
    非常に運用のボラティリティが高い状況にあります。長期の資産運用では、如何にボラティリティを抑えつつ、指標(ベンチマークは設定されていませんが)を上回る運用が求められます。このあたりはシャープ・レシオとして質問が出てましたが、FMの古賀さんはシャープ・レシオを気にしていないようでした。
    資金流入が増えたあたりでの課題でしょうね。
  • 高い売買回転率
    第1期の売買高比率は「2.42」でした。投資信託としては回転率が高い部類に入ります。これは想定通りの回転率か聞いたのですが現状、高いとの認識。組入銘柄の上昇が想定より高く推移してしまったため、ウェートを落としてその代わり銘柄数を増やすオペレーションを行ったとのこと。
    現状の運用資金が4.5億円程度と少ないのも影響。組入銘柄数は80銘柄以上とこの規模にしてはかなり広めに組み入れているのは今後、運用資金が増加しても耐えうるだけに分散運用を今のうちからしておきたい、という意図があるとのことでした。
    このあたりは運用資金の増加で軽減していくのかなとは思います。

運用の自由度が極めて高い投資信託と感じました。運用資産の少なかった時の初期のひふみ投信を彷彿とさせます。みていてワクワクするような運用である一方、ドキドキ感のもあって長期の資産運用とするならば、資産ポートフォリオの一部に組み入れる立ち位置の投資信託ではないでしょうか。ボラティリティを抑えるにはもう少し運用資産が欲しいところなのかも知れません。

まあでも活きが良くて嫌いじゃないですよええ =)。


参考サイト





第1期(20.01.20)の組入銘柄



0 件のコメント:

コメントを投稿