2012年11月21日水曜日

'12/10の「担当ファンドマネージャーの見方」

大和住銀日本小型株ファンドの月次。10月は2751 テンポスバスターズ

<飲食店開業の味方>
 
 外食は極めて裾野の広い業界です。技術の習得や個性の発揮、熱意の維持といった面で必ずしも大組織による経営が有利ではないため、今日でも個人経営の飲食店が大きな割合を占め、開業も数多く行われ続けています。しかし、資金や経験の乏しい開業希望者にとって設備や備品などの調達は容易ではなく、業者の言いなりに購入した結果、運転資金が不足するといったケースも多く見受けられます。そういった顧客に対し、幅広い選択肢を提供している企業がテンポスバスターズ(2751)です。
 同社は廃業した飲食店の設備や備品を撤去して買い取り、整備・洗浄して開業希望者に売却するビジネスモデルで基礎を築きました。事業拡大につれて新品の品揃えも強化し、福島工業(6420)やマルゼン(5982)といった設備メーカーと資本業務提携を結ぶまでに至りました。現在では、椅子や食器などの備品類については、アジア諸国から独自の開発輸入も行なっています。
 今後は物品類に限らず、総合的な開業支援に携わっていく方針です。金融面ではすでに国民金融公庫から創業融資を受けるためのコンサルティングやリース会社の斡旋、VISAカードの代理店事業などを行なっています。不動産業者とも親密な関係を結び、情報面での連携を図っています。
 同社の創業者に関しては過度な多角化展開やコーポレートガバナンス上の問題などもありましたが、現在は本体の経営を離れ、買収先の立て直しに専念しています。同社がバランスの取れた形で多角化展開を図り、飲食店の開業を総合的に支援できる企業に育つことができれば、情報面で弱者となりがちな開業希望者の選択肢が拡がる点で望ましいことだと考えています。

コーポレートガバナンス、と言う点でとてもアレでして記憶してます。残念ながら過去の記事のブクマが殆ど削除されてしまい説明するのが難しいのですが概ね「会社を私物化した経営者、糞株」という当時のコメントがそれを物語っています。Wikipediaにその面影が残っているようです。


ということでこの手のコーポレートガバナンスを無視してですね、糞投資家目線で語るとですね、そんなに悪くないんじゃないかとは思ってます。

直近の株価は1Qの減益よりやや落ち込んでいますが、売上はほぼ予定通り。不景気がしばらく長続きすると考えるなら中古厨房機器の供給で困る事はないでしょう。外食の出店意欲がそこそこ続くならそれなりの需要が見込めるかもしれません。「あさくま」の経営というのはどうなんでしょうね。直近では業績が伸びているようには見えます。

やっぱり創業者、ですかねえ。成長意欲はあるようですがもう少し見てみたい気はします。ちなみにテンポスはひふみ銘柄が一度はポートフォリオに入れた銘柄だったはずですが、最近は見かけないですね。

2012年11月17日土曜日

勝手に答える「株式市場50の疑問」 (1)


株式市場50の疑問 | 殿堂入り株式メルマガ 億の近道


上記の質問ネタに勝手に答えてみるテスト。気が向いたら続ける予定。

Q1.なぜ日本の株は上がらないのか?


長期にわたるデフレにより、日本国内の景気に悪影響を及ぼしているのが大きいでしょう。

国内の強い産業が概ね輸出企業なので円高による影響もあります。株価は、その地域の経済に対する景気の期待度によって上がる傾向にあります。期待が持てる産業の育成も検討課題になっていますが今の所、ビミョーと言わざるを得ません。

ただし日本株式全体が下げているわけではなく大型株の下げが平均株価に影響しているのが大きいです。

Q2.なぜ人は株を投機の道具にするのか?


自由度が高いからでしょう。

ある程度流動性が出てくると、投機的な売買によりある程度は市場を支えます。市場が投機的な売買を望んでいる節もあります。人はどうであれ自分はどう市場に向き合うか、投資で重要なのはそこだと思いますよ。

Q3.株式投資で結局は個人は儲かるのか?


儲かる人もいればそうでない人もいます。

レバレッジを効かせれば更にその値幅は広がるでしょう。株式投資は、時間経過によってリターンの期待値が膨らむ特徴があります。これらの期待値をうまく活かすことが出来れば万人が儲かる可能性がある金融商品といえます。

一方で為替取引(FX等)という金融商品は、時間経過でリターンの期待値は膨らみません。常に両国間の両替の鞘を取ることで収益を得ます。スプレッドの差は通貨の劣化の差です。この差は何らかの刺激により巻き戻す傾向にあるようです。コツコツドカンの典型例であり時間経過によるメリットはありません。

Q4.なぜ企業は株を上場するのでしょうか?


色々あります。

今まで投資をしてくれた人たちへの恩返し、上場することによる認知度の向上、経営者の自己満足、
経営危機にあった場合の資本対策等。投資家としては、上場によって投資家からかき集めた資金を活用して更にビジネスを拡大させることで持ち株の価値を上げることを目的とした企業に期待したいところでしょう。

不況ゆえに優良な投資先が少ない故に人気も集まりますが落胆も多い、というのが今のIPOの現状ではないでしょうか。

Q5.なぜ低PER銘柄は嫌われるのでしょうか?


常に収益を上げ続けることが出来ないと見られている場合が多いと思われます。一時的な低PERが理由で保有したいと思う投資家は稀でしょう。

長続きしそうもない収益というのは好まれません。上場企業であるからには常に一定の利益を上げていく必要があります。長期で見て事業が尻すぼみであると判断されると不人気銘柄になりやすい傾向にあります。低成長産業であっても効率化やM&Aによって利益を上げる企業もありますので、その手の経営努力が足りないと不人気になりやすい傾向にあります。

2012年11月10日土曜日

決算メモ (~11/09)

取り合えずテキトーに書いてみる。

  • 4304 Eストアー
    2Q 決算&上方修正。注目すべきは買収したWebマーケティング事業。ここの売上の上昇率が高く既存のビジネスともシナジーありそうな予感。他社と競合する部 門から撤収しつつある状況なのだが主力がなおも好調。惜しいかなここは業績予想を一切出さないので評価が著しく悪い。他と比べたら段違いの安定事業なんだ から業績予想くらい出して欲しいだけどね。
  • 4326 インテージ
    2Q決算。業績予想をやや下回った感じだがほぼ予定通りだろう。前年はCRO事業が足を引っ張っていたが今期は改善している様子。国内のシェアは高いのでそれなりに事業は安定している。
  • 6409 キトー
    2Q 決算。上方修正は終わっているので特にサプライズはない。中国の売上が急速に落ちているのはバブル崩壊なのかも知れず。建機も売れてないのでまあ当然か と。震災特需がまだ続いているので何とか今の業績をキープしている状況。今後は米国の方のハリケーン特需もあるのかな。意外と株価が持っている。売買高は いつも通りの状況にまた戻ってる。そもそもTOPIX入れ替え特需だったし =)。
  • 6957 芝浦電子
    2Q決算&下方修正。バリュー株関連のスレで話題に上がっていたのでヲチしてる。自動車関連のセンサーは行けてるがそれ以外が駄目。2Qは空調が低調だったらしい。タイ洪水の影響はひと段落。営業CFを見る限り、在庫整理がまだ終わってナサゲ。売上が予想を反した場合、もう一段階の下方修正はあるやもしれず。となると減配も考えないといかんだろうね。
  • 6706 電気興業
    2Q決算&上方修正。納期前倒しってあたりはアレ。受注状況は1Qと引き続き堅調持続。LTE特需入っている気はするね。このままの受注状況なら業績予想通りに行きそうだ。元スティール銘柄だけあって現金豊富。低PBR銘柄としては充分魅力的なのではなかろうか。
  • 7722 国際計測器
    2Q決算&下方修正。1Qの受注状況を見たら業績予想が無理筋なのは分かっていた事で。国債計測器はその点素直に影響されるし配当もガンガン減らしてくる。2Qの受注状況も1Qほどではないにしろ良くはないと思う。受注が改善されない限り、放置がオヌヌメなんだが、さて。
  • 9788 ナック
    2Q決算。堅調持続。地味ながら結構TLで見かける気がする。株価的に魅力なのかしら。
  • 2475 WDBホールディングス
    2Q決算。先日上方修正を行っているので大したサプライズはナサゲ。売上が予想通りで利益率改善。つか設備投資分が加わっていないからのような。後で資料見る。
  • 3646 駅探
    2Q決算。状況好転せず。ガラケー主力からスマホへ移行している最中だがプレイヤーが多過ぎる状況。オワコン上場ゴール。
  • 6156 エーワン精密
    1Q決算。景況感をモロに受けている様子。下方修正は入っていないが時間の問題じゃないかなあ。株主に配慮する銘柄ではないので今後は色々大変そうな気はする。
  • 6929 日本セラミック
    2Q決算&下方修正&記念配当。電子部品系は大体こんな業績なのかな。800円台があったのは意外。もう一回800円台まで下がるのなら興味有。
  • 7844 マーベラスAQL
    2Q決算。上方修正やら一部上場やら新興銘柄の株上昇イベントをほぼこなし終えた状況なので見所は少なくなったかな =)
  • 9892 卑弥呼
    2Q決算&下方修正。結局前期並みの業績で終わりそう、という。それでも配当は続けるというのはもう内部留保のばら撒きとしか。時折MBOネタが出てくるんだがそういう銘柄に限って細く長く居座る傾向があってよく分かりません><
  • 6145 日特エンジニアリング
    2Q決算&下方修正。 世界的に不況に見舞われている状況でそりゃ設備投資も減りますよってことかな。受注状況からするともう一段階下方修正がありそうな余地はあろうかと思う。
  • 3097 物語コーポレーション
    1Q決算。月次通り。悪くない。10月の月次も見てみたい。他の状況を考えるとそんなに強い業績は出てこないとは思うのだが。
  • 6371 椿本チエイン
    2Q決算&減収増益修正。アメ車でも売れるようになったのかな。
  • 9616 共立メンテナンス
    2Q決算。寮事業はソコソコ、 第二の柱であるホテル事業好調。相変わらず面白い =)
  • 2681 ゲオホールディングス
    2Q決算後株価下落-2.82%。月次通りではあるのだが。年末商戦を織り込んだ通期予想ではあるのでチョット危ういかも知れんね。リユース事業が好調なだけに惜しい。
  • 4686 ジャストシステム
    2Q決算&上方修正&株価上昇2.61%。相変わらず利益率上昇の意味が分からない><。キーエンスマジックすぐる

2012年11月6日火曜日

「ひふみアカデミー (2012/10)」雑記


Video streaming by Ustream

  • 過去1ヶ月の騰落率2.2%、TOPIX 0.67%
    まあまあの成績をあげられた。
  • 過去の暴落は10月に集中
    心配していたが穏やかな相場で何よりだった。
  • 日銀の金融緩和
    11兆円。
  • 中国の権力抗争と尖閣問題
    両国間の領土問題はかなり長引くのではないか。一部の政治家に経済が巻き込まれてしまった。
  • 中国にウェートが高い銘柄の下方修正
    自動車、商社等。
  • 大型株の巻き返しに注意
    ひふみのリスクとして強力な円安が来た場合、TOPIXに追いつけない場合が考えられる。
    • 有力な大型株の組み入れで対応
    • 小型株でも反発に対応できる銘柄があるのでそれを組み入れる
  • 大型株の悪化の速度が早い
    今の時点では組み入れが早すぎる気はしている。家電・商社あたりの下落が尋常ではない
  • 過去、上昇した銘柄は持たない方針
    上昇していた銘柄が売り込まれる可能性があるので減らしていきたい
  • 3046JIN
    今後成長率鈍化が表れていく可能性。株価が上昇したので減らしている。他のファンドが組み入れ始めているのも良くない点(天井?)。
  • 今のマーケットにあわせる運用はギャンブルに近い
  • 景気は悪化している
    8月の下旬あたりから消費の足踏みが悪い印象。節約疲れの傾向もあったがそれも5月あたりで一服している。
  • デフレがもう一段、進むのではないか
    再度「牛丼戦争」が始まるのではないか。消費関連は厳しいのではないか。
  • 安くて成果が伸びていた企業の業績鈍化
    日本マクドナルドが典型。外食を避け、内食が流行り始めている。単価が低いものでないと売れない。
  • 消費税決定のあたりで生活防衛が強まったのではないか
    政府の失政なのではないか。
  • 景気悪化はこれから
    競争力のない企業は厳しいのではないか。
  • 下げに備えてキャッシュポジションを高めるかもしれない
  • 投資としては仕込み時期になっているかもしれない

デフレが更に進行する、という予想はなかなか怖い話ではある。消費税増税が決まった時点で更に生活防衛が強まったと言うのはなんとなく実感してる。困ったねえ。

実の所、先月のひふみアカデミーは一度聞いてはいるんだがあまり面白くなくてスルーしてます。内容は興味深かったのですが、やはりこう景気のいい話だったり、新しい投資先の話だったりを期待していたりするので、こう、面白くないんですよええ。

正直、パナソニックのストップ安なんて考えた事も無かった。本当にちょっと猟奇的に集中した下落が続いてますよね。怖い怖い。

また、今年の年末は、1月4日を休めば大型連休になることもあって、旅行会社大手7社の12月出発の海外ツアー予約状況(10月上旬時点)は欧州が2割増、北米は約2倍と好調で、全体として「価格の高い欧米の人気のおかげで、商戦は活況」なのだそうです。

覚えとこ =)

2012年10月27日土曜日

'12/09の「担当ファンドマネージャーの見方」

大和住銀日本小型株ファンドの月次。9月はベンチャーリンクの子孫。

 <ベンチャー・リンクが残したもの>
 
 ベンチャー・リンクという企業をご存知の方はどのくらいおいででしょうか。地域金融機関との提携によって中小企業の全国組織を構築し、その中の優良会員の事業をフランチャイズ化して他の会員に紹介するビジネスモデルで一世を風靡した企業です。しかし、成長を急ぐあまり強引な加盟営業やフランチャイズの粗製乱造が問題となり、それらへの事業投資の不良化によって2002年以降は凋落の一途をたどりました。そして、2011年に上場廃止となり、今年2月には民事再生法の適用を申請しました。
 彼らが築いたフランチャイズ網の多くは姿を消し、牛角、サンマルクなど一定の成功を収めたチェーンでもピーク時に比べると規模を縮小したところがほとんどです。しかし、自主的な営業努力により事業を活性化した企業もいくつか存在します。その例として、コシダカホールディングス(2157)が買収した女性専用フィットネスクラブ「カーブス」と、アークランドサービス(3085)の主力事業であるとんかつ店「かつや」を紹介します。
 コシダカは個人経営のカラオケ店を買収・再生することで成長してきた企業ですが、第二の柱として2008年に自らも加盟していたカーブスの本部を買収しました。同社は加盟店に会員とのコミュニケーションを密に行うよう指導を強化し、現在では中高年会員向けにプロテインを販売するなど収益源の多様化も進んでいます。
 アークランドサービスは2005年にベンチャー・リンクとの提携を解消した後、直営店中心に事業の立て直しを行いました。総花的なメニューから味・食べ応え重視に転換し、出店を優良立地に限定することで、着実な成長を続けています。また、そうした事業形態を確立したことで、今期からはフランチャイズ加盟募集も加速しています。
 ベンチャー・リンクは確かに問題の多い企業でしたが、成長事業の種を発掘することに関しては高い能力を持っていたと思います。昨今の保守化した国内消費の状況を見るにつけ、同社が堅実な事業展開できていればと残念でなりません。

なるほどコメントしようが無い =)。

2157 コシダカHDが運営しているカーブスは今や成長株の一つ。居抜きを得意とするコシダカとしても実にいい事業だと思う。

また9842 アークランドサカモト
の子会社である3085 アークランドサービスの主力事業である「かつや」 は順調な成長を遂げている。成長速度については色々言われているが、多分あのスケールの事業としては早くも無く遅くも無いと思う。ロードサイド運営の癖にこっそりビールを振舞っているあたりは気に入らないのだが、まあ社会問題に発展するほど大きい事業でもないし株価的には些細な事かも知れないけどね。

ぶっちゃけこれらがベンチャーリンクが種になっていることを今回知った。親の影がちらつかないあたり、運営の手腕が良かったんだろう。

2012年9月23日日曜日

'12/08の「担当ファンドマネージャーの見方」

大和住銀日本小型株ファンドの月次。8月は活性化し始めた小売業。

 【担当ファンドマネジャーの見方】
<150坪の王者たちの再生>

 1980年代から90年代にかけて、ロードサイド小売店は大規模小売店舗法による規制の下に発展を遂げました。多くの企業は同法の適用下限ギリギリの売場面積150坪の店舗を大量に出店し、チェーンとしての基礎を築きました。
 90年代に入って規制緩和の流れが強まると、同法は段階的に緩和され、2000年には廃止されました。この流れに合わせ、家電量販店、カジュアル衣料、ドラッグストアといった市場規模の大きな分野では、店舗の大型化とそれに伴う企業の優勝劣敗が進みました。しかし、紳士服専門店、靴小売店、自動車用品など比較的ニッチな分野では、市場構造の大きな変化は起こらず、従来の勝ち組がそのままで存在し続けるという状況が多く見られました。これらの企業は株式市場からはどちらかと言えば退屈な存在と見られがちで、積極的な投資機会もあまりありませんでした。
 しかし、2010年代に入って、それらの企業で経営の活性化により業績や株価を急速に改善させる現象がしばしば見られるようになってきました。商品製造への関与を強めたり、惰性で続いてきた販売促進活動や不採算店の見直しを図るといったことに本腰を入れて取り組み、成果を出すケースが増えてきたのです。背景には、リーマン・ショックなどによる危機感の醸成、経営者の世代交代、外部からの人材登用、就職氷河期に入社した優秀な中堅社員の経営関与といった人的な面が大きいと考えられます。
 株式市場やマスコミでは、どうしても新しい成長企業に目が行きがちですが、成熟国家でかつ雇用の固定的な日本にとってより必要なのは、成長の可能性があるにもかかわらず停滞してしまっている企業の再生であると思います。そうした意味から今後期待できる分野として、当ファンドではニッチ分野の専門店に注目しています。

強調してみた。

これは私も感じているところで、ポジションが悪くないにも拘らず成長意欲に欠ける企業が結構あるってことかと。ブルーオーシャンな割に消極的な経営方針から脱却できるような、脱却する意志があるような企業を見つけ、投資していきたいですな。

2012年9月5日水曜日

「ひふみアカデミー (2012/08)」雑記

8月のひふみアカデミーを書き残してみた。



8月の市況

  • 前月比6%減の8,729億円と薄商い
  • 夏枯れ相場になりやすいのだが今年はバタバタした相場になった
  • 円安&次期選挙の噂でポジティブ
  • オリンピック見てたんじゃね?
  • 景気そのものは良くない
  • 閑散に売りなし

ひふみの対応

  • 全体的に削ってキャッシュを増やした
  • 内需関連の金融株を外した
    消費者金融に対する新しい法案が出る可能性を考慮し、ネガティブに見た。
  • QE3用のケアの意味が強い

-----

今回は新規組み入れ銘柄の話は無し。途中から成長株の話になる。

東証1部上場企業の株価は24%マイナスなのに、2部上場は24%プラス!株価格差社会での「マル秘成長株」を見分ける三原則をお教えしましょう  | ふっしーのトキドキ投資旬報 | 現代ビジネス [講談社]

成長株の発掘方として以下の3つの条件を上げてる。

  • (1)リーマンショック後も増収増益を続けている会社。
  • (2) オーナー経営者か非オーナー企業でも経営者がオーナー企業のように意思決定のできる会社。
  • (3)ライバルが少なく独自のサービスや製品を世の中に送り出している会社

今までひふみが取り上げてきた銘柄は、上記の条件を満たしている中小型株が大半だよね。


2012年8月25日土曜日

IRの死亡フラグ集

春山昇華さんとこのブログにあった投資ネタが面白かったので纏めてみた。

撤退サイン(1)ニーズ喚起が不十分でした


たまたま需要が伸びなかったけど乞うご期待、的な死亡フラグ。


多分、広告やら営業活動が足りないと思っているのかもしれないけど、初期の段階でニーズを外している時点でかなり厳しい状況だと思います。なのでこれ以上のコストを費やすよりかは早期撤収が正しい判断という場合が多いでしょう。

闇雲にニーズを探ってみると言う行為はそんなに悪くは無いと思っています。ニーズに対して小さなチャレンジは有だと思ってます。見切り重要って所でしょうか。

太陽電池ビジネスや液晶テレビあたりがこの辺になるのかもね。

主力が悪化していなければこの手の損切りは嫌いじゃない。塩漬けを感じたなら撤退オヌヌメ。


撤退サイン(2)コッソリ会計ルールを変更


会計基準を変えることでPL/BSを綺麗に見せる、的な死亡フラグ。

これ結構ありますね。

例えば、固定資産の減価償却基準を定率法→定額法に変更する事で償却額を減らして利益を多く見せる、というのが王道でしょうか。定率法は減価償却の初年度から償却費用が多く計上されるので利益が減るので税負担が減ります。なのでイケイケの産業では定率法を選ぶ傾向にあります。これを定額法に変えるってことは、税負担を多くなる代わりに利益を多く見せたい、という心理が働いていると考えられるのです。

また逆のパターンもあって、例えばIFRSへの適応を見据えて売上基準を変えるというのもあります。多くの場合、確実に売上が確定した時点で計上する方向になるようですので、売上が遅延し、利益が減ります。

前パターンはあまりアピールされませんが、後パターンはかなりアピールしてきます。当たり前ですね =)。会計変更は決算短信、有価証券報告書に書かれています。これを見逃さない事が投資家にとっては重要な事なんですね。

最近の例だとボキュの6409 キトーが1Q決算で前パターンをやりやがりまして、、、orz。まあ影響が少ないので今はいいんですが、この後、大きな投資があったのならかなり疑っちゃいますね。困りました。

撤退サイン(3)大言壮語すれども、自社のことは語らず


ビジネス環境の良さで祭り上げられてる、的な死亡フラグ。

ビジネス環境が悪くなると自社のビジネスもまっしぐらに悪くなるという。最近のソシャゲ関連事業がこれに当てはまりそうな予感がします。まだ進行形ですけど。不動産流動化もそんな感じで終了してしまった気はします。

コモディティに類する企業ってのは見切りが難しいですよね。

撤退サイン(4)貧弱になった説明会資料


IRに力を入れなくなった、的な死亡フラグ。

正直、あまり該当例を知らないかな。逆の例だと6255 エヌ・ピー・シーの無駄に詳しいIR資料とか、6954 ファナックのIRガン無視経営とか。

この件に対しては逆説的な状況が多い気がするね。

撤退サイン(5)全体計画に影響を与えるものではなく、ビジネス・モデルに微塵の揺るぎも無い


取り合えず「比較的軽微」と言っとけ、的な死亡フラグ。

東日本大震災、タイ洪水、コンプリートガチャ問題等、とまあ結構ありますねえ。これで撤収してたら殆ど投資先が消えそうな予感はします。
6594 日本電産4063 信越化学工業あたりはこの手のIR情報はしっかりフォローしてくれるけど、そいう銘柄は結構少ない。


撤退サイン(6)先方の都合で・・・(プッシュ・アウト)


受注の先送り、的な死亡フラグ。

これは逃げようw。受注・受注残を公開している所はこの手の数値だけで判断した方がいい。概ね売上に計上される頃に大幅下方修正をするところが多い。過去に大幅修正をした事がある銘柄の受注・受注残の経緯を見ると、いつも同じタイミングであることが多い。

逆も真で受注が良好なところでも業績予想に反映していない銘柄も結構ある。

過去に学ぶ事で他の投資家より先んじる事は出来る分野だと思う。

おまけ(7) 信じてはイケナイ言葉


ぶっちゃけ、この空元気は可愛いので許す =)

2012年8月24日金曜日

'12/07の「担当ファンドマネージャーの見方」

大和住銀日本小型株ファンドの月次。7月は5970 ジーテクト

【担当ファンドマネジャーの見方】

<ある震災復興の物語>
 東日本大震災は日本の産業界にも様々な形で打撃を与えましたが、関係者の尽力により、それらの多くは予想より短い期間で回復に至りました。そういった復旧・復興活動の成功例として、今回はジーテクト(5970)を紹介します。
 同社はホンダ系のプレス加工部品メーカーで、系列部品会社の体力強化を求めるホンダの戦略に添う形で、昨年4月にジャスダック上場の菊池プレス工業と非上場の高尾金属工業というオーナー企業2社の合併により発足しました。当時、発足直前に発生した大震災により、部品・材料のどれ一つが欠けても生産が不可能になる自動車メーカーにとって調達が大きな課題となっていました。中でも、被災した半導体工場への依存度が高かったホンダは最も厳しい状況にありました。
 その他の部品メーカーの関係もあり、ホンダは一時的に一部車種の生産を埼玉県の狭山工場から三重県の鈴鹿工場に移管しました。従来は、菊池プレスが関東に工場を展開する一方、高尾金属は鈴鹿に近い滋賀県に主力工場を置き、納入工場別に住み分ける形を取っていましたが、輸送費軽減・納期短縮のため、同社は旧菊池プレスの工場から滋賀へ当該車種の部品生産を移管することを決定しました。プレス部品の生産には紙の上では伝わらない微妙な要素が多く関係していますが、旧菊池プレス側の技術者が滋賀に泊まりこみ情報交換を進めたことで、移管は円滑に進みました。さらに、震災直後の危機感もプラスに作用し、もともと高かった両社の技術力がより高いレベルで融合するきっかけにもなりました。
 日本の製造業は全般に厳しい状況に立っていますが、目標が明確化されたときの社員の団結力・解決力という面では依然として世界の上位にあると考えています。震災は不幸な出来事でしたが、目標の明確化という面では、同社に飛躍の機会をもたらしたと言えるかもしれません。

5970 ジーテクトは上記の文章の通り、ホンダ系列の自動車部品メーカーです。非上場の高尾金属工業との合併で巨額の負ののれん資産を計上し、見かけ上の利益を積み上げた記憶が残ってます。今後も親会社の生き残り戦略で右往左往する下請けという構造は多く見られるでしょうね。

で株価としては、正直、自動車部品産業全般がかなり安い傾向にあり、ジーテクトだけが評価されると言うほどの魅力は少ない、というのが私の感想です。

所謂、シクリカル銘柄ですな。ホンダ系の自動車部品銘柄を挙げてみる。


で、ジーテクトはPER 5.22、PBR 0.77。どこも同じような評価ですね。

系列会社は、親会社優先で資本の評価についてはあまり興味がないのかもしれません。また頭一歩抜け出す努力も、親会社が優先的に持っていってしまい、他の資本家を喜ばすことまで考えていないのかもしれません。系列会社で自社株買いなんて、あまりありませんよね。

同じ割安という点ならなら経営の自由度という点で、独立系の自動車部品銘柄の方が面白いかも知れません(ポジショントーク)。

2012年8月16日木曜日

「成長株~手仕舞いの作法~」メモ

8月15日(水)の夕焼け投資日記 | 夕焼けマーケッツ 投資って楽しいねっ! | ラジオNIKKEI

さっくりメモ。
  • 買うのと売るのは一連の作業
  • 成長株は上に吹き上がりやすく、高値ではメンタル的に売りにくくなっている
  • 「坊主憎けりゃ袈裟まで」の逆パターン
  • 売買ルールを厳格に守る
  • 買いのルール(ファンダ・テクニカル)があるから売りのルールがある
  • ファンダとテクニカルを3つくらい用意している
  • 2つくらい×になったら売る、という理由を決めておく
  • 損に対してゲインの方が圧倒的に大きくなる銘柄を見つけるしかない
  • 好きになると売りにくくなるが、好きにならないと付き合えない
  • 過去のチャートから学ぶ
  • 材料に反応しない場合、テクニカルが悪くなっている可能性がある
  • チャートは同業種と比較する
  • 過去のニュースを見ると面白い
  • シクリカルなのにシクリカルグロースとか言い始めたあたりでアウト
  • 上げは長く下げが早いので、売りが早い人がいるがファンダを見てチャートで下げているのを確認しても充分間に合う
  • 他の銘柄も比較しよう
  • 海外進出とか足の長い設備投資は、次の相場なのかもしれない
  • 資産を守るという点でロスカットルールは決めておくべき
  • 環境が変わろうとも基本的に人が作るシステムなので相場環境は大して変化しない


ファンダでは山口揚平さんの「なぜか日本人が知らなかった新しい株の本」を推奨。

なぜか日本人が知らなかった新しい株の本
山口 揚平
ランダムハウス講談社
売り上げランキング: 7639


テクニカルでは佐藤新一郎さんの「プロの株価測定法」を推奨。

プロの株価測定法
プロの株価測定法
posted with amazlet at 12.08.16
佐藤 新一郎
同友館
売り上げランキング: 19033


こんなとこ。

2012年8月14日火曜日

決算メモ (8/13)

夏休みだがやる事は無い(キリッ

  • 6920 レーザーテック
    4Q決算。受注高は前年比19.8%増。業績予想とも合致するので特に悪くない状況と思える。「半導体業界は、引き続きスマートフォンやタブレット型端末等が需要を牽引し、業界のトップメーカーを中心に設備投資が継続されると見込まれます。一方、FPD業界は設備投資の低迷が続くと予想されます。」とあったのでSamsungあたりがまた設備投資を強めるのだろう。
  • 3097 物語コーポレーション
    7月月次。全店売上18.8%増、既存店2.3%増。相変わらず好調そうで何より。
  • 3623 ビリングシステム
    2Q決算。既に下方修正済みなので影響は少ないとは思う。実の所、こんな売上の増減が激しい事業だとは思っていなかっただけに意外。

こんなとこ。

2012年8月11日土曜日

決算メモ (8/10)

なつやすーみー。

  • 2475 WDBホールディングス
    1Q決算。利益率が高いと売上が少し高まるだけで利益の上がり方が半端無い。しかも変動費中心だし。そんなこんなで堅調。
  • 2481 タウンニュース社
    4Q決算。業績予想も悪くない。「全体的に広告出稿額が増加し、受注件数・単価とも前事業年度を上回り、売上高は2期連続して過去最高額を記録いたしました」とある。一時期はリストラとかしてアレだったがようやく戻ってきたのだろうか。フリーペーパーも寡占化?なのかな。
  • 2762 三光マーケティングフーズ
    4Q決算。3Qの事業予想からの剥離が激しい。 積極的な出店とあるがどうも出店に対して売上の伸びがビミョー。「東京チカラめし」は初期の量と今の量とでは全然違ってしまっている。オペレーション的にはスムーズに流れるようになったので実質的な値上げは功を奏しているとは思うのだが、飽きられたらどうなるのか疑問が多い。
  • 6060 こころネット
    1Q決算&下方修正予告。今年4月にIPOしたというのに随分とまたアレな。フクシマの葬儀屋さんという震災特需的な上場を果たし、決算には東電からの仕送りの話がちらほら。上場ゴール臭半端無い。
  • 6932 遠藤照明
    1Q決算&2Q上方修正。修正額がかなり高いんだがここはよく分からない。
  • 6957 芝浦電子
    1Q決算。足元厳しい。自動車産業が堅調、建機が低迷という流れは何処の製造業も同じようだ。タイの洪水による新たな設備投資が利益を逼迫しているのも見受けられる。
  • 2305 スタジオアリス
    2Q決算&7月月次。特にめぼしい点はナサゲ。閑散期とはいえ月次が落ちているのは気になる。スカイツリーに出店しているってのはイイ。あそこの人だかりは異常。写真館という事業自体は寡占化が進んでいるので残存者利益と言う点では結構安心して見れるとは思うのだが、その分、面白みが少ないとも言える。
    一般的に売上が時期によって偏重する事業(公共事業・ゲーム・ディスクロージャー等)は、会計上のリスクからか投資家に好まれない傾向にあると思ってる。1年を通してみれば何ら落ち度は無いんだが。まあ投資家マインドは重要だよね。
  • 4966 上村工業
    1Q決算&特損特益。スマホやらHDD関連はソコソコ。それ以外の事業が軒並みダウン。中国景気の影響を受ける。
  • 2170 リンクアンドモチベーション
    2Q決算。M&Aでポートフォリオが広がったため判断不能w。多分しばらくしたらIR動画が上がってくると思うのでそれで確認したい。
  • 7314 小田原機器
    2Q決算。下方修正済み。つかなんで上場してきたかなあ。

こんなとこ。

2012年8月9日木曜日

決算メモ (8/9)

さてさて。日経平均がそろそろ雲を抜けてきそうな状況なんだが。

  • 6409 キトー
    1Q決算。増収増益ながらやや寂しい進捗か。日本は震災特需続く。中国の景気減速感が出ているのはここも同じ。中国は金融引き締めを諦めたらしいのでまた半年後には景気が戻ってくると、いいねえ。米国地域はブラジルへの先行投資が響いているが売上増傾向は変わらず。欧州はそもそも弱いのでノー問題。
    少し残念だったのは会計変更。減価償却を定率法から定額法に変更し、1900マソの利益増になっている。色々言い訳が書いてあったが、どうみても設備投資消極的で目先の会計上の利益を優先した、ということだと思う。どうなんだろうね。
    ガッカリはしているが今も主力なのは変わらない。
  • 6750 エレコム
    いやあ、連日すごい下げですな。 直近、スマホ特需は続いていると思うし、iPhone特需も年末近くに出てくると思うし、もしかしてWin8がブレイクするかもしれない。そこに多分、エレコムの商品がある、気がするんだよね。HDDだって原価が下がり始めているし。
    買い場かどうかは判断できないが、売るほどの事は無い、というのが今の私の判断。
  • 3836 ディーバ
    決算説明書が出た。今期の業績予想はM&Aののれん代が響いている。売上26億の企業を買収して売上の業績予想が19億というのはさあそれはどうなんだろう。受注も順調だしかなり弱めに見積もっているようにしか見えないんだよね。
    直近の株価はアレだけど、来年の今頃は結構面白い展開になっている気がするYO!
  • 6134 富士機械製造
    1Q決算&下方修正。決算時で結構受注が減ってきていたのでやや警戒はしてたんだが、それよりも状況は悪い。PLに比べBSが無風なようなのでこれから減産に入るのだろう。減産になればたな卸し資産が減り、利益が落ち、現金が増えるという製造業特有の会計になる。時間は掛かりそうだが、この辺は株価に織り込まれているのかどうか。

こんなとこか。思いのほか少なかったな。

決算メモ (8/8)

ひふみアカデミー見てたら決算メモ書けなかったズラ。

  • 4304 Eストアー
    1Q決算。増収増益。前期、大型店舗に逃げられたあたりで投資対象から外したんだが、今期、WEBマーケッティング事業の伸びが倍近い状況になっていて面白い状況にかわってきたのかもしれない。再びヲチ対象にしたい。
  • 6405 鈴茂器工
    1Q決算翌日+2.86%。んーいい決算だと思ったんだが誰にも相手されていないw。様子見。
  • 2681 ゲオホールディングス
    1Q決算。月次通り。やや利益面で減少したのは「高利益率商品のレンタル売上が減少し、相対的に利益率の低い新品ゲームソフトにおける売上が高まったため」とのこと。衣服の利ユース事業は好調を持続。ひふみ銘柄。
  • 6246 井上金属工業
    1Q決算。受注が厳しすぎる。
  • 6907 ジオマテック
    1Q決算&下方修正。 「カーナビゲーションやタブレット端末向けで堅調であったものの、スマートフォン向けは顧客の生産調整が長引いていることから当初予想を下回る水準で推移いたしました」とのこと。
    先日の第一精工の下方修正とかもタブレットの価格競争激化を示唆していたし、スマホ関連はチョット厳しいかもね。iPhone5特需待ちになりそう。
  • 7722 国際計測器
    1Q決算。 受注が厳しい。多分、このままではどっかで下方修正をしてくると思う。過去の実績からしてみて下方修正と共に配当も下げる傾向にあるので配当利回りが6%台だからといって期待するのは不味い気がする。
  • 4326 インテージ
    1Q決算。進捗状況やや厳しいかな。特損を補えるほどの利益が出てくるかと言うとビミョー。大きな特需がある事業でもないので2Q業績予想は無理のような。優待銘柄でもあるので下方修正が出て大きく下がることがあるなら検討したい。
  • 6315 TOWA
    1Q決算&上方修正。台湾・韓国企業のスマホ・タブレット関連の設備投資が入ったらしい。足元の状況は悪いが年末商戦では攻勢をかけてくる、というシナリオなのかな。
  • 2124 ジェイエイシーリクルートメント
    2Q決算&上方修正。直近好調を持続。JYO爺さえいなければ(ry

こんなとこ。

2012年8月7日火曜日

「ひふみアカデミー (2012/07)」雑記

7月のひふみアカデミーを書き残してみた。


Streaming video by Ustream

7月の市況

  • 6月は上げ相場だったが7月はジリ下げ相場になった
  • 7月の米国雇用統計がサプライズだった
  • 月末にECBの口先介入っぽい流れでそこそこ戻っている
  • 円高基調は変わらず
  • 輸出関連大型銘柄は持たない工夫をした
  • 7月はポートフォリオを守る運用を心がけた
  • IPOでワイヤレスゲートを持ったが大きく上げた
  • 総合電機の下落が酷かった(ソニー、シャープ等)
  • 現金の比率7月末で17%で比較的大きく持っていた
  • 58銘柄→62銘柄、広く分散している
  • 景気は後退局面に入りつつある(景気サイクルの一環)
  • 国内内需グロースを買っていくスタンスの継続

9419 ワイヤレスゲート

  • レオス全体として大量報告書を出しているが、ひふみ投信が全部突っ込んだわけではない
  • レオスの運用資産の1割程度がひふみ投信になっている
  • IPOの初値は17/21が公開価格より上になっていた
  • IPOの値持ちがいい銘柄は久しぶり
  • スマートフォン化で回線網が逼迫
  • ワイヤレスゲートはWi-Fiスポットを有償で貸し出すビジネス
  • キャリアが使っているWi-Fi網を借りてくるビジネスなので固定費が掛からない
  • ライフスタイルが広がる中でビジネスの可能性が高い

6065 サクセスHD2749 JPHD


  • 託児所を運営(サクセスHD)
  • 普通の保育園を運営(JPHD)
  • バリュエーションと成長性が魅力
  • 直近のJPHDの上げは、サクセスHDの上場を見込んでマーケットが活性化したのではないか
  • ストーリーが同じ会社が好み
  • 託児所を作っていくストーリーがある
  • 社会性がある
  • 株価がバブル化することがない
  • 女性のM字カーブ、就業率が下がっているのが問題視される


2012年8月6日月曜日

決算メモ (8/6)

だらだらやる。

  • 6750 エレコム
    1Q決算。利益率落ちる。
    「ストレージ製品及びネットワーク製品を中心とした競合他社との価格競争の激化、並びに昨年発生したタイ国大洪水の影響によるストレージ製品の仕入価格の上昇等により売上総利益率が低下したことに加え、連結子会社の増加及び開発体制等の強化に伴う人件費等の増加」
    人件費の増加を吸収できないのはどうかとは思うが、年間を通してみれば結局収まるべきところに収まる気はする。やはりここはiPhone5特需を期待するしか =)。
  • 2398 ツクイ
    1Q決算&上方修正で翌日+8.43%。んーどちらかと言うと特需っぽい気はするんだが結構評価されたやね。
  • 4708 もしもしホットライン
    上方修正後、翌日ストップ高。確かにすごいとは思ったけどスポットだけに長続きしない可能性もある訳で現時点では買いかぶりすぎのような気はするんだが、どうなんだろうか。
  • 7314 小田原機器
    下方修正。もうこの銘柄に期待することはMBOしかないなw。
  • 9449 GMOインターネット
    2Q決算&優待改悪。 とくとくポイント→くまぽんギフト券。これでは書籍が買えない、、、orz
  • 3360 シップヘルスケアホールディングス
    1Q決算。堅調。このまま行けば上方修正ありえそうな勢い。ここは勢いがあっていいね。ひふみ銘柄だったはず。
    何回も同じネタを言うことになるのだが、ここは値を上げる前から興味は持っていたんだが、IR担当が「外れ」でして実に悔やまれる。むしろIRフェスタに来なければ(ry
  • 3778 さくらインターネット
    場中に材料。+19.66%ストップ高。総務省の何かを3.7億円受注。売上にしてそんなには大きなインパクトではない気はするんだが、なんだろな。

こんなとこ。

まあなんか米国の経済指標に日本株が踊らされている状況は今も変わらずって所かな。

2012年8月4日土曜日

決算メモ (8/3)

なんだろこの不定期感w。取り合えず昨日の決算結果も含めて書いてみる。


  • 6145 日特エンジニアリング
    1Q決算。やや減収減益、場中発表で-14.59%の下げ。売上よりも受注が前期比50.3%減というのに反応したと思われる。ただこれは前期1Qに異様な受注増があったからで、この企業の平均的な受注状況ではあろうかと。受注は多ければ多いほど良いわけではなく、製造能力に合った受注が肝要かと。多過ぎる受注は、原料価格の変化に付いていけなくなり、外注を利用することになると利益がその分減る。生産能力に合った適正な受注というのはある。
    とはいえ。やっぱりそれでも減りすぎな感はあるので、ゆっくりポジションを落としていこうかと。2Q以降の結果を見ても充分間に合う銘柄だし =)。
  • 4708 もしもしホットライン
    1Q決算&上方修正。売上よりも利益率の向上著しい。「新たに受託した公益向け大型スポット業務が放送向けの剥落分を補った」とある。スポットという点が気にはなるが、まあすごいね。
  • 9729 トーカイ
    1Q決算。売上はトントン、利益減。利益減については「新規顧客の獲得によるレンタル資材購入費等の発生、薬学6年制移行後初の新規採用に注力したことによる人件費の増加、さらに、薬価改定の影響」とのこと。設備投資発生・人件費増大だが積極的な投資で一時的なものと判断。悪くない。
    つか優待のカレーは美味かった =)。
  • 6163 エイチアンドエフ
    1Q決算&業績修正。受注状況が78.5%増ととてもいい。自動車産業の好調さをモロに受けた感じだわな。
  • 3313 ブックオフコーポレーション
    1Q決算。 売上面では月次から予想できたんだが利益面での改善はよく分からないな。あとでみる。
  • 6051 アイ・アールジャパン
    1Q決算。場中で発表し+1.89%。事業拡大による売上増。証券代行事業への参入あたりで注目。敵対買収等、大株主の動向とか知りたがっている企業は多いらしい。
    ちょい注目銘柄。
  • 6249 ゲームカード・ジョイコホールディングス
    1Q決算、翌日+2.64%。ちょい減収だが業績予想よりは好調だったことにより評価されたものと思われる。パチンコ銘柄全体を俯瞰すると今回の売上は予想範囲内だろう。つか業績予想を低く見積もりすぎ。
  • 2767 フィールズ
    1Q決算、翌日-2.07%。震災直後から比べると状況は良くなったとの判断。進捗が気に入らなかったのかな。この辺はよく分からない。
  • 2371 カカクコム
    1Q決算&会計変更。 会計変更により15億円の売上減。会計の変更だけなので収入が減ったわけではない。「『価格.com』経由でのブロードバンドの取次ぎにより手数料収入を得る取引において、従来、売上原価に計上していた顧客に支払うインセンティブ費用について、売上高から控除する方法(純額表示)に変更いたしました」とあるので、まあどんだけ顧客にペイバックしてるんだよw。
  • 2305 スタジオアリス
    2Q下方修正、翌日-3.58%。閑散期ではあるので大勢には影響は少ないと思われるのだが、結構下げたね。
    もう少し観察したい。

こんなとこ。

2012年8月1日水曜日

決算メモ (8/1)

1時間以内を目指したい。

  • 3046 ジェイアイエヌ
    公募価格1618円。結局、創業者が株売却し高PERであったとしても評価されるということなんでしょうか。成長株不足で人気が集まっているという感じを受けないでもない。一方で低PER・高配当銘柄であったPLANTの公募が決まった時点で、すさまじい株価下落が見られたわけで、まあそいうことなのでしょう。
    高成長株って難しいんだよなあ、すごく、、、orz。
  • 9449 GMOインターネット
    ちょい上方修正&FXプライムTOB。FX業者の淘汰が始まったのかしら =)。
  • 6301 小松製作所
    昨日、下方修正して今日-7.11%。んー結構下げたね。とはいえ中国市場がもう少し明るい兆しでも見えない限り、弄りにくい銘柄ではある。
  • 2412 ベネフィット・ワン
    子会社の癖して自社株買い9.99%予定とかそれどうなんだと思ったんだが、先月までの自社株買いでは1%程度はお買い上げしていたらしい。あらま本気だったのかな。
  • 5384 フジミインコーポレーテッド
    1Q決算&2Q上方修正。通期ではまだ警戒してる。「依然として従来型パソコンやデジタル家電などの最終製品の世界需要は低調な状況」とある。売上が伸びていないということは、量的には裁けていないのかもしれない。

こんなとこかな。今日は少ない。

2012年7月31日火曜日

決算メモ (7/31)

ということで今日も作業。

  • 6493 日鍛バルブ
    1Q決算。ほぼ進捗通り。「国内事業では、自動車生産の回復や復興需要等を背景に好調に推移し、震災影響により減産を余儀なくされた前年同期に比べ大幅な増収となりました。海外事業では、為替の影響はあったものの、自動車需要が回復傾向にある北米が堅調に推移しました」とある。北米の状況が良くなっているのは何処の自動車部品の変わらない様子。
    昨日、1Q決算がソコソコだったスタンレー電気の株価を見ても大して反応はしていないので期待は出来ないとは思ってる。
  • 9513 電源開発
    1Q決算。 進捗からするとそんなには悪くない気はするんだが株価は低迷中。増資でも警戒しているのかしら。
  • 4658 日本空調サービス
    1Q決算。赤字っとるw。ここは空調工事も絡んでいて売上の計上が実にアレなんだが、1年トータルで見ると大体業績予想を大きく離れることは少ない銘柄と言う認識。アフォのように下がれば検討したいが、結構下がらないんだよねw。
  • 4809 パラカ
    3Q決算&ちょい上方修正&増配。流石にそろそろ振り向いてもらえる気はするんだがw。
  • 5185 フコク
    1Q決算。 自動車部品は何処もヨサゲで何より。
  • 6337 テセック
    1Q決算。依然、受注・受注残は厳しい。 しばらく掛かりそうだね。
  • 3763 プロシップ
    1Q決算。悪くは無いのだが業績予想の進捗は悪い。多分、どっかで売上にどっと計上してくるのだとは思うのだが、不安ではある。
  • 2489 アドウェイズ
    1Q決算&大幅下方修正&自己株買い。つか3ヶ月間で自己株20.9%って本当に買い取るつもりあるんだろうか。浮動株7.8%程度なのに。
  • 6586 マキタ
    1Q決算&為替の影響による下方修正。欧州への依存が高かったのでまあ仕方の無いところかも知れず。
  • 7839 SHOEI
    3Q決算&下方修正&減配。ここも欧州依存が強い銘柄でやっぱり相当キツいねえ。「欧州市場においては、第3四半期のニューモデル投入効果はありましたが、南欧経済悪化の影響が一段と厳しくなったことに加え、スポーツバイク低迷の影響を受け、当社の主力市場であるドイツ、フランス市場においてもヘルメット販売が減少し前年同期比で大幅減となりました」と。
    場中に決算発表を行ったものの-1.82%程度で終了。もう売りたい投資家が殆どいなくなったんだと思う。信者しか残っていないのかも =)。だが減配はキツいんじゃないかな。
  • 9830 トラスコ中山
    1Q決算。そいや決算期が変わるらしい。優待はどうなっちゃうの優待は。今の所、震災特需が続いている様子。後、自動車産業が好調ってのはここも変わらない。
  • 6157 日進工具
    1Q決算。仙台に主力工場があるだけに地震や電気供給の影響など気にはなるのだが、エンドミル市況の良さも合わさって状況はヨサゲ。同業他社だとユニオンツールとかあまり状況がよさそうではないのだが、この辺はどうなんだろ。

こんなところ。

2012年7月30日月曜日

決算メモ (7/30)

3月決算銘柄の1Qが出始めたのでメモしてみるテスト。

  • 3630 電算システム
    2Q決算。ちょい増配。特に目立った所は無いんだが、B/Sの「金銭の信託」が激減しているのに驚いた。100億ちょいで総資産の半分近く削れている。勿論それにバランスを取る「収納代行預かり金」というのも減っていて、株主資本には影響は無いのだが。短信のコメントを読む限り、タイミングの問題らしいが結構心臓に悪いので、詳細に書いて欲しいとは思った。
    ちなみに今は保有していない =)。
  • 7646 PLANT
    3Q決算&増資。PER1桁で増資とかいい度胸をしているとか、株主資本をクソだと思っているのか、すごくビミョー。多分数年前からの計画ではあったと思われるが、それなら配当に資金を回すべきではないのではないか。配当して増資とかそれ創業者利益しか考えていないですよね?と言われても仕方の無い増資だと思うよ。
    ちなみに幹事は野菜。流石野菜HD、日本の資本をクソ扱い。
  • 9058 トランコム
    1Q決算。大よそ予定通りっぽい。つか相変わらず評価低いなw。優待のタイミングで仕掛ける気ではいるのだが =)。
  • 3836 ディーバ
    4Q決算&増配。配当性向10%なので増配のありがたみはどうなんだ?来期予想の売上が+46.3%増とまあ凄い事になってるんだが利益は2.3%増とトントンという状況。IFRS関連と積極的なM&Aとパッツンパッツンの経営者ということでヲチはしている。決算説明会動画待ち。
  • 4659 エイジス
    1Q決算。相変わらずの低迷が続いてますな。月次も相当悪い。閑散期なのでアレなんだが一発逆転がある事業でもない訳で、ビジネスモデル的にどうなんだろうね。優待のお米券も怪しい気が =)。
  • 4298 プロトコーポレーション
    1Q決算。 M&Aが絡んでいるんで判断しにくい。持たざる経営を目指していたかと思っていたんだが、どう判断したらよいものか。
  • 3092 スタートトゥデイ
    1Q決算。月次通り。特にサプライズは無いんだが。来月の月次は結構重要視されるのかな。死亡フラグが立たないといいんですが =)。
  • 6727 ワコム
    1Q決算&上方修正。つか「減価償却方法を定率法から定額法に変更したことに伴う償却費用の減少」て、それ会計的にしか意味が無いというか、税務処理を後回しにするとか何か嫌なフラグを感じるね。
こんなとこかな。作業に1.5時間は長すぎるな。

2012年7月26日木曜日

中小型の有望株リストなどを抜き出してみてみる


メリルリンチ日本証券の「ジャパンリトル30」、野村証券の「新ジャパンブランド21」、そしていちよし証券の「いちよしコア50指数」――。証券会社の 間で、中小型の注目銘柄リストをまとめたり、新たな中小型株指数を開発する動きが相次いでいる。ブームというよりは、主力株の低迷が長期化する中で運用リ ターンを少しでも確保したいという投資家の悩みと焦燥感が透けて見える。

中小型の有望株リスト続々、にじむ投資家の焦燥感 :スクランブル :コラム :マーケット :日本経済新聞

「ジャパンリトル30」と「いちよしコア50指数」は掲載されていたんだが「新ジャパンブランド21」が見当たらない。取り合えず上記の2つを抜き出してみる。

いちよしコア50指数


ジャパンリトル30


こんなかんじ。

2012年7月24日火曜日

'12/06の「担当ファンドマネージャーの見方」

大和住銀日本小型株ファンドの月次。6月は化学小型銘柄。

 <原料安効果が期待できる化学小型銘柄>
化学工業は極めて裾野の広い業界です。原料の大部分は原油を精製して得られるナフサですが、そこから長い工程を経て様々な最終製品が製造されます。川上の工程は生産量が大きいため大企業が担っていますが、川下の工程になればなるほど製品は分化され生産量が小さくなるため、市場規模が特に大きい医薬品と電子材料を除くと中堅・中小企業の活躍する余地が大きくなっています。
原油価格が上昇すると、ナフサやエチレンなど川上製品の価格はほぼ連動して上がりますが、川下へ行くほど顧客との個別交渉が制約条件として働き、価格は上がりにくく、値上げのタイミングも遅くなりがちです。リーマン・ショック後、世界景気が回復に向かう過程においては、原油価格が継続的に上昇したため、川下製品を担う化学小型銘柄の多くは収益が圧迫された状態にありました。
しかし、欧州債務危機の深刻化により、資源価格上昇の流れは明らかに変わりました。加えてここ十数年間、世界の資源消費増加の大きな部分を占め続けてきた中国経済の変質もあり、今後は原油をはじめとする資源価格が大きく下がる可能性もあります。更に世界景気悪化による稼働率低下を受け、川上製品の価格が資源価格より大きく下がる可能性もあります。
こういった観点から、当ファンドでは比較的安定した需要分野を持つ化学メーカーに幅広く投資しています。具体的には、果実酸や研磨剤を製造する扶桑化学工業(4368)、住宅用塗料のトップ企業であるエスケー化研(4628)、紫外線硬化型インキに強みを持つT&K TOKA(4636)、土木用プラスチック資材を幅広く手がける萩原工業(7856)などです。

化学小型銘柄は割安感があるので私も注目しています。今回取り上げられた銘柄は以下の通り。

  • 4368 扶桑化学工業
    リンゴ酸のシェア高い(世界シェア5割)。リンゴ酸から派生しているウェハ研磨剤の材料の利益率が高い。半導体消耗品。納品先は5384フジミインコが主。フジミインコの売上が伸びればここの利益が伸びる傾向にある。
  • 4628 エスケー化研
    建材材料。化学系にしてはかなりの利益率。安定した売上が魅力。とても興味深いのだが、単元が1000株単位で1単元買うのに300マソ程度掛かるのと、売買が殆ど行われておらず流動性皆無なことなのがネック。単元変えてくれないかねえ。株主増加は安定した評価にも繋がるわけだし、株主を無視する方向はどうなんだろ。割安銘柄にはそいう銘柄、結構多いんだけどさ。
  • 4636 ティーアンドケイ東華
    UVインクでシェアが高い。UVインクは立体的な印刷を行うための素材で、各社がプリンタを出してきている。UV印刷自体は何かこう、かさぶたのような感じでインクが固まって乗っかっている雰囲気。最近の新規技術なので流行ると面白いかも。
  • 7856 萩原工業
    建材材料。震災特需発生。リチウム電池関連銘柄とも。

エスケー化研以外は全部触ったことがある =)。

化学小型銘柄の特徴としては、やはり原料価格に利益が左右され、景気動向で売上が左右される傾向にあります。所謂、景気敏感株、シクリカル銘柄の代表です。その中でも上記で取り上げられている銘柄は、独自性のある製品を開発しており、シェアが高く、競争力が高いので「ある程度は」強いビジネスが展開できています。「ある程度」としたのはやはりBtoBがメインなので、川下の状況で値下げせざるを得ない状況は多々発生します。

弄り方としては川下の景況感が重要になろうかと思います。例えばUVインクならUVプリンタを開発している6789ローランドDG、7999MUTOH HD、6638ミマキエンジの消耗品の売れ行きをヲチすると良いかもしれません。扶桑化学なら納入先の5384フジミインコの売上と業績予想を参考にする。こんな感じである程度先が読めます。

先が読めてもその通り株価が動くかと言うと、そうでもないのが寂しいところなんですが =)。シクリカルセクターにあることを認識し、全体の景気が上向いた感じを受けてから検討しても結構間に合うことが多いと思うのですが、いかがでしょうか。

他に化学銘柄を挙げるなら以下の銘柄。

  • 4956 コニシ
    建材材料である接着剤が主。商品名「ボンド」が有名。震災特需有。製造から商社まで一体になっているのが特徴。製造の利益と商社の売上が合算されやや残念な会計になっているのですが、これも事業の特徴とも言えましょう。社長が変わってからあまりヲチをしていない。
  • 5018 MORESCO
    自動車用潤滑油が主。数多くの製品を開発しており売上も順調に伸びてきている。原料に対する利益率の変動が高いので、競争力はやや劣るのかもしれない。電池銘柄とも。
  • 4620 藤倉化成
    自動車塗装と電子部品材料が主。機能化学の中ではポートフォリオは広め。世界へ各拠点を作っている最中。為替の影響を受けるか。
  • 4966 上村工業
    電子部品材料のめっき材が主。 現金持ちすぎ。iPhone/iPad関連銘柄。

こんなとこかな。

2012年7月7日土曜日

「ひふみのあゆみ 2012年7月6日号」雑記

いつもはひふみアカデミーのタイミングで見ているんだけど、アカデミーより前に月次が出たのでざっくり見てみる。

つか受益者が見れるレポートと一般的に公開されているレポート、ポートフォリオの有無以外にも文章にも若干の違いがあるのに気が付いた。不用意にコピペできねえなw

◆ 6月の投資環境(株式市場等での出来事)について
6月の株式相場は、前月に引き続いて欧州信用不安や世界的な景気減速懸念が台頭したものの、欧州問題解決に向けた政策進展が徐々に評価され始め、月末の日経平均株価は前月比5.4%高の9,006.78円と、3ヶ月ぶりに反発に転じました。また6月の東証1部の1日平均売買代金 (立会内のみ;概算値ベース)は約1兆円と前月から小幅減となりました。

弱い米国の経済統計から始まって、ギリシャ、フランスの総選挙を通り過ぎて、中国・米国の金融緩和策期待で株価持ち直しって所かな。米国の6月雇用統計も予想を下回っている所を見ると7月中にQE3発表を織り込んだ株価推移ってのが今の状況だと思う。

変なモノを織り込んでいるよね。仮にQE3が発表されたとしても規模によっては株価を大幅に減らす方向になりそうな予感。

◆ 6月の「ひふみ投信」の運用ならびに今後について

ひふみ投信は、前述の環境の中で、5月末の段階で27%あった現金の比率を少しずつ株式にシフトし、株式の比率を上昇させました。それは、株式市場が上昇する可能性があり、乗り遅れてしまうリスクを懸念したからです。
今後の世界経済の状況は、円安の局面にはなりにくく(世界各国の景気が芳しくない一方で、金融緩和を進める可能性が高いため)為替はやや円高方向に進むでしょう。世界全体の株式市場が上昇した場合も遅れずについていくためには、内需系企業への投資の比率を高めることが重要であると考え、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)やポーラ・オルビスホールディングス(4927)などを新たに組み入れました。

概ね、日経平均に影響されやすい銘柄を組み入れた様子。QE3前後では株価がもやっとした感じで上向くと考えているんでしょうね。

やや意外だったのは3092 スタートトゥデイの売り切りかな。直近の月次と成長性のかげりと市況から判断したんだとは思う。元の成長ラインが月次に現れてくるあたりで買戻ししてくる、のかも知れず。

9990 東京デリカは、IPO特需でも狙ったのかと思ったんですが、未だに持っている所を見るとそうでもなかったのかな。3662 エイチームは新規なんだろうか。この時期に買うとかナカナカ難しい操作のような希ガス。

後、6287 サトーホールディングスかなボキュの好みでして、1000円切ったあたりでスタンバってたんだが直近1000円が丁度底でして釣り逃したお魚さん状態 =)。また機会があれば狙って見たい。何せ優待銘柄でもあるし。

今回のひふみアカデミーは7/10の19時から。多分今回はUstreamで見れる時間には帰宅できていると思う。つか参加しに行ってもいいんだが =)


2012年6月21日木曜日

【会社四季報】 理論株価倍率(仮)

会社四季報と同時に「会社四季報プロ500」っていうアレな雑誌も販売しているんですが、このプロ500で掲載されている理論株価というのが面白い。

どんな計算式か知らないけど、本来あるべき株価を独自算出したのが理論株価。突拍子の無い株価を付けてきたり、訳有銘柄でも容赦無用で高値を算出してきます。ある意味、無垢な情報とも =)。

で、それを算出する式は以下の通り。

([DL・プロ500理論株価(円)]-[DL・週足終値(円)(-1)])/[DL・週足終値(円)(-1)]+1

日足ではなく週足にしているのは、その日に株価が付かなかった銘柄を無視しないようにするため。大型株なら有り得ないんだが、小型株だと日によっては売買0って時もあって、そうなると抽出できない銘柄が出てきちゃうのよ。よって小型株が好みなら週足オススメ。

絞込みは大体5倍以上にすると100銘柄以内で収まる。この辺は各自で調整した欲しい。

まあでも所詮、人の手が加えられていないファンダメンタルのみの理論株価な訳です。例えば、今週退場が確定した4330セラーテムテクノロジーの理論株価は38814円で先週末の株価は2410円ですから理論株価倍率は16.11倍とまあすごいことにw。

理論株価がかけ離れている銘柄というのは何かしらファンダメンタル以外に大きな問題をしょっている場合が多いので過信は禁物なのです。

真っ当な使い方としては、セクター全体として眺め、 どのセクターが今安くなっているか、とかそいう使い方が適しているんんじゃないかな。

2012年6月18日月曜日

'12/05の「担当ファンドマネージャーの見方」

大和住銀日本小型株ファンドの月次。5月は4239 ポラテクノ

<これが日本の生きる道>

 STN液晶という言葉にピンと来る方はどの程度いらっしゃるのでしょうか。十数年前までは液晶の主流でしたが、動画性能が低いことなどからより構造の複雑なTFT方式に取って代わられ、パソコン・携帯電話といった情報通信機器の分野ではほとんど見られなくなりました。しかし、現在でも動画性能や高精細度があまり要求されず、形状の自由度が必要な車載メーター等の分野ではSTN液晶が主流です。そのSTN液晶に特化し、主要部品である偏光板で高収益を上げているのが当ファンドでも投資しているポラテクノ(4239)です。
 車載用の液晶には、高熱環境下での高い耐久性が求められます。同社は親会社の日本化薬(4272)から受け継いだ染料技術を基盤として、一般に用いられるヨウ素系の偏光板よりも耐久性の高い製品を開発し、この分野では圧倒的なシェアを誇っています。また、より高性能な製品として、1999年にオランダで買収したデジマ社製の位相差板と組み合わせた「TEP」も提供しており、高級車向けに採用が急増しています。TEPの単価は一般的な染料系偏光板の10倍以上であり、業績への寄与も大きいと推測されます。
 車載用液晶偏光板と並ぶ同社の事業の柱が、液晶プロジェクター用の偏光板です。この分野では2004年にアメリカで買収したモクステック社の無機偏光板を耐熱性の高いハイエンド製品と位置づけており、一般製品からの置き換えが進んでいます。
 日本の電子産業関連企業は、市場規模の大きな分野において次々と経営スピードに勝る韓国・台湾・中国の企業にキャッチアップされ、競争力を失っています。しかし、地味ながらも収益性の高い分野に注力し、特殊な技術に先行投資して優位性を保ち続けるという戦略を採れる場合には、まだまだ日本企業の蓄積の大きさが物を言う状況が続いています。市場規模が大きく目立つ分野でのシェア低下ばかりを悲観するのではなく、ニッチ分野での強みにも注目することが必要なのではないでしょうか。

一時、3Dテレビ関連だったか、有沢製作所と共に株価を上げた記憶有。そんな程度。

で、調べてみると親会社の4272日本化薬が66.4%、持分会社の5208有沢製作所が22.3%と2社で大株主のほぼ9割を占めている状態。財務としては如何にも優秀な子会社っぽい感じ。ファンダメンタル的には割安に見えるんだが、やはり親会社の飼い殺しの感が否めないかなあ。

同じ理由で3085 アークランドサービスも敬遠していたんだが、 株価的には大きく評価されている所を見るとどうなんだろうか。あそこはミョーに個人投資家に注目された時期があったからその影響もあろうかと思う。

まあなんつーか、苦手。有沢とかアークランドサカモトの方は好みなんだが株価的には実にビミョー。

2012年6月17日日曜日

「ひふみアカデミー (2012/06)」雑記

5月のひふみアカデミーを書き残してみた。


Live streaming by Ustream

5月の市況 

  • Sell in May
    毎回言われているが今年も5月は落ち込む月になった。2、5、8、11月がファンドの解約月に当たるが今回の一要因になっているのではないか。ケイマン等でおカネだけあって運用されていないのがあってそれのお掃除が行われたという噂有。
  • EU不安
    ギリシャ再選挙不安。スペイン不安。ムーディーズの格付けでスペインの金融機関格下げ。
  • 米国経済の不安
    指標が悪いのが出た。フィラデルフィア連銀景況指数、雇用統計。
  • 円高
    こいう時は円とスイスフランが買われるが、フランは中央銀行が強気に出ている関係上、円が積極的に買われる事になった。

ひふみの対応

  • キャッシュを比較的多く持った (6/5時点、現金比率28%程度)
  • 内需に強い銘柄を重点に持っている
  • 輸出ハイテク関連株は比率を落としている
    三菱商事、日産自動車、コマツ、ファナックの比率も落としている。円高を予想。
  • QE3を中心に大型株の上昇が期待できるかもしれない
    指標の数値の悪さからQE3の可能性の芽が出てきている。失業率を減らすために米国政府が緩和してくる可能性がある。緩和をするなら夏前。
  • ネット関連を増やしている
    デジタルガレージ、サイバーエージェント等。
  • QE3疑惑より売り手が売りにくい相場に
    買い上げる相場でもない。ビミョーに底堅い相場になっている?QE3期待感が高く市場が織り込んでいるのでQE3が無ければ暴落の可能性があり、QE3が決まっても下落する可能性がある。
  • UBICという銘柄
    この銘柄の爆騰のお陰でポートフォリオを支えていたこともあった。
  • 大型株でギャンブルに近い売買で小型株で長期で勝つという手法は今後もワークするのではないか

2681 ゲオホールディングス

  • 不祥事銘柄
  • 古着ビジネス
    ビデオ屋の次のビジネスを展開している。「ジャングルストア」という古着屋を買収、展開中。古着というビジネスは今後伸びるのではないか。オサレ感有。古着とビデオ屋を合わせて展開してみたものの、客層が違うのでうまく行かなかった。
  • 在庫の価値
    DVDなので価値は変わらない。在庫の回転率が上がると投資効率が高くなる傾向にある。が、huluとかもあって新しい事業も開拓している。
  • 不況に強いビジネス
    とても安く済むレジャーの一つ。

-----

ゲオのビジネスについては少し古い記事なんですがBusiness Media 誠:山口揚平の時事日想:レンタルショップ対決――TSUTAYAとGEO、2社の決定的な違いとは?がオススメ。

古着という点では2674 ハードオフの他に3313 ブックオフ3093 トレジャー・ファクトリー2780 コメ兵あたりも同業他社ではなかろうかと。どれも結構安くなっている印象ですね。

2012年6月4日月曜日

ボキュが考えるサイキョーのバフェット銘柄(笑)

なんか最近の流行っぽいんで色々捻出してみるテスト。

条件は以下の通り。

  • 消費者独占力が高いこと
    ブランド名を言って多くの人がピンと来る事業であること。BtoCが基本。BtoBのみの場合は外す。
  • 参入障壁が高いこと
    誰でも参入できる業種は外す。経営者のセンスを問われる業種を好んでいるとは思えない。
  • 営業利益率が軒並み10%以上
    ただしリーマンショック前後は景気の影響をモロに受ける銘柄も多かったのでやや目を瞑る。
  • 直近3年間の平均ROEは10%以上
    ただしROEの考え方からすると負債が大きく株主資本が小さい場合でも高くなる傾向にあるので過信しない。ソフトバンクの高ROEが魅力的とは思えまい?負債が大きいと言うことは経営にレバレッジをかけている危うい経営スタイルでもあることを加味するべき。
    日本の現状だとデフレですのでレバレッジ経営が好まれるパターンではないとも思っています。この辺は米国と状況が大きく異なっています。
  • 自己資本比率40%以上
    自社株買いを推奨しているあたりは現金太りしている銘柄は好かないのでしょう。除く金融業。業種によっては目を瞑る必要があろうかと思う。

時価総額には拘りなし。無理ゲーになるので足かせを増やさない方が良いと思う。

  • 大阪証券取引所【8697】
    よもや投資家で大証を知らない人はいまい。JASDAQでもOK。証券取引所は誰でも設定できるものではない。投資家からのフィービジネスなので利益率・ROE共に高い。自己資本比率が低いのは会計上の問題。殆ど現金同等品とバランスが取れているので効率が悪いわけではない。実は優待銘柄でもある =)。
    残念ながら'13/01に東証との合併が予定されており株価的には実にビミョーと言わざるを得ない。
  • 日本たばこ産業【2914】
    JT知らない人はいないよね。タバコ産業は過度に発展しないよう法的な参入障壁がある。たばこはある程度の表皮が見込めるのは税金が上がっても大きく利益を損ねることが無いことで証明されている。利益率・ROEは常に高い。海外M&A積極的。円高要因ならM&Aは好材料。会計要因(IFRS)で売上ががくっと下がっているが、あくまで会計要因。現金の実入りが減ったわけではない。
    残念ながら近々政府から株の売却が予定されており、相場以外での下落要因がある。政治的な要因も常に付きまとうのもアレ。
  • スタート トゥデイ【3092】
    ZOZOTOWNはテレビ広告をみるようになったかと思う。参入障壁はやや低いが集客力では群を抜いている。自前でサイト運営を行っている分、利益率が高くなっている傾向にありトータルのビジネスとしての参入障壁は高めであると考えている。同業他社の3060マガシークの粗利が低いのはサイト運営を外注しているからではないかと思っている。売上・利益率・ROE共に文句なし。自己資本比率も悪くないだろう。
    業績予想がやや低めだが堅くみたのだろう。月次を公開しているので随時確認するといい。
  • MonotaRO【3064】
    Amazonに出店していたのでややBtoCの要素有とした =)。中小企業の設備投資関連のネット販売。ネット販売のパイはまだまだ伸びる要素は高い。商社を通さないとブツが入りにくく納期もアレで単体販売に応じてくれない場合も多い中、ロングテールビジネスとして参入。消耗品が多く震災特需を受けている銘柄でもある。ここもスタートトゥデイと同じく自社でサイト運営を行っている分、利益率は高い。トータルでの参入障壁は高いと見ている。利益率・ROE・自己資本比率に問題は無い。
    月次絶好調。震災特需も含まれているのでやや警戒が必要な時期が来るかもしれない。
  • ウェザーニューズ【4825】
    ウェザーニューズを知らない人は多分いないと思う。露出度は高い。規制緩和により気象ビジネスは数多の企業が存在しているのだが、個人へビジネス展開をしている企業はここ以外には見当たらない。SNS要素を持った独自のビジネス展開。ある程度の専門家が必要となるので参入障壁は高いだろう。利益率・ROE・自己資本比率に問題なし。
    特筆するべきは個人にリーチしている点。後に大きなビジネス展開を予想しうる下地は出来ている。FBあたりと組めば凄く面白い展開にあると思うんだがねえ。
  • センチュリー21・ジャパン【8898】
    不動産仲介のセンチュリー21を運営。FC展開。やや寡占化が進んでいる傾向にありそれなりの資本が必要になるので参入障壁は高いと言えよう。不動産仲介のフィービジネスなので利益率は常に高い。売上の伸び、利益率、ROE、自己資本比率に問題なし。
    寡占化の次はオワコンというパターンが見え隠れするわけでして。同業他社である2120ネクストの動向も気になるが、どうも不動産ともなると実店舗との優位性は低いのかもしれない。もっともネクストの方はやや過当競争に入っていて手数料を減らしている傾向にあるので注意が必要。

以下はやや難点有。

  • セブン銀行【8410】
    コンビニの貯金箱。貯金箱を設置する数でフィーが決まる。まだセブン全店に設置されている訳ではないのでのびしろは残されている。またセブン店舗以外にも広く設置しており、いずれは銀行のATMの大半を塗り替えてしまうだけの与力はあろうかと。セブンという下地がある分、参入障壁は高い。利益率・ROE申し分ない。自己資本比率が低いのは金融特有の要因。
    残念ながら親会社の出資比率が高く今後も比率を下げることは無いだろう。セブンの貯金箱はセブングループの貯金箱として安定した配当を出すだけの銘柄になりそうだ。
  • 一休【2450】
    ネットの宿泊予約サービス。多分同様のサービスを受けようと思う人が真っ先に思いつくサイトだと思う。同業他社は楽天トラベルあたりかな。閑散期を狙ったフィービジネスでクーポンビジネスに近い。集客力を考えると参入障壁は高いのではないか。売上は順調に推移。利益率は震災や設備投資期が重なったためで投資期から収穫期に移行するフェーズに入っているのではないかと考えている。自己株式比率は問題無し。
    震災もあって観光ビジネス自体にやや暗雲があろうかと思うのですが、思われているほど酷くも無いんじゃないかな、とも。
  • アイケイコーポレーション【3377】
    中古バイク買取のバイク王を運営。露出度は高い。バイク関連自体、オワコンが進んでおり、その分、参入障壁は高め。近年、利益率は低下、売上横ばい。ROEはソコソコ。自己資本比率は問題なし。
    やはりバイク自体がオワコンになりつつあり、中古車のタマも減少しており、海外のバイヤーも円高で厳しいという状況。初期のビジネススタイルは成功していると思っているのでやはり事業環境の改善が望まれるのだが、これは手の施しようが無い。月次を出しているのでヲチしてみると悲しみが伝わるかと。4732USSと組んだ話は結構期待してる。
    4732USSは、素敵フィービジネスを展開しているのでこれはこれでヲチしてみることをお勧め。BtoBだったので今回はスルーした。

んー飽きてきた、寸評無しねw

2012年5月27日日曜日

【会社四季報】 のれん総資産比率(仮)

武田薬品、JT、楽天、キリン、ソフトバンク・・・のれん償却の廃止で利益急増の会社はココだ!|株データブックWeb「記者が斬る!」|ザイ・オンライン

IFRS特需あるでぇって話。

M&Aで生じる「のれん」という項目。今までの会計だとこののれんに対して一定額の償却が義務付けられてて結構利益を圧迫するんだわ。で、今回のIFRSという会計基準だとこののれんを償却しなくて宜しいってことになるそうな。製造業の減価償却に近いのかな。

で、のれん代を多く計上していた銘柄は、のれんを償却せずに済むので見栄えの利益が増えて投資家からちやほやされるんじゃね?って話になってる。

なぜ見栄えか、というと「のれん代」が計上されている時点ではもう、現金の動きがあるわけではなく会計処理だけの問題になる。まあ既に買収した金額は支払った後の処理な訳で、例えるなら既になくなっている現金が年賦で利益を削っているって形になるんだろうか。

で、のれんは償却するべきか否か、は一概には判断が難しいのでよくもめる。製造業なら機械の寿命を逆算すれば減価償却の額が決められるけど、のれんはそうは行かない。のれんに本当に価値があるかどうかは経営者の目利きに掛かっていると思っていい。機械的に償却するか、経営者の判断で減損するか、どっちが正しいともいえないけど、経営者に財務の裁量が増えることは間違いないだろう。


M&Aで高い買い物をしても表面上に現れにくくなったので、業績低迷を隠すためにM&Aが積極的になるかも知れんね?って話も出ているが多分、それは海外相手だと思う。日本だと従業員という資産(負の資産?)が付きまとうので難しいだろう。パイが有り余っているのなら貴重な資源だが、パイの食い合いならパイにあった規模に縮小せざるを得ない、というパターン。

で本題。 会社四季報CD-ROMでのれん代が多い銘柄を抽出したい。

([DL・のれん(資産)(-1)]/[DL・総資産(-1)])*100

上記の条件で10%以上の銘柄を抽出してみた。89銘柄出てきた。JT(30.27%)ののれん代はやっぱり大きいだろうね。のれん代の評価が難しいのは、去年の7733 オリンパスの案件を見れば明らかかなと。結局の所、経営者を信じるか否かに掛かるわけでして。

気になる所だと3644 1stホールディングスの46.53%でこうなるともう別会社だよなw。2170 リンクアンドモチベーション(23.79%)は本業のモチベーション事業の低迷より今までの事業を生かせる事業へのM&Aを積極的に行っている最中。まあ大変だよね。 2185 シイエム・シイ(10.41%)は昨年の同業他社ののれん代だろうね。傍から見るとこのM&Aは成功しているように思えるんだが本当にそうかどうかはもう少し先で判断するべきことなんだろう。

ざっくり、のれん代の利益寄与を見る場合、営業CFの「のれん償却代」「のれん償却額」がオススメ。あの数値が利益・純利益共にプラスされるインパクトは大きいと思うよ。

#のれん代償却に税務効果ってあったっけ?

2012年5月23日水曜日

'12/04の「担当ファンドマネージャーの見方」

大和住銀日本小型株ファンドの月次。4月は2475 WDBホールディングス

<派遣会社の品格>

人材派遣業に対する批判は長らく存在していましたが、数年前に一部企業のずさんな管理実態や一部経営者のスキャンダルが報じられたことをきっかけに一段と加熱し、規制強化を求める世論が形成されました。しかし、政局の混乱で法改正が遅れ、リーマン・ショック以降の企業収益悪化もあって規制強化は結局小幅なものにとどまりました。数年間にわたって現実を見ない議論が飛び交う中、一貫して自社の存立基盤について考え、筋の通った経営を続けてきたのがWDBホールディングス(2475)です。
同社の主力事業は理化学系の研究開発分野における補助者の人材派遣です。派遣スタッフには一定の知識・技術が求められ、稼動スタッフの約3分の1は大学院卒業者です。基本的には仕事がある時のみ給与が発生する登録制を採っていますが、新卒者については同社子会社の正社員として常用雇用とし顧客に派遣する形態も併用しています。
同社は、キャリアアップにおいて派遣という働き方に限界があることを隠していません。既存のスキルを生かして一般事務+αの収入を得たい人にとっては満足のゆく就業機会の提供となりえますが、正社員として責任を持って研究テーマに取り組みたい人にとっては不本意な就職先となりかねないことをホームページ等で明言しています。その上で、キャリアアップの機会を少しでも確保するために、M&Aで独自の研究開発を行う事業会社をグループ内に納めたり、ビジネススクール的な授業を行う社内大学を設置するといった施策も行なっています。
同社の派遣料金は、競合である総合人材派遣会社の研究職部門に比べ若干高めに設定されている模様です。しかし、人材の質の高さや層の厚さが評価され、業績は堅調に拡大しています。現実を見ない空理空論ではなく、研究補助者を社外に求める企業と必ずしも希望する仕事に就けない求職者の間で一定の質を保った雇用機会を創出していることは、素直に評価すべきことと考えます。

WDB HDは技術職系の人材派遣業です。駅前のビルに事業所があって気にはしていました。受付は早々に閉まってしまうようで開いている所は見たことがないのですが、通用口から社員さんらしき人たちが出入りしているのは度々見かけてます =)。お疲れ様です。

同業他社ですと9744 メイテック4641 アルプス技研あたりでしょうか。同業他社と比べるとややPERが低いように感じます。

この業種の特徴としては、他の派遣業より単価が高く利益率も高い傾向にあります。また経費は開発費や設備投資への投資が殆ど必要なく、販売管理費の多くは事務系の人件費が主になります。よって、他の業種より安定的にキャッシュが入る傾向にあり、キャッシュリッチかつ高配当です。この業種で注目するべき項目は売上と粗利でしょうか。粗利が下がるようですと警戒が必要です。

真っ先に仕事を切られる業種ですので不況のあおりは受けやすいのですが、人件費の多くは変動費ですので、大きく赤字になることはないでしょう。

ここ数年、派遣労働法改正の動向に注目が集まっていましたが、どうやら大きな変更はなくいつも通りの形式的なザル法っぽい流れです =)。政治的なプロパガンダ的なパフォーマンスにちょくちょく利用されるのですが、実質的に改善される傾向はないようです。むしろ今の日本経済には必要な存在になっていることは間違いないでしょう。

数多の同業他社が存在するのですが、コンプライアンス等の絡みもあって大企業と契約できる派遣業者は限られてくると見ています。M&Aも含めて、成長分野ではないかとヲチしています。

2012年5月20日日曜日

雑感 (5/20)

まあなんか。

今週は厳しく、来週は更に厳しい状況そうでとてもアレですが、ボキュは元気です。資産も順調に溶けてますよ?なんというか、ようやく相場に前向きになってきたと言うか、私がブログを活発化させるあたりは何らかのフラグのカヲリがしないでもないですが、無視します =)。個人の信用バブル説も一概に無視できなくなってきたと言うか。価値の有る株券が投げられるようであるならそれはチャンスにしたい所だが、さてさて。

今週の金曜日にFacebookの上場が終わったことですし、この関連の銘柄の調整も徐々に進む気はします。Zynga、弱すぎですね。

今の所、大きく下げた銘柄を売り、あまり下げていない銘柄を買い増し、広めのポートフォリオをやや狭めて行くも現金比率はあまり上げない方針を今も続けています。

テキトーに銘柄を見ていくテスト。

  • 株式会社セブン銀行 平成24年3月期 決算説明会
    セブンイレブンの貯金箱の運営。相変わらず安定したビジネスを継続しているようで何より。 貯金箱を増やす以外の事業の成長性が実に乏しくてアレ。個人ローンは面白い展開を期待したい。海外送金の顧客の多くがフィリピンってのは面白いね。
  • 3634 ソケッツ
    すごい下げてたので決算絡みかと思ったらそうでもなかった。この期に及んで大口が始末してきたんだろうか。全然浮動株が無いんだが。まあどの道、買い上がる程のネタがあるわけでもなく、今のまま低い取引高で推移しそうでアレ。BtoCへの事業変更も知名度不足より難しそうで、しばらくはヲチするだけに留まりそうかな。
  • 2427 アウトソーシング
    そんなには下げていないようでアレ。 粗利に変化は無く、一時の販売管理費で利益を落としている状況。売上の伸びが続くようなら結構ヨサゲ。自動車産業の生産意欲に強く影響されるようなのでその点の見極めが重要とは思ってる。まあ、悪くないんじゃないかな。
  • 6869 シスメックス
    久しぶりに説明会動画でも見ようかと思ったんだが株価がおとなしいんでやめたw。成長戦略がありしっかりとした現金収入が見込めるあたりはイイ銘柄だと思いますよ。
  • ひふみ投信【9C31108A】:投資信託 - Yahoo!ファイナンス
    5/18、-2.29%てw。ちょっと入金が早すぎたか。初動の下げは仕方ないとしても金曜日の下げは現金比率が大して増えていないことの証左なのか、それとも銘柄全滅だったのか。
  • 4816 東映アニメーション
    決算悪かった割には値持ちがいい。どゆこと?
  • 3951 朝日印刷
    ここもまだ調整が入った感はナサゲ。 誰か投げないかな。決算は良くも無く悪くも無く、かな。多分、景気動向で大きく業績予想を外れることは無いと思われる。そいう企業だし。投資先に困った時の候補w
  • 7921 宝印刷
    5月優待銘柄。何か素晴らしい株価になってるではないかw。ディスクロージャー業で7893プロネクサスと双璧。新規上場が特需になる。今年は上場が増えそうな予感だったんだが、ガチャ規制等もあって状況は大きく変わっていそう。優待取りで投げてくる可能性は大いにあるのだが、この景況なら(ry
  • 3630 電算システム
    ようやく僕の知っている電産システムの株価になってきた =)。イマイチ成長戦略を出せずに安定した事業の延長というビミョーな経営が続いている訳で、私的には好物 =)。電子商取引に経営資源を集中させたら面白い銘柄になると思うんだが、大株主を見るとまあそれは難しいよね。
  • 6640 第一精工
    電子部品。コネクターやさん。 作ってたコネクターの一つが標準品に選ばれたことで業績を伸ばしてた。Tablet関連のコネクターを船長戦略の一つとしていてこれも好調を持続。Apple関連銘柄とも。いやすごい下げてるね。ここまで酷いとヲチしがいがあるって所かな。
  • 3073 ダイヤモンドダイニング
    決算発表ですごい上げた記憶はあったんだが、まだその余韻が残ってそうな株価で何より。 1Q~3Qまでは閑散に近いのでその間の状況で判断すりゃいいやって感じかな。どちらかと言うと苦手な銘柄かな。
  • 9438 エムティーアイ
    オワコン臭漂う産業にあって株価の反応が意外と悪くないという状況は言ったいどいうこと?んー誰も持っていないから誰も売っていない、とかなら寂しすぎる。
  • 2170 リンクアンドモチベーション
    いやー自社株買いを発表したあたりで僕の知らない株価になってしまってヲチから外してたんですが、 いやいやどうして =)。しかしまあ、のれんが大きくなっちゃってまあ。
  • 7564 ワークマン
    こっちはまだ強いねえ。MonotaROと同じカヲリがする。
  • 4043 トクヤマ
    うわあ。 昔、太陽電池関連銘柄として持っていただけに感慨深いわ。もう低PBR銘柄としか見れないなこれは。低位株なら吹くこともあろう。
  • 8473 SBIホールディングス
    取り合えず今10分割することに気づいた。100分割じゃなければいいんだなw
  • 6145 日特エンジニアリング
    まあ俺の売買の諸悪である売る理由が無くて残しているという。6750 エレコムもそうなんだけど強烈に売りたい理由がないし売り時は他の銘柄に目移りした時と考えているんで、ポートフォリオの中では残しておきたい分野でもあってまあ放置。変な話、この2銘柄は前回の下げ相場の底で買い付けていて結構相性は悪くないと思ってる。即死するほどは持ってない。
  • 3623 ビリングシステム
    下落が止まらないねえ。やや特殊要因が絡んでいるものの見栄えの悪い決算は否定できまい。上場来最安値もあるんじゃまいか。食い下がる理由は今の所、見当たらない。ヲチしがいがありそう =)
  • 3778 さくらインターネット
    ようやく下げ止まった感有。投資期であるものの売上鈍化懸念と言ったところか。まずはさくらクラウドのてこ入れかねえ。まあしばらくはこんな値動きで終始しそうな気はする。
  • 3633 paperboy&co.
    大きく下げるわけでもなくずるずる株価を下げていく様が観察できてアレ。年初来安値あたりで考えるかなあ。
  • 8566 リコーリース
    クオカード待ち。 相変わらずの低PERぶりは泣けるねえ。まあどこのリースも概ね同じPERだしこの程度の評価ってことになるんだろうか。
  • 7611 ハイデイ日高
    結構値持ちしている。 9936 王将フードサービス2882 イートアンドも似たようなもんか。
  • 2475 WDBホールディングス
    人材派遣の中ではやや放置気味の銘柄かと。
  • 2398 ツクイ
    介護関連。報酬改正により業績悪化を盛り込む。介護系は政府の動向次第で業績に依存する傾向にあるので成長産業としてみるにはどうかなあ、と思うわけでして。時代が必要としている所までは理解できるのですが、売上が自立できないというのはやっぱりアレかと。介護なら介護レンタルとか福祉設備関連の方がまだヨサゲ。
  • 4800 オリコン
    オワコン臭この上ない事業のカヲリがするも利益率はまだ高い方か。ガラケーの音楽配信という軸が終了しそうな勢いなんだが次の事業が見えていない、暗中模索状態。Androidでの規模拡大は無理筋の予感。広告業はやや水物。結構厳しいですな。ネームバリューがある内にどっかに買収されるパターンとかどうよ。

2012年5月17日木曜日

7818トランザクション H242Q決算発表動画ヲチ

トランザクション 7818 JASDAQ 平成24年8月期第2四半期決算説明会/東京 2012年4月20日(金)
明日(5/17)、立会外分売が行われるのでメモ。
  • 雑貨の開発・販売がメイン
  • ファブレス経営
    100%海外生産。工場は持たない。フレキシブルに工場を選定し価格競争力を維持している。現在、中国の人件費が高騰しており、内陸部や他のアジア諸国に工場を移動して価格高騰を押さえている。
  • 企画力
    OEM品と自社開発品が半々。
  • 粗利減少
    円高でプラスに働くも、中国の人件費と材料費高騰でマイナスになり売上原価上昇。
  • 2Qは閑散期
    3Q~4Qが書き入れ時なのでこの時期の売上減少は想定どおり。そんな中でも2Qは好調に推移している。
  • OEM品
    アパレル・自動車・CD予約特典のノベルティ等。アパレルは結構元気。勝ち組負け組みが分かれ始めていて、勝ち組の投資が増えてきている。洋服を売るだけではなく、生活提案型に移行していてそこの雑貨を請け負っている。ヒカリエ、スカイツリーの雑貨も請け負っている。
  • 自社開発品
    がりがり君やBlack&Black等のクール製品を開発。
  • 海外展開
    積極的に展示会に出店している状況。

ここを最初に気にし始めたのは「がりがり君グッツ」でした。前年は節電需要もあってがりがり君グッツも結構売れたらしいです。実際私も見ましたし。今年もクール系のグッツを数多く開発しているとのこと。

なんかミクさんのノベルティもあったw。なんだあれ。

四季報ではアリババについて取り上げられてたけどややビミョーな感じかなあ。やや地味ながら面白い成長を続けて行きそうな気はしてる。

蛇足だがここは優待銘柄。自社開発のノベルティがもらえるらしいが実にビミョーだw


「バクチと投資の相違の一つは時間価値の有無」

「円高の寿命と円安の波」 - たけなか まさはる - Yahoo!ブログより。

デイトレ・バクチやっている方々にはインカム・ゲイン、インカム・リターンのセンスってないでしょ。バクチと投資の相違の一つは時間価値の有無だ。投資は時間がインカムを生む。 この点、為替のスワップ・ポイントに誘引されて円売りキャリーやった方々は、幻想のインカム・リターン(スワップ・ポイント)に騙されただけだ。

竹中センセ、投資信託のこととなるとやけに攻撃的になるんだが、まあそれは置いといて上記の指摘はその通りだと思う。スワポは貨幣の劣化の差分に対しての補償料のようなものでして、いずれ起こる調整の大波をうまくすり抜けられれば小遣いが稼げる、という危険な代物でして、それを幻想と言っているのでしょう。

コツコツドカンの典型例で、このコツコツは実に危険で危険だと言う意識が無いと大波に巻き込まれますよ、という話。

「テクニカル分析は最速の二番手を目指す投資法」

誰が言っていたかは忘れた。

チャートは自分で作ることが出来ないので確かに的を射ていると思う。ただテクニカル分析だけで常に最速が目指せるか、と言われるととても難しいのではないか。

テクニカル分析を支えるバックボーン、例えば人の噂とか経済指標とかファンダメンタル分析とか、様々な要因をブレンドして最終的な判断をするのがテクニカル分析に必要なものではないか。
このブレンド具合のバランスはアートの領域で、同じことをやっているつもりでも、結果は大きく異なる。

そんなとこかな。

2012年5月16日水曜日

決算メモ (5/15)

昨日に引き続き酷い相場ですなw。日経平均やTOPIXと比べ、小型株のパフォーマンスがかなり落ちている。各所で相当の下落を記録しているようなので私だけじゃないのでしょう。

個人的には6750エレコムの下落が結構響いてます。2000円台から1524円(5/15現在)まで急降下ですからね。しかも売る理由が無いという理由で売却もしていないと言う。まあダメ投資家なのでしょうが当方、是正するつもり無しw。ナンピンはしない予定。まだまだ急がない。

9962 ミスミグループ本社6419 マースエンジニアリング4956 コニシあたりを観察中。

  • 8876 リロ・ホールディング
    福利厚生の外注事業。業績予想はマズマズ。同時に自社株買いを発表しているので大きく崩れることはないでしょう。
    優待銘柄だが優待の使い道がイマイチ浮かばず飼い殺しになった。地方の不動産(リゾート地)を保有しておりこれの資産価値を考えると減損を警戒してポートフォリオから外した記憶有。同業他社ではないが似た業種として2412ベネフィット・ワンという銘柄があるのだがこちらも同じく好調を持続。多分こっちは親会社がアレなので嫌われ気味なのかもしれない。後、保険業のアウトソーシングとして4290プレステージ・インターナショナルという銘柄がある。こちらは外注元の関係上、やや成長が鈍化する傾向が見えている。
    今後の流れとして大企業の効率化により、外注業(アウトソーシング)と派遣業が更に活用されるのではないかと考えている。社会保障面で様々な問題を生じる可能性が高いと言うか、もう既に各所で問題が発生しているが見て見ぬ振りをしている状況だと思う。進むべき方向性として良し悪しを語るより、今後生き残るための方向性のほうが緊急を要していると思うのだが、どうだろうか。
  • 2415 ヒューマンホールディングス
    人材派遣が主。業績予想はソコソコ。AIJ関連で3億の特損をブッコいているにも拘らず決算短信に一切触れていないあたり、この企業の体質的なものを感じるわけで。低PERの状態がずっと続いていますが、売上は徐々に伸びている傾向にあり、業界全体としてもそんなには暗い、という状況ではないと思っています。
    この業種の特徴としては、利益率は低いものの設備投資や開発費が殆ど必要ないので、現金が溜まりやすい傾向にあります。リスクが少なくソコソコ儲かることより、数多の競合相手を相手することになり参入障壁は低いです。が、最近の傾向では、大手が中小を吸収する形で小さなM&Aが続いていて、中小企業の信用リスクから大手企業からの派遣が多くなってるようです。
    この業種を俯瞰するならまず売上で、後は配当性向でしょうか。創業者が会社の保有現金を回収したいのか、高配当になりがちです。その分、積極的にリスクテイクを行わないので高い成長は見込めないと考えてよかろうかと。
  • 7541 メガネトップ
    メガネ小売店「眼鏡市場」を運営。同業他社の3046ジェイアイエヌが化けたのが印象的なのかあまり目立った感じを受けないが他の同業他社と比べると状況はいい。来期予想はやや控えめという印象。悪くない。午前中発表でやや値を戻したようだ。やれやれ。
    この業種は、利益率が高いので数多の個人商店で経営が成り立っている所が多い。参入障壁低め。利益率が高い故にM&Aが起こりにくく、経営者に成長意欲が少ない傾向にあります。経営者次第で化ける可能性があるのはJINの前例通り。
    日本の人口の半分は眼鏡のお世話になっています。また眼鏡一つ当たりの単価が1~3万円と比較的高いのでその分利益率も高いのです。縮小する消費人口にあってなかなか魅力的な産業だと思うのですがいかがでしょうか。

  • 6859 エスペック
    環境関連装置。業績予想、というか直近の受注状況はまずまず。業績予想はそれをやや上回る数値を出しているように見える。今後も受注が増えると考えているのかもしれない。低PBR現金持ち過ぎ銘柄。ファンドの皆さんに弄られる可能性もあるのではないか。
  • 7734 理研計器
    国内工場等の検知器が主。国内比率が高く、鉄鋼業の設備投資に依存。寡占化が進んでおり利益率高い。財務は悪くない。同業他社に6824 新コスモス電機。こっちは家庭用の検知器も製造している。製品の種類が課題。流動性が皆無でほぼ身内の持ち合いになっているのが残念なところか。
  • 4966 上村工業
    めっき薬品。スマホ特需。iPhone/iPadでのシェアが高い。Apple関連銘柄とも。現金持ち過ぎ。業績予想はマズマズ。利益率が高いのは設備投資を抑制したからなのかな、よく分からない。
  • 5185 フコク
    自動車部品。ワイパーのゴムの部分を製造。独立系。利益率は低めだがシェアは高い。自動車産業自体はそこそこ安定しており、安全が重要視されるので参入障壁は高い。電気自動車によって勢力図が変わる可能性もあるが、電気自動車に置き換わってもワイパーは置き換わらないだろうと言う点がお気に入り。優待はリアルの米。親が勝手に食してしまうことが多く、味について語ることは出来ない。「フコクでブッコク」的な親父ギャクが放てる魅力もある。
  • 7722 国際計測器
    自動車関連の計測器。自動車産業の設備投資に影響。中国での伸びが強い。利益率は高いのだが売上・利益を安定させるつもりが無いのか、毎期ブレることが多い。彼らの業績予想よりは受注高・受注残を見たほうが確かだ。業績予想はまあまあ。高配当を維持。現段階での受注状況ならやや警戒した方がヨサゲ。1Q・4Qは閑散期。1Qの受注状況を見て判断しても遅くないと思う。
  • 7841 遠藤製作所
    鍛造メーカー。ゴルフ用品・自動車部品・事務機器と事業ポートフォリオは広め。前期は自動車部品がかろうじて好調だった様子。業績予想はトントン。低PER低PBR地味となかなか評価される機会が少ない。苦瓜さんに評価されたこともあったようだ。典型的なバリュー株。いずれ日の目を浴びるときがあるかもしれないがその時期が分からないのがこの分野 =)。
  • 6626 SEMITEC
    上場ゴール。上場直後の中計を思い出すと涙が止まりませぬ。業績予想は売上はソコソコ戻るが中国の人件費の高騰、原材料の高騰、損失の計上などで赤字ギリギリ。配当を止めないのはアレだが、その配当は誰がための配当なんだか。何のための上場したんだろうか。色々残念だ。
    同業他社は6957 芝浦電子。こちらもタイ洪水の影響を受けるがやや状況はマシ。竹田銘柄。
  • 6274 新川
    後工程の半導体装置。半導体産業の設備投資に影響。資産の半分は現金モドキなのでコケる可能性は低いと思う。低PBRとして評価されることが多い。業績予想はこんな感じだとは思う。難しいゲームになる。
  • 6337 テセック
    後工程の半導体装置。半導体産業の設備投資に影響。ここも現金の塊。業績に連動して配当を弄ってくるので高配当を期待して保有すると泣くことになる。受注状況からすると業績予想はビミョーと思える。2Qあたりで判断しても遅くないと思われる。低PBR、現金持ちすぎ。
  • 7476 アズワン
    実験器具の商社。大学や官公庁にカタログをばら撒き小ロットによる受注を待つ、ロングテール型ビジネス。顧客数の多さより安定した収益が期待できる。競合相手が少なく商社の割に利益率は高い。お気に入りなのだが評価が高く株価は大きく動くことは考えにくい。優待はイイ =)。

  • 2138 クルーズ
    自社株買い発表(2.03%)。この市況で自社株買いを発表できる機動力は評価できるかな。3656 KLabも自社株買いを発表した当初はいい感じだったんだが今日はビミョーな展開。
  • 2491 バリューコマース
    意外と下がらないねえ。オンライン広告業、イケイケかも知れんね。

5/16以降の決算は数が少ないんでパス。

2495 アキナジスタは凄かったねえ。いやまあ相場で成功するなら、こいうアレな銘柄をつもってみる必要もあるのかもしれんね。

でもまあ、ないなー

2012年5月15日火曜日

決算メモ (5/14)

いやあ今日は日経平均と小型株の乖離が激しかったですね。私もポートフォリオも目も当てらんない有様。どうなることやら。

2749 JPホールディングスが下がったのがやや意外。3302 帝国繊維はあの1Qすら評価されないのか、不遇だなw。
  • 9729 トーカイ
    福祉事業と調剤。東海が地盤で他社より利益率は高め。事業を広げるよりは地域地盤を固める経営方針の様子。業績予想は今期もトントン。優待はカレー。このカレーは福祉施設でも活用しているのでシナジーあるでよ、って言ってた。少しワロタw
  • 9936 王将フードサービス
    中華料理のチェーン店。直営店が中心だったかな。大阪王将(イートアンド)とは別経営。前々期はテレビ効果もあって急激に売上が伸びたものの、最近はやや落ち着いた状況。当時の特需が異様だっただけで今の状況あたりが多分無理の無い成長を遂げているのだと思っている。業績予想はやや弱めに見えるがどうだろうか。全国制覇中。
  • 2674 ハードオフコーポレーション
    家電を中心とした中古屋。FC店中心。低PER、高配当。今期も前期と同じ店数の出店を計画している。業績予想は悪くない。純利益減は特益が消えたため。経営者が変わったあたりで積極的な経営が目立つような気がするのだがどうだろう。
  • 6364 北越工業
    工事等で使われる自家発電機の製造が中心。震災特需で売上を伸ばした。今期はやや弱めの売上を予定。工事現場でボクボク音を立てている機器で「AIRMAN」と書いてあったらここの銘柄の製品。
  • 6419 マースエンジニアリング
    パチンコ設備関連。貸玉機のシェアは6249ゲームカードが5割、マースが3割ほど。寡占化激しく参入障壁は高い。パチンコ店オーナーの設備投資意欲に影響。傾向としては中小のパチンコ店が淘汰され大きな資本のパチンコ店がシェアを広げている。6249ゲームカード・ジョイコホールディングスよりは売上が強めに出ているがどうなんだろうね。
  • 7294 ヨロズ
    自動車部品。日産が主要顧客。日産から持合を解消されるもその後の経営努力で自己株式を買い戻し現在に至る。業績予想は売上はマズマズ。利益は大型の設備投資(インドネシア、メキシコ、タイで新工場建設)のため、剥落する予定。積極的な設備投資がどうでるのかはビミョー。
  • 3646 駅探
    上場ゴール。ファンド換金のIRも出ている。買収先とのシナジーはナサゲ。ファンドの換金で上場を急かされたのかも知れず。業績予想は2桁減益。ガラケーでの有料会員の解約が止まらないようだ。既存ビジネスがオコワンまっしぐら。
  • 4658 日本空調サービス
    設備空調のメンテナンスが主。低PBR、高配当。長期契約が多いため、概ね売上は安定している。顧客の設備投資意欲に影響。業績予想は低調ながら増収増益。
  • 2138 クルーズ
    ケータイゲーム。ガチャ規制等、後発的事象が盛り込まれていない様子。現時点で業績予想を織り込むのは難しいかと思われる。
  • 3623 ビリングシステム
    電子商取引。1Q決算。FX企業にサービスを提供している関係上、為替変動の影響を受けることもある。会計的な理由でやや利益を落としている。売上が少ないので少しの修正でも率でみると大きくなってしまうのが小型株。いやいや恐ろしいですな。
  • 9962 ミスミグループ本社
    工業部品の商社と製造業。業績予想は厳し目に見ているようだ。為替ドル円78円、ユーロ円101円。

5/15決算予定:

  • 7722 国際計測器
    自動車用計測器。 タイヤのバランスを計測する装置がメイン。中国特需からか結構受注が好調だったんだが、2Q~3Qで受注が落ちつつある所を確認し全力で逃げたw。多分、業績予想はかなり悪くなっているんじゃないかな。高配当銘柄でもあるので、底を確認する、というか受注がやや伸びてきたあたりで仕掛けると丁度イイと思う。
  • 7775 大研医器
    医療機器ベンチャー。製品開発力がウリっぽい。ひふみ銘柄。決算は多分このままで進むと思う。会計上の理由で純利益が低めになっているので、業績予想の見栄えは良くなっている気はする。
  • 7841 遠藤製作所
    鍛造を得意としていてゴルフ・自動車・事務機器の分野に部品を卸している。社長交代の影響が未知数。お家騒動だったら嫌だ。震災の影響を鑑み、ゴルフ分野を成長分野から外してしまった関係上、最近は疎遠。低PER低PBR。いずれにしろ何らかの脚光を浴びる時期が来るかとは思うのだが、それがいつか分からないのが資産バリューの特徴とも言える。
  • 9792 ニチイ学館
    医療・介護が主。GABAの買取先として遠目から観察している程度。
  • 2158 UBIC
    IT関連。上場当初から気にはしていた銘柄なんだが3回買って3回損切りした後は放置。その後、急激に業績を伸ばし現在の株価に至る。5/9に上方修正が入ったにも拘らず株価への影響は限定的。今期より来期予想の方が気になる時期だからか。1件の受注額が数億とかなり大きいらしく、発注側の状況で業績のブレが大きく出るのでリスクは高め。つかこの手のリスクテイクが苦手。

こんなところ。

Sell in Mayとはいえ、どうなんだこの株価構成w。株価は人類の共通資産なんだからもっと慎重に取り扱えよとは思うのだが、まあ自由な売買を標榜しているからこその株価でもあるんで、仕方の無いことなのかなあ。

徐々に買い増す方針に変更無し。そもそも景気の足元を見るとか得意じゃないし =)

2012年5月14日月曜日

7718スター精密「2012年2月期 期末決算説明会」動画ヲチ

投資家情報 | スター精密株式会社

随分後になってしまったけど、今さっき決算動画を見てきました。
  • 工作機械の専業とは考えていない
    工作機械はシクリカル傾向が強く、落ち込む時はかなり落ち込む傾向がある。事業ポートフォリオとしては良くないと考えているが、工作機械の比率が未だに高い状況になっている。由々しき問題とは考えているのだが、現状は伸ばせる工作機械を伸ばしていくことにしている。
  • 工作機械の来期売上の減少
    欧州が主要因。工作機械の減少を予想している。
  • 部門別
    • 特機事業
      新興市場を中心に伸ばしたい。南米の伸びがまだ期待できる。3年後倍の売上を伸ばしたい。
    • コンポーネント
      ほぼ撤退予定。今期で事業を売却する予定。開発部門は撤退しない。今まで積み重ねた音響技術を生かしていく。
    • 工作機械
      他社と比べて欧州の販売台数を悪く見ている。当初、計画を想定した10~12月では相当受注が酷かった。2月まではソコソコ戻ってきているのでもしかして上ブレがあるかもしれない。
    • 精密部品
      タイのアユタヤ工場(HDD関連)で洪水で大きな損害を受けた。100台あった機械が全て水没して使い物にならなくなった。が、保険に入っていたお陰で10億程度の特別利益が出ている。7月あたりで100復旧が可能になるのではないか。8%売上成長を予想。
  • 設備投資
    タイの設備投資で27億。全体で51億程度。特殊要因だが大きな投資になる。CFもややFCFでマイナスになる。
  • 税負担
    欠損により国内の税負担は殆ど無い。今期・来期くらいまでは海外だけの税負担になるのではないか。

思っていたよりは悪くなってはいないようです。かなり景気が底の時点での業績予想っぽいようなので、2Qあたりの状況で色々考えたいとは思ってます。

後は次の成長産業の発掘ですかね。

2012年5月12日土曜日

決算メモ (5/11)

IFIS株予報 - 業績予想と決算スケジュールによると、どうやら5/11が決算の山場で来週5/14、5/15まで決算発表のピークが続くことになっているらしい。

疲れるねえw。

5/11は、特に小型株の大幅下落が著しく、自動車関連以外は軒並み下落という状況。一体どいうことなんだろうか。

5/11決算:
  • 2749 JPホールディングス
    保育園経営。 波乱万丈の事業経営で好感が持てる。ひふみ銘柄。来期も2桁成長を見込む。待機児童問題に直結していて時代が要望している立場に位置している。悪くない。
  • 6918 アバールデータ
    半導体設備関連。ニコン、東京エレが主要顧客。微細化に関係する部品が結構な利益率。自社製品へ傾倒しようとするも景気の悪さが影響。来期の業績予想は暗い。大丈夫か俺w。
  • 7240 NOK
    自動車部品と電子部品。スマホ特需の恩恵を受ける。業績予想は強めなんだがその説明が無い。眉唾。
  • 6493 日鍛バルブ
    自動車部品。高配当低PBRで注目。業績予想は強めに出ていると思う。自動車関連は全体的に悪くないのかもしれない。
  • 2485 ティア
    葬儀屋。結構持ち直してきた。投資関連ブログで有名。個人投資家への開示に積極的なのも功をそうしていると思われる。
  • 5999 イハラサイエンス
    半導体設備、工作機械関連。業績予想は後期巻き返し予定。1000株単元から100株単元に変更するも低流動性変わらず。どういうことなんだーw。
  • 6638 ミマキエンジニアリング
    広告看板印刷機器。シェア高い。同業他社は日本、というか世界に3社しかない。国内はMUTOH、米国はミマキ、欧州はローランドDGが強い。各社とも新興国対応が課題。広告関連ゆえに景気動向に左右されやすい。
  • 6145 日特エンジニアリング
    巻線機で高シェア。モーター関連の設備投資に影響。主要顧客はTDK。電気自動車、中国関連とも。前期の怒涛の受注高は見られないものの、相変わらずの受注高をキープ。1Q以降の受注高に注目。それまでは低迷覚悟だなw
  • 3302 帝国繊維
    防災関連。官公庁の設備投資に影響。1Q決算、とんでもねえ売上があったようだ。ここに及んで震災特需が入ったのかも知れず。特需であって長続きするものではないと思われる。閑散セクターなんだが来週の値動きはやや注目。つか1000株単元やめれ。
  • 8281 ゼビオ
    スポーツ用品店「ヴィクトリア」 の経営が主。安定した売上を持続。オリンピックイヤーなはずだがその特需は見込んでいない様子。つかオリンピック前後で株価が動いたためしがない。健康ブームには乗っていると思うんだがねえ。株価は常に残念。
    つか今年、本当にオリンピックイヤーかどうかも怪しいくらい盛り上がりが少なくないですか?そろそろ聖火のたらい回しを行うようですが、一体どうなんだろ。ミズノ、アシックス等もダメな感じだしね。
  • 4705 クリップコーポレーション
    学習塾関連。低成長ながら確実に売上を伸ばしている。各セクターとも増収を確保。来期予想もしょぼいながら増収増益。無視されまくりなのは慣れてますよええ、、、orz。 2152には負けたくないw
  • 2483 翻訳センター
    翻訳関連では唯一の上場企業。特許関連の翻訳など専門分野強い。日本企業の海外進出に影響。利益面で為替にも影響有。来期予想は悪くはないが四季報予想を下回っているあたりはどうでるか。
  • 9885 シャルレ
    ああ。決算は関係ないよね。
  • 1723 日本電技
    空調工事。大手の空調設備会社から安定した仕事量。前受金の積み上げは事業の強さを示している。来期の受注高予想はやや前年を上回る予想になっている。まあ3Qまでは赤字なので3Q前後で回り込むだけのお仕事。楽なもんだw
  • 4290 プレステージ・インターナショナル
    保険関連の外注。時代の流れには合っていると思われる。中計の変更があり、成長鈍化の傾向が強くなってしまった。短期では厳しい状況が続くかと思われる。実に残念。
  • 6836 ぷらっとホーム
    コンピューター関連の通販。秋葉原銘柄。ここ数年、事業が好転する見込みはない。来期も無理ゲーの予感。保有現金と低PBRが魅力というかMBOや上場廃止も考えられる状況。つか上場している意味が殆ど感じられない。上場コストをどうみるのか。課題は多いのだが残っている人か過去に縛られているようでアレ。
  • 9233 アジア航測
    航空計測。3月末を超えないと売上が確定しない、官公庁特有の事業スタイル。同業他社のパスコの状況はあまりヨサゲではナサゲ。
5/14決算予定:
  • 9962 ミスミグループ本社
    前回は1700円台で買って2000円で売却すると言う簡単なゲームだったんだが今回はどうだろうか。多分、高い業績予想を発表してくるものかと思われるが、大きく失望されるようだとまた簡単なゲームが出来そうな予感がしないでもない。三枝さんラブw
  • 4956 コニシ
    ボンドが有名。製造&商社。復興関連としてやや優位か。
  • 2305 スタジオアリス
    写真館のチェーン店。優待関連で話題になることが。月次を公開している関係上、サプライズはナサゲ。一応確認したい。ちなみに1Qは閑散期なので毎年赤字。今年もそうだと思う。
  • 3143 オーウイル
    乳製品を扱っている商社。高配当で知ってる。安定的ではあるのだが利益のブレが半端無いのがアレ。
  • 3623 ビリングシステム
    電子商取引。FXのクイック入金のシステムで有名。FXが低迷すると入出金も低迷する傾向にある。FX規制でも影響があった。今年から税効果が切れるので純利益に影響。今期はずっとこんな株価だと思う。
  • 3646 駅探
    経路探索サービスがメイン。利益の源泉はガラケー課金だっただけにやや厳しいか。Android版は既に公開済み、iPhone版は出遅れ。月額課金で検討を続ける。このサービス、過当競争気味な感じを受けないでもない。ビミョー。
  • 6383 ダイフク
    自動倉庫の設計開発。M&Aに積極的。シェアは高いが競合相手も多い。アジア関連としての成長とか期待しているのだが。キトー関連として注目している。
  • 6935 日本デジタル研究所
    中小の会計ソフト。JDL。プロシップと同じくIFRS関連として注目。万年割安株としても有名。現金持ち過ぎ。
こんなところ。

2735 ワッツ、立会外分売、1028円か。相場観からするとゼツミョーでビミョー。どうしようかな。

2012年5月10日木曜日

ダウの犬投資法、今なお健在

日経平均採用銘柄とS&P500指数の組み入れ銘柄を対象に、レポートの推奨評価と株価パフォーマンスを比べてみると……。「日米とも高推奨に乗っかるより、低推奨に乗った方が好結果」という身もふたもない結果が導き出されたという。
話題のクオンツレポート 「高推奨より低推奨」【NSJ日本証券新聞ネット】

推奨されるあたりが相場の天井ってのはどこも変わらないって話。面白かったんでメモ。ちなみに「ダウの犬投資法」ってのもほぼ同様の流れ。

なんだかなw。

ダウの犬投資法―プロにも株価指数にも勝つための「単純」戦略 (ウィザードブックシリーズ)
マイケル・B・オヒギンズ ジョン・ダウンズ
パンローリング
売り上げランキング: 50447

「ひふみアカデミー (2012/05)」雑記

4月のひふみアカデミーを書き残してみた。


Streaming Live by Ustream



直近の市場環境は厳しい。

そのような状況で若干プラスで4月を終えることが出来た(TOPIX:-5.86%, ひふみ:0.29%)。3月中旬までは信用不安が安らいで大型株を中心に市場が上昇し、日経平均が1万円を超えた。

米国の経済を支えている要因の一つに暖冬が挙げられる。過去100年の中でも暖かい年であった。この影響で指標が良かったのだが春先からその影響が剥げてきている。冬場の経済統計が強くなり、夏場にかけて弱含みになる傾向が今年も強い。Sell in Mayの一要因でもある。

4月は大型株の一部売却を行った。これにより4月の下げの影響を最小限に抑えている。

大型・中型・小型株の値動きは違う。これを意識している。為替の影響でポートフォリオの外需・内需の比率を考えている。

これからの方針は、内需中心で誰も手がけていなかった銘柄を発掘したい。

その中で強く評価している銘柄として4666パーク二四が挙げる。
  • 「タイムズ」というコインパーキングの経営が主力
  • 遊休不動産の活用として着目を受ける
  • マンション立地では使わない
    遊休不動産になりやすい立地を選んで営業している。稼働率を高く維持するための立地条件を選ぶノウハウがある。
  • 小売店の駐車場運営
    小売店のアウトソーシングとして活用するビジネスが好調。
  • カーシェアリング
    ようやくビジネスが軌道に乗りつつある。日本でのシェアは半分以上と高い。米国では去年上場した「ジップカー」という企業が注目を集めていて足元好調、成長著しい。カーシェアリングは日常でちょっとした状況で使いたい状況が多く、駐車場を持っているのが強みになっている。マツダカーレンタルを買収してノウハウ吸収。
  • 特に株価が上昇していないのがイイ!
    これからどうなるか、という点で騰がったものよりも騰がっていないものの方がリスクが少ない。
  • 景気がビミョーの方がビジネス展開はヨサゲ
    遊休不動産は多い方が展開しやすい。

-----

雑感:

パーク24は700円台の時はよく弄った記憶有。悪くは無いんだが今だと結構高い評価を受けているので今はスルー。同業他社が多いのも特徴。不動産賃貸業に近い。

ここは優待落ちが酷くてね。権利落ち直後に買って決算後、しばらくして売却と言うセコい売買をしてるw。

Facebook上場を見据えて4819デジタルガレージを再度組み入れているようだが、この辺は単発で終わりそうな気はしている。Fbが盛り上がりそうならデジガレにも何か来るんでしょう。彼らもSNSに投資をしているのを評価していましたし。


2012年4月25日水曜日

'12/03の「担当ファンドマネージャーの見方」

大和住銀日本小型株ファンドの月次。3月は2178トライステージ

<保守化する国内個人消費>
当ファンドの投資対象で、2009年5月の当レポートで取り上げたテレビ通販専門の広告代理店トライステージ(2178)が近年伸び悩んでいます。大手スポンサーのテレビ回帰により安価な放送枠・広告枠が減少していることも一因ですが、より大きな原因は同社の担当する企業でヒット商品が生まれにくくなっていることです。
同社は決して一発のヒット商品によって上場にこぎつけた会社ではなく、ヒアルロン酸コラーゲン、豆鼓エキス、プラチナゲルマローラー、ニキビ治療薬など多くの商品を世に送り出してきました。上場後は通販分野に新規参入した大企業の製品も数多く手掛けています。しかし、近年は既存顧客・新規顧客とも期待したほどのヒット商品がテレビ通販では生まれず、同社の特徴である販売実績の目標超過分に対するボーナスを受け取れていません。同社によると、この状況はテレビ通販業界全体に共通していることの様です。
ヒット商品が生まれにくいという問題は、テレビ通販だけに限ったことではないように思われます。ここ数年、国内消費における新規性の高い大ヒットと言えばスマートフォンとSNSゲームくらいで、その他はいずれも従来からの流れに乗ったものか小粒なニッチ分野にとどまっています。小売店もほとんどの業種で10年以上前に勝ち負けがついており、近年は勝ち組と負け組の格差が開いているだけという感があります。テレビ番組に取り上げられた外食チェーンに客が押しかけるという現象すら、一時期のような迫力はありません。実は消費者が新しいものを求めていないのではないか、という疑念すら生じるほどです。
国民の高齢化や、若年層への所得分配の減少という社会的背景を考えると、こういった状況はむしろ自然なことかもしれません。文化的成熟や環境負荷の低減といった観点からすれば、むしろ望ましい方向性と言うこともできます。また、過小評価されている勝ち組企業への長期投資を基本とする当ファンドにとっても、実は都合のいい状況です。しかし、「これで長期的に経済全体のバランスがとれるのかどうか」という点に関しては、不安を打ち消すことができません。

この企業は珍しく月次を公開していて、日々の業績が悪くなる様を目の当たりにしていました。上場したのが'08/08で比較的社歴も新しい方かと思います。上場当初はかなりの成長意欲があり環境も悪くなかったからか人を多く雇い、環境変化に遅れていた感じを受けています。

似たようなケースで4659エイジスという企業があります。ここも月次を出しており、日々業績が落ちていく様が観察できます。ニッチの分野で成長株としてもてはやされていましたが、最近の景況感ですとエイジスのサービスを利用する顧客が減っており、てこ入れが必要な状況に立たされています。

成長株から割安株へというパターンだと割安であっても株価は重い、というのが私の感想です。

2012年4月10日火曜日

「ひふみアカデミー (2012/04)」雑記

3月のひふみアカデミーを書き残してみた。


Streaming video by Ustream

今回は音声にトラブルがあって17:43あたりから本番が始まりました。

聞き取れなかったが最初は2782セリアの話だと思う。 / 前から組み入れている100円ショップでオサレ。フラン・フランが100円ショップになるとあんな感じになるんだろう。100円ショップ業界でのガリバーはダイソーなんだが最近、そのシェアを取りに行っている位、勢いはある。とてもいい。

4666パーク二四の新規組み入れについては言及なし。 / コインパーキングでシェア1位だったかと。多分、不動産としての価値とシェアの大きさあたりが引き合いに出してくるものかと思われる。引き合いに出てくるとするなら4809パラカかな。同業他社なんだが地方物件が中心。業績は悪くない。震災の減損はさほど効いてない様子。やっぱり地方だと物件の価値あたりがアレということで私は手がけていない。

6750エレコム新規組み入れ。スマホ特需に注目。 / スマホの周辺機器を出していて粗利が高い。競合がバッファローとレイ・アウト程度しかないのもいい。他社と比べて商品開発力が高く、一癖ある周辺機器とかも出してくる。今時珍しい。後、Androidでアプリを公開していてたりもして何を目指しているのかさっぱり =)。結構お気に入りだが、流石にかなり整理してしまい、既にあまり持っていない。

2445エスアールジータカミヤ組み入れ銘柄。工事現場で使われる足場のレンタルが中心。震災特需に期待。 / 私は、この足場の資産価値が興味深くて鉄が高騰していたときに目をつけたことがあった。PBR1倍割れしていた時は結構ワクワク感があった。高配当でもある。

-----

直近の景況感はあまり良くない。今日の日銀短観に期待が向けられていたが、どうやら腰砕けのようだ。

今は、ひふみ投信にとっては苦手な相場ではない。酷い相場観を念頭に入れていて厳しい状況ながらうまく運用していく方針。

1-3月を振り返る。 1月は欧州の問題がありつつも米国の景気が戻っているのではないかとの見通しが合って上がり調子。2月は欧州の問題が後退し、円安傾向に向かい株価が戻ってきた。3月は、ギリシャ問題がどうやら解決しそうな雰囲気で更に円安が進む。2月ほどではないが日経平均が上がりやすい状況だった。


2月の上昇は辛かった(中小型株中心で大型株の組み入れが少なかったためと思われる)。マーケットほどには値が上がらなかった。3月からは小型株により戻しがきて好調。

4月のムードはやや悪くなっているが下げ相場の中ではしっかりという状況。5月になって状況が悪くなる可能性を加味していて現金比率を高め、大型株を増やしていくことになるかもしれない。

-----

Q. エレコムの円安は厳しいのではないか

A. 業績の着地が良かった。新しいスマホが出る度に商機が増える。周辺機器の普及率はまだ上がる見込みで、為替の影響を上回る業績を期待している。

2012年3月28日水曜日

「苦瓜達郎」でググってここに来る人が結構いるっぽいんでボクもググッたw

大和住銀日本小型株ファンドまとめページ

苦瓜さんは「大和住銀日本小型株ファンド」というイカしたファンドの藤野さんの紹介で知りました。


でググッて見た所、日本証券新聞にいくつか記事を見つけた。


いいね!

2012年3月23日金曜日

'12/02の「担当ファンドマネージャーの見方」

大和住銀日本小型株ファンドの月次。2月は7605 フジ・コーポレーション

<日本一遅れた業界の改革者>

 1990年代に起こった規制緩和などの動きにより、日本では多くの分野で流通合理化が進みました。勝ち組の小売業者が規模を拡大し交渉力を強めたことで、メーカーを頂点とする縦割りの流通構造が力を失い、流通業者の淘汰と小売価格の低下が起こったのです。しかし、現在に至っても依然として古い流通形態が残る業界もいくつか存在します。その代表的な例がタイヤ業界です。
 タイヤ業界では、オートバックスとイエローハットの2大カー用品店チェーンを除くと強力な小売業者が育たず、依然としてメーカー主導の流通構造が続いています(タイヤ館などの専門店チェーンはメーカー直営)。恣意的なリベート政策と物流・金融の丸抱えによって多くの小売業者がメーカーのコントロールを受けており、結果として自動車メーカー向けとは比較にならない高価格での流通が維持されています。嗜好性の強い製品の比率が高いこと、交換に人手を要するため多店舗展開のマネジメントが難しいこと、関連する自動車流通業界もメーカー主導の構造であること、等の要因からメーカーの力が強くなりがちな業界ではありますが、あまりにも遅れた業界という印象は受けます。
 そういった業界で、ひとり気を吐いている独立系小売業者がフジ・コーポレーション(7605)です。同社は東日本を中心に33店舗を展開するほか、マニア向け商材などのインターネットを中心とする通信販売にも力を入れています。通信販売の開始時にはメーカーからの圧力も受けた模様ですが、欧州からの直輸入などの施策により独立性の高い事業展開を継続しました。現在では、品質の向上してきた中国製タイヤの輸入も拡大しており、低価格商材として提供しています。
 日本全体で見ると、小売業者の寡占化には負の側面も目立ってきていますが、一方でこのような流通合理化が緒についたばかりの業界も存在します。当ファンドでは、今後も同社の展開に注目していきます。
9832 オートバックスセブン9882イエローハットはカー用品でダントツのシェアですね。
それが故に寡占化が進んでいて小売業側が強いのかと思ってたのですがメーカー側のほうが強いというのは意外でした。道理で利益率が低いわけです。

フジ・コーポは規模は小さいものの、関東周辺で商売を広げていて、月次によると前年同期比で10~20%増で推移していて好調を持続しています。震災特需もあろうかと思っています。利益率も上記の2社と比べてかなり良い状況なのは、良好な経営環境に加えて経営努力があったからなのでしょうね。

優待銘柄と思いきや、チョット見直しました =)。

2012年3月17日土曜日

「ひふみアカデミー (2012/03)」雑記

2月のひふみアカデミーを書き残してみた。


Live broadcasting by Ustream

2月の景況感

  • フィーバー気味、需給要因
  • 2011年に振るわなかった銘柄、大型株等の巻き戻しがあった
  • 円安要因が強い
  • 2月は大型株を中心に組み入れ、リターンリバーサルに備えたが追いつけなかった
  • ECBの金融緩和、日銀の金融緩和によって拍車が掛かったのかも
  • 毎月分配型の投資信託に規制の噂、日本株投資信託に注目が集まる
  • 暴落相場はいつも10月、暖かくなる今頃は株価が上がりやすい

投資環境に関する直近のポイント整理


<循環要因>


  • “景気”米国の景気回復(昨年秋~)をけん引役とした世界の景気回復はいつまで?
    • 米ISM指数や中国PMI指数の回復には一服感
  • “相場”大型株、景気敏感株を中心としたリバーサル(まき戻し)相場はいつまで?
    • 過去景気の反転局面ではリバーサル相場が1-3ヶ月続く傾向
  • “為替”円安相場はいつまで?
    • 金利差などの要因、3月の季節性などから円安モードは一服?中期トレンドは要検討
  •  資源価格の高騰が続いているけど景気への悪影響は??
    • ガソリン価格は徐々に危険水準に。。

為替は、短期的には円高でポジションを持っていた人がとても多く、日銀とかの緩和でポジションを元に戻したのが要因にあるのではないか。何かのきっかけで巻き戻しが逆戻しになる可能性はある。

組み入れ銘柄

2196エスクリ

結婚式場の運営ビジネスが主。

社長46歳の経歴、リクルート出身。ゼクシィの編集。結婚式場には詳しい。駅から歩いて5分の範囲に絞っている。利便性が高い立地だと長期間、稼働率が高い傾向にある。業界の常識ではあまり考えられない場所を確保している。駅中婚?を流行らせようとしている。コールセンターを作って顧客の満足度を上げている。