2013年5月22日水曜日

'13/04の「担当ファンドマネージャーの見方

大和住銀日本小型株ファンドの月次。4月は2294 柿安本店

<世襲経営だからできること>
 ここ数年、柿安本店(2294)の収益力改善が顕著です。新業態や特定商品の好調によるものではなく、低採算業態の整理や体制の効率化が主因となっています。これらの改革は、2006年に父親の保氏に代わって社長に就任した赤塚保正氏が主導して行われました。
 同社は三重県桑名市で1871年に創業された老舗牛肉店で、1972年に発売したしぐれ煮のヒットにより全国の百貨店に出店する企業となりました。1998年にはデパ地下向けの惣菜店「柿安ダイニング」の展開を開始、当初は苦戦したものの、手作り感を強調することで先発のロック・フィールド(2910)との差別化に成功しました。現在では2005年に開始した大型スーパー向け和菓子店「口福堂」が成長部門となっています。これらの業態開発を主導したのが前社長の保氏です。
 彼は豊富な経験と勉強量に支えられたアイデアマンで、特に社長時代には毎年のように新業態を開始していました。その結果、同社は単なる精肉店にとどまらないユニークな企業に成長しましたが、反面で中途半端な状況にとどまった事業が業績の足を引っ張ることにもなりました。しかし、社長交代後は中国事業や自然食バイキングの大型店を皮切りに事業の整理を進め、同時に本社の簡素化も進めました。その効果により、長期にわたって10億円台にとどまっていた営業利益は、今期30億円をうかがう勢いです。
 自社の成長を支えた経営方針を明確に修正できたのは、社長交代が世襲によるものだったことも要因だったと思います。前社長に登用された幹部社員であれば、ここまで大胆に事業整理を進めることは不可能だったでしょう。サラリーマン経営者による決断力の低下が目立つ今の日本において、オーナー企業の世襲は有力な経営手段の一つと言えるのではないでしょうか。

口福堂、いいっすね。きなこおはぎは好物です =)。

直近の月次売上開示だとずば抜けて売り上げが伸びている感は無いですね。説明会資料にある通り、どちらかというとリニューアル中心で今ある既存店の底上げと商品開発というのが重点項目のようです。

注目する点はやっぱり利益改善でしょうか。積極的な出店をしないのであれば利益改善は納得なのですがそのままだとジリ貧にならざるを得ないので、成長事業の育成あたりが課題なのかもしれません。口福堂の他にもう一事業展開してもいいんじゃないでしょうかね。和菓子推しの出店を強めてみるとか。

今のPERなら結構面白い位置にいる気はしますね。ただアベノミクス相場では高い成長性が評価されるでしょうから、小売業で収益改善ってのは如何にもパンチが弱い、というか。チャート的には安全な投資先に見えます。悪くない。

オーナー企業の世襲は、今の時代としては悪くないのかもしれません。中小型株銘柄だと結構あるのですが、どれも安定第一で危うい運用はしてきませんし、株券を使ったお遊びも殆どしてきません。逆に言うと、上場している主な理由は世襲交代での税対策だったりするわけで、既存株主に対する対応は雑になりがちです。株価が下がればMBOして逃げてしまうというどうしようもないケースも発生することもあって、もろ手を挙げて賛成するにはどうかなあ、とも。無理な成長は行わないものの、成長できる時期に積極的になれないというのも世襲オーナーにありがちなパターンかもしれません。

ということで、アベノミクス相場向きではないが銘柄としては悪くはないじゃまいか、というのが私の感想。


2013年5月9日木曜日

ホンネとタテマエ

ホンネとタテマエを使い分けることが美徳とされているのがどうも腑に落ちない。

「自分の立場で態度をコロコロ変える卑怯野郎」に近いんじゃないだろうか。

例えばだ。

タテマエで選挙活動をしホンネで行政を行うって言われてもピンとこない。選挙中は当選しやすい甘言を選び、当選後は自分がやりたかった行政を行う。嘘はついていないし騙す気もないのだろう。ホンネかタテマエとと言えばどっちもホンネだろう。それが卑怯であっても。

立場が変わったから態度も変わった。それだけだ。

例えばだ。

ホームレスに住居を与えて安心した社会を作るべきだ、という。その後、ホームレスを匿う施設を作ろうとすると途端に「施設反対」と垂れ幕を街中に張りまくる、という案件は結構ある。この手の施設のことをNIMBYというらしい。さてどっからがホンネでどこからがタテマエか。どっちもホンネだろう。立場の変化によって、過去言った言葉がタテマエに変化したと考えると腑に落ちるはずだ。

ホンネとタテマエは環境や立場で変わるものなのだ。この態度の変化を抑制するには、様々な環境、立場を考慮した上で判断しなければならないのではないか、と思ってる。


覚悟をもってホンネとタテマエを使い分けるなら美徳にもなろう。だが概ね自分の立場しか見えない卑怯野郎にしか過ぎない場合が多いってのが結論。

だから何?って話だけどさ。

2013年5月8日水曜日

「ひふみアカデミー (2013/04)」雑記

Video streaming by Ustream


  • 4月はTOPIX+12.6%、ひふみ+11.6%
    マーケットについていくことが出来た。
  • 4月相場は力強い相場だった
    いったん調整するものかと思って現金比率を高めていた。保守的。
  • 黒田総裁の異次元金融緩和で様相が変わってきた
    慌てて強気モードに切り替えた。
  • 強気相場で8591 オリックス8870 住友不動産販売を買い入れた
    結果、市場の上昇に付いていくことが出来た。
  • 現状は下げ相場に備えて現金比率を上げている
    現金比率は15%程度まで上げている。急上昇した銘柄は取り敢えず売却する方針でいる
  • TOPIX並の成績には満足している
  • 2749 JPホールディングスの売却
    保育所のNo.1。割安銘柄としての位置付け。アベノミクスで待機児童を減らすことを言及によって爆謄した。PER水準でかなり上がっていたので一部売却した。託児所は2~3倍を増やすことはできないので売上を期待以上には増えないのではないか。全部売らなかったのはよい銘柄だったので持っている。
  • 1963 日揮の買い増し
    北方領土について話が進むのではないか。日露の国交改善が望まれる状況になっている。ロシアからするとシェールガスの影響で天然ガスの需要落ち込みが激しくなった。ロシアは商売を拡大したいと考えている。シンプルに考えると設備投資の日揮が良いのではないかと考えてる。
  • 今後の運用について
    マーケットが活発になっている。過熱感も出てきた。この手の過熱感が急に冷えることは考えにくい。リーマンショック前まで戻す可能性は高い。
  • 2014~2015年の企業の収益回復が期待できる
    日経14000円台あたりが目途。安くはないがバブルとも言えないという状況。日経平均14000円±15%の変動はフェアバリューの範囲ではなかろうか。売ったものを現金にして無理に買わない。保守的な運用を目指す。今後の運用は、上げ相場ではマーケットの上昇率をやや下回るかもしれないが意図通りだと思ってほしい。
  • 景気敏感株で割高ではない銘柄を狙っていきたい
    足元の景気が良くなっている。高所得者層以外にも中所得者層も恩恵を受けている。
  • 紳士服を2着3着買っていくお客さんが増えてきている
  • 人手不足
    東京中心の人材不足が甚だしい。外国人の労働者が減っている。学生バイトが減っている。労働者の教育水準が低い。労働力不足。値段を上げないとコストを吸収できなくなる可能性。建設現場での労働者が足りなくなっている。建設業の構造的な問題。

Ustreamの録画を見直しているが、今回もチョクチョク止まる現象がでてますね。少し目盛りを動かすと先が見れます。


2013年5月7日火曜日

俺、8771イーギャラがテンバガーったら、会社辞めるんだ、、、

つか未だに8771 イー・ギャランティのビジネスモデルを理解していません><。

後、テンバガーに係わらず会社とは一線を引く予定。



2013年5月6日月曜日

折角なんでひふみ本から「JPM ザ・ジャパン」の紹介文を抜き出してみるテスト

「JPM ザ・ジャパン」でググってくる人が多いので少し前に出版された「JPM ザ・ジャパン」の紹介文など抜き出してみる(なにその売名w。

なんかKindleでも出版されているようなので貼り直し。

日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい。
ダイヤモンド社 (2012-09-01)
売り上げランキング: 4,790

この投信を運用するのは、表向きには名前が出ていませんが中山大輔さんという方で、私は才能あふれたファンドマネージャーだと思っていますし、歴史に名を残す人になるだろうと思っています。
中山さんの運用スタイルを一言でいえば「変幻自在」だと私は思います。不得意な相場状況や不得意なタイプの銘柄というものがないようで、どんな相場状況でも、どんな銘柄ででも、常に上手く資産を守りつつ儲けているイメージがあります。
リーマンショックのような暴風雨の時にはきちんと防御型のポートフォリオを組んでいますし、相場状況の良い時には目いっぱい帆を張って快進撃を続けるというような全天候型の運用をしています。また、大型株でも小型株でも、優良株でもぼろ株でも、ハイテク株でもローテク株でも、チャンスがあれば果敢に買っていくオールラウンダーです。

とまあかなりの高評価。随分前から観察はしていたんですけど、あのリスクの取り方はどうも苦手というか真似できないというか。

天才肌的なノリなんですかねえ。無理やわあ。