2021年1月6日水曜日

【産業天気図】 2021年1~3月産業天気図が公開されました (21.01.03)

産業天気図まとめ



産業天気図の使い方については以下のページを参考にされたい。

変化があったセクターは以下の通り。

  • 電子部品・半導体:曇り → 薄日 ()
    5G対応で需要増。自動車生産回復。ファーウェイとの取引苦戦。微細化投資進む。メモリー需給改善。

    半導体関連のレポートは専ら今中さんのブログや動画で確認しています。DRAMの在庫調整が終わったのかスポット価格が下げ止まりし、米国メモリーメーカのマイクロンあたりの株価も堅調になりつつあります。微細化への投資も継続して行われており、テーマになることはないとしても業績悪化は考えにくいところかと思います。
    年明け早々に決算発表が続きます。
  • 建設・セメント:曇り → 薄日 ()
    国土強靭化が下支え。民間工事は伸び悩むものの公共工事への追加予算により堅調を維持。現場作業員の人手不足や高齢化によりデジタル化、ロボットへの投資が増える。

    公共事業が強い企業は期待できるかも知れませんね。建設関連の電子化や設備投資に関わる企業はヨサゲな感じがします。
  • 産業・工作機械:小雨 → 曇り ()
    設備投資意欲が回復。11月の工作機械受注統計は同月比8%増と26ヶ月ぶり。中国のインフラ、半導体向けの投資が旺盛。
  • 情報:曇り → 薄日 ()
    システム投資が再開。新規受注もコロナ前の水準に。

    思ってたより受注減が少なかったセクターでした。ERP関連企業のIPOが多く上場しているのはやはり市況が上向いている証左かと思われます。業務見直しの機運が高まっているのかも知れません。
  • アパレル:雨 → 小雨 ()
    依然、消費マインド停滞。巣ごもり需要に合わせて低価格なカジュアル衣料が伸びる。西松屋、ワークマンなどのロードサイド店が堅調。外出の機会が減ったことによるコート、ガウンの需要減。

    この変更は違和感がありました。アパレルに限らず、ロードサイド店は都市部より状況はいいのはコロナの影響が強いでしょうね。駅チカ出店を続けて成長してきたところはしばらく厳しい状況が続くでしょう。
    外出が少なくなったことでブランド品、紳士服あたりも厳しい状況が続くでしょう。ユニクロの一人勝ちのような気はしてます。
  • 旅行・ホテル:小雨→ 雨 ()
    GoToトラベル事業、一時停止の影響大。需要が一気に冷え込む。

気になった点は以下の通り。

  • 自動車産業の復調(自動車、鉄鋼・非鉄、化学・繊維、電子部品・半導体、産業・工作機械、人材派遣)
    自動車産業は日本の製造業で大きな位置にあり、影響は強いですね。コロナの第二波、第三波を気にしているコメントがなかったのは気がかり。
  • 期待が集まる「5G」(通信、リース、電子部品・半導体)
    一方で、村田製作所社長は5G関連投資がやや過熱気味に受注されてるとコメントしていました。コロナの反動により1月頃までは受注が多くなるが、実需を超えた受注は過剰在庫になる可能性があり、2-3月頃には在庫調整の局面へ、とのこと。
  • 大手ECから自社ECへの流れ(ネットサービス)
    楽天、ヤフーの集客力よりも自社でのEC展開が増加しているとのこと。
  • テーマに上がらない東京五輪需要><
    現段階では東京五輪開催に疑心暗鬼になっているのかもしれません。特需に対応するコメントは見当たりませんでした。

今回もやっぱりパッとしませんね。

自動車産業の回復は10月あたりの統計で片鱗が見えていました。需要は緩やかに戻りつつあるのでしょう。現時点ではほとんどの自動車部品メーカーの株価は戻ってませんので、このあたりの回復があるのかは気になるところです。

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