2016年7月4日月曜日

今日の雑談 (7/3)

マイナス金利政策の影響



いい感じにまとまっていたんで紹介。

企業は、従業員の退職金や年金の支払いに備えて必要な金額を「退職給付債務」として積み立てています。資金は、従業員の退職までの期間、国債などで資金を運用していますので、「退職給付債務」は将来、運用で得られる分を見込んで積み立ては少なくて済みます。しかし、マイナス金利の導入で、国債の一部の利回りがマイナスとなったことから見込めなくなった金額を費用として計上することを迫られるケースが相次いでいるのです。
-- マイナス金利 広がる影響|NHK NEWS WEB

企業だけの問題じゃなくて、年金も同様です。

大手住宅メーカー「大和ハウス工業」の場合、ことし3月期の決算で、「退職給付債務」が膨らんだことにより849億円の特別損失を計上しました。
-- マイナス金利 広がる影響|NHK NEWS WEB

どれくらい割引率を下げたのか調べてみました。以下は大和ハウス工業の有価証券報告書より。

提出会社及び一部の連結子会社は、期末日の市場金利の動向を受け、企業年金制度及び退職一時金制度の退職給付債務の算定に用いる割引率を主として1.7%から0.8%へ変更しました。

0.8%ですか。これでも難しいかもしれませんね。

今後、債券中心で運用していた企業は、割引率変更を余儀なくされるはずです。勿論、運用がうまく行っている企業も無きにしもあらずなので一概には言えないのですが、特に従業員の平均年齢が高い企業やサラリーマン経営者の大企業あたりは注意が必要かもしれません。

蓋を開けてみたら年金がデリバティブに汚染されてて担当者はとっとと退職してて貰う立場という、アフォみたいな案件がまた出てこないことを祈ってますよ。


竹中正治さんの相場観


これから起ころうとしているイノベーションでは、AIの急速な進歩に伴って、機械による労働の代替が、従来の計算や記録を中心とした定型的な事務労働から相対的に高付加価値だった分析系の作業にまで及ぶようになり、医療、法律判断、会計・税理、投資運用、金融審査などの多方面に広がろうとしている。AIの機能を使いこなす個人、組織、業界はより高度な作業を効率よく処理できるようになり、生産性の革命を起こすだろう。
-- コラム:「円安ボーナス期」終焉後の日本経済=竹中正治氏 | ロイター

割と早くAIによる進歩があるかもしれない、と思ってる。

なぜならAIを加速させるためのインフラはGoogleやAmazonやMicrosoftが用意してくれているからね。ただこれは日本発ではなく米国発であろうし、それをいち早くかっぱらってくる能力がある経営者が頭一つ出ると思ってる。

ゲームとかで面白いの出てこないですかね。

最後に投資の観点から言えば、「アベノミクス相場ラウンド」は、円高ドル安・株安・不動産安だった2012年までにどれだけ「ドル買い・株買い・不動産買い」を仕込めたか、そして2015年までにどれだけそれを売れたかで投資リターンの大勢は決まっている。その後の乱調相場は手を出すだけ損耗する局面に過ぎない。目先の相場から目を離し、イノベーションの波が経済と社会の形をどう変貌させるかを考えながら、次の仕込み時期まで待つのが賢明だろう。
-- コラム:「円安ボーナス期」終焉後の日本経済=竹中正治氏 | ロイター

デスヨネー


藤野さん(ひふみ投信のファンドマネージャー)の相場観


今回の問題は世界の終わりではないが、将来の世界経済に対する期待を押し下げたのは間違いありません。日本の為替の水準ももう少し円安に戻すかもしれませが、100-105円のレンジを動きながら、遠からず100円を切る水準までの円高は睨んだほうがいいでしょう。米国は金利をあげられる状態ではなくなったので、それも円高要因です。EUとドルに先安観があるので、円はじり高傾向は免れません。
-- 藤野 英人 - 市場雑感... | Facebook

同意ですね。

しばらくは105円以下でドル円が推移するものだと思っています。となると今期、105円近辺で業績予想を出している製造業は厳しい立ち回りを強いられるのではないかと思っています。その分、海外移転を含めた設備投資を行えるような体力のある企業は注目しておいたほうがいいかもしれません。

相対的にはマザーズや小型株が好調です。マザーズは5月に調整があり、このまま調整が続くかと思いましたが、このような状況なので復活傾向です。消去法的に買われています。大型の補正をするのは確実なので、インフラ関連はいいんでしょうね。
結果的には、内需株(除く高級路線)、バリュー株、メディカルセクター、建設土木、テーマ株、あとは当社が得意な地味で地道な会社群ということでしょうか。
-- 藤野 英人 - 市場雑感... | Facebook

土木建設は動くのが少し早かったですね。8月あたりで動く株なので7月末あたりで組み入れればいいやと思っていただけに、一つ投資アイディアが消えてしまいました。

このままマザーズ銘柄が堅調かどうかは判断に悩むところですが、大型株よりは戦いやすいと感じています。つか大型株で円高メリットがあると思っても、ボラが高すぎて長期保有が難しい銘柄が多すぎますorz。

今一度、デフレ銘柄を再認識した方がいいかもしれませんね。いやはや。

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