「ETFの2000億円の売り圧力」という記事の意味分からん
日経平均は上値重い展開。市場ではETFの分配金支払いのために大引けで2000億円程度の売りが出ると観測されている。日経225連動型上場投資信託 など主力のETFにおける分配金の支払い基準日が7月8日となっており、「例年出る話。昨年も株価の押し下げ要因となった」(国内投信)との声が出ている。
-- 〔マーケットアイ〕株式:日経平均は上値重い、ETF分配金支払いで2000億円の売り観測 | ロイター
SNS方面から流れてきた情報なんだが胡散臭い。以前、ひふみ投信のネタにしたんだが、説明してみたい。
ETFの決算期の多くは7月上旬に集まっており、7/8は流動性の高いETFである日経225連動型上場投資信託(1321)の権利確定日でした。
- 日本株は3月決算銘柄が多い
なぜ7月上旬にETFの決算が集まっているかというと、日本株の多くは3月決算の銘柄が多く、配当日は6月下旬に集中します。ETFを運用している側からすると7月上旬が一番余剰資金が集まりやすい時期なのでこの時期に集中します。 - ETFの価額は投資家同士が決める
ETFの仕組み上、投資家同士の日々の売買によってのみ価額が決められます。教科書的には、3月末から権利確定日に向けてETFの分配金の額を織り込んで徐々に価額が上がるのですが、最近の傾向としては3月末からとっとと配当分まで織り込むケースが多くなっています。 - 権利落ち日には分配金分だけ下がる傾向が強い
3ヶ月間も分配金を織り込んだ状態で価額が決められているのが結構不思議です。ボスが言うにはヘッジを掛けてると言うんですが、それでもねえ。
ETFの運用は、株式の他に現金(コールローン)を保有しています。この現金は、運用における費用や日々の信託報酬を差っ引くために予め余剰に保有しています。現金収入の殆どは株式から得られる配当金です。
配当金は、費用を差し引いた分の全てを分配する決まりになっています。7月上旬は、もっとも現金が貯まりやすい時期なので分配に適しているのです。
日経225連動型上場投資信託(1321)のH27年7月期の決算短信からB/Sをみてみましょう。
中身の殆どは、株式と純資産です。当たり前ですね =)。
それ以外にも現金同等物も結構保有しており、投資家に支払われるべき分配金は負債として計上されています。
ということで分配金に充てがう現金は既に十分保有しているのはお分かりいただけるだろうか。少なくとも分配金のために機関投資家から売り圧力が出る、というのは実に怪しいと思うわけですよ。
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次にベンチマークとの乖離をみてみよう。
日経平均の配当利回りは、7/8現在、2.01%。
3月期の決算落ち日の乖離率と7/8の乖離率を合わせると目算で2%。計算上は、7/11の乖離率はほとんど無いはず。
売り圧力に合わせてETFの買い玉を作るともしかして1%程度抜けそうな感じはあるんだが、この辺りは申し合わせでもあるんかいな。取り敢えず、大手の期間投資家がヘッジを掛けてるのは確かっぽい。
何とかこの乖離を抜く方法はないものか、、、
それ以外にも現金同等物も結構保有しており、投資家に支払われるべき分配金は負債として計上されています。
ということで分配金に充てがう現金は既に十分保有しているのはお分かりいただけるだろうか。少なくとも分配金のために機関投資家から売り圧力が出る、というのは実に怪しいと思うわけですよ。
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次にベンチマークとの乖離をみてみよう。
日経平均の配当利回りは、7/8現在、2.01%。
3月期の決算落ち日の乖離率と7/8の乖離率を合わせると目算で2%。計算上は、7/11の乖離率はほとんど無いはず。
売り圧力に合わせてETFの買い玉を作るともしかして1%程度抜けそうな感じはあるんだが、この辺りは申し合わせでもあるんかいな。取り敢えず、大手の期間投資家がヘッジを掛けてるのは確かっぽい。
何とかこの乖離を抜く方法はないものか、、、
ファンダメンタルの話ってどう書けばよいのやら
たまに書いて欲しいと要望を受けるんだが、折角書いても食いつきが悪くて困るんだよね。結局、有名な書籍をなぞることになるし。
悩みどころ。
今日の米国株の上げはショートカバー説
同意。
ダウ平均の銘柄をみると上昇に寄与したのは株価が下落していた金融関連。今回の雇用統計で中央銀行の方針が大きく変わったとも決まったとも思えないんだよね。
多分、月曜日の東京市場も同様にある程度のショートカバーが入るのではないかとみてる。業種別ランキングで株価が下落していた金融、不動産、機械あたりが急騰するようだと気をつけたほうがいいかもしれない。ショートカバーは長く続かない。
寄付きの銀行セクターに注目したい。
DJ-FRB利上げ、9月も選択肢に-雇用統計堅調で— 佐渡島、ああ佐渡島。 (@sadogashima3210) 2016年7月8日
米FRBは8日発表された雇用統計に胸をなで下ろしていることだろう。非農業部門就業者数の伸びは5月に失速したが、6月は大きく持ち直した。FRBは利上げを急ごうと焦ることもなさそうだ。
続き:— 佐渡島、ああ佐渡島。 (@sadogashima3210) 2016年7月8日
というのも、FRBはここ2カ月の雇用統計をひとまとめに受け止める可能性が高いからだ。5月と6月の雇用者数は平均14万9000人増で、それまでに比べ伸びが鈍化したが、失業率を5%未満に抑えるのに必要とFRB当局者がみなす増加ペースをほぼ維持した。
続き:— 佐渡島、ああ佐渡島。 (@sadogashima3210) 2016年7月8日
さらに、6月の平均時給は前年同月比2.6%上昇しており、FRBは労働市場のスラック(余剰資源)縮小が賃金に若干の上昇圧力となっているとの確信を強めるだろう。
全てを踏まえると、9月の利上げ可能性が高まる。だが、当局者は様子見姿勢に徹する公算が大きい。
みんな慌ててポジション、組み直したんだね。だから為替も乱高下しちゃったのかも。ど派手に上下。今日のNYは欲求不満解消相場の上げだね。GSの株が貢献。やはり安心できるのは米国であり、米株式市場だと。黒人スナイパーに白人警官が撃たれる国だけどね。米利上げについては意見真っ二つ。欧州。— 佐渡島、ああ佐渡島。 (@sadogashima3210) 2016年7月8日
ダウ +250 半分以上はショートカバーだろうね。ここから上を信じて買いにいっても後ろから誰もついてこないだろうに。みな夏休みだって。— 佐渡島、ああ佐渡島。 (@sadogashima3210) 2016年7月8日
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