2017年4月6日木曜日

【株主総会メモ】 8914 エリアリンク (17.03.30開催)

株主総会メモまとめ




8914 エリアリンクの株主総会に参加してきました。今回が初めてです。

目的は、会社説明会動画では知っていた経営者の林さんに実際に会ってみたいというミーハーな理由と、どんな株主がここを支えているのか見てみたいという好奇心がありました。今期から収益不動産の売却を止めるということもあってビジネスの転換期にあって、同経営していくのかというのも聞いてみたかったんです。

場所は、KKRホテル東京。東西線の竹橋駅から直通の地下道路を偶然見つけたので迷うことはなかったんですが、これに気が付けないとかなり迷ってたでしょうね。早めに現地に向かうことをオススメしたい。

参加者は、100人規模の会場で40人くらい。背広組が6割、女性少ない、個人投資家少ない、ヤング少ないと実に居心地が悪い状況でして初心者にはオススメしにくいです。

質疑応答、会社説明会は以下の通り。

  • 東証一部を目指しとるんやろ?
    国交省はコンテナを倉庫代わりに使うビジネスは、建築物として確認基準を必要としている。新規のコンテナは全て建築確認しているが既存のコンテナは一部、建築確認が出来ていないものがある。これをテストしている段階でこれが一段落してから検討したい。

    何を言っているのか分からないと思うので説明。
    空き地にコンテナを置いて倉庫代わりに使うビジネスってのが一時期、流行りました。設置、撤収が簡単なので地主さん達がこぞって倉庫(コンテナストレージ)ビジネスに走ったんですが、安全性の面で問題視されており現段階では建築物として承認を得る必要が出てきています。承認を得るのに時間とコストが掛かるので、現状ではコンテナストレージはやや沈静化している状況になっている背景があります。で、今保有しているコンテナストレージを随時、建築確認を取ってから一部昇格を検討したい、という話かと。
    いえね、社外取締役を2人揃えてきた意味ってそいうことじゃないかと思ったんですよね。考えてはいるようですがしばらく時間がかかりそうな感じでした。
  • 米国のストレージ事業を確認したいのだが?
    決算書には記載していない。説明会資料には記載するようにする。
  • 月次の稼働率75%は高いのか低いのか?最近、稼働率が低下しているのじゃが?
    既存の稼働率は9割程度まで上がるが新規(オープンから2年未満)の稼働率は5割と低いのが特徴。周囲に少しずつ広がっていくのに時間が掛かる。月次で開示しているのは既存、新規を合わせたもので、新規の速度が増えると稼働率が減ってしまう傾向がある。
  • 小規模物件のREITは採算が合わないと聞いているんじゃが?
    流動化を重要視している。まずはファンドへの売却を検討している。ファンドへの売却によって物件売却の心配がなくなる。
    REITを設定するには200~300億円程度の物件が必要で、1物件あたり2億円程度の規模を検討している。木造は不可で鉄骨系である必要あり。共同出資にするか独自で展開するかは今後の検討次第。
  • 過剰なアパート建設問題の影響は無いの?
    非居住居系が主力なので需要はある。居住居系は撤退に原状回復する必要がありおカネが掛かる。用途地域に建築するので参入障壁がある。
  • 販売単価どうよ?
    2x4の貸借で1億円前後、アセットで2~3億円、8億円の場合もあり幅広い。
    コンテナは1.5倍、平屋は1.2倍程度、単価は上がっている。

  • 株主総会集中日に開催するの、ヤメレ
    検討する。

    ノルマは果たした =)

10:00開会 → 10:20質疑応答 → 10:25閉会後会社説明会 → 11:30終了。オミヤなし。

株主総会での質問者、私一人の偉業を達成 =)。ホント、おまいら何しに来たんだよ。

会社説明会は、ほぼアナリスト向け映像と同じでした。興味があれば是非確認してみてください。林社長の力の入れ具合がみれますよ。


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この銘柄は、ポスト不動産賃貸業としての成長性に期待しています。サブリースを中心とした不動産賃貸業の限界がそろそろきているとみています。


とはいえ、相続税対策を中心とした土地活用は今後もなくならないと思うんですよね。となると他の土地活用を検討することになるはずでしょう。最近、上場したWASHハウス[6537]のコインランドリー事業や、ティーケーピー[3479]の貸し会議室もそんな社会の要求の中で成長した事業ではないかと思っています。

エリアリンクのストレージ事業も似たようなビジネスモデルを持っています。

  • 非住宅地でも需要がある
    駐車場の立地があれば運用可能。
  • 無人で運用が可能
    運用コストがかからないのは重要。
  • 原状回復が容易
    一時期、コンテナストレージが人気だった理由です。最近は建築基準を満たす必要があり、コストと時間がかかってしまうとのこと。それでも人気は高い。
  • ブランドとサービスで付加価値を付けられる
    コインランドリー事業はブランドは殆ど意識されないでしょう。セキュリティを考えれば知名度の高いサービスを利用したいはずです。
  • トップシェア (国内14%)
    資本が強い競合が少ない、というのは重要でしょう。今後、50%までシェアを高めたいと考えているようです。

今期から収益用不動産の売却を行わず、ストレージ事業に注力するというのもいいですね。前期の決算が物足りないのは、利益率の高い収益用不動産事業を止めたからで、事業計画としては予定通りです。ハウスドゥ[3457]も不動産売買からストック型ビジネスに切り替え中で、二の太刀をビジネスに持っている不動産業は興味深いところが多い印象です。

不動産業者は、利益率の高い事業なのでどうも山っ気の多い経営者が多いのですが、林社長の話を聞く限り、永続的なビジネスとして考えているようなのでこの点は安心しています。スター・マイカ[3230]の水永社長もそんな雰囲気ですよね。

ということで今後、面白い展開が見れたらいいなとは思ってます。株価はもう知らんわw

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