いえね。最近、会社説明会に参加していた人に感想を聞く機会があったんだけど「何の意図があってその質問をしたのか分かりませんでしたよー」とか悲しいことを言うのでちょっと説明でもしてやろうか、というのがこの企画。
3/27に開催された個人向け会社説明会での話になります。
今週ご紹介する「日精エー・エス・ビー機械」は、飲料や食品・日用品、最近では化粧品の容器などに使われるペットボトルの成形機で世界トップシェア(出荷台数ベース)を誇る企業です。ペットボトルの製造工程には、材料の樹脂を溶融して金型に流し込んで試験管のような形の“プリフォーム”を成形する第一工程と、それを加熱して風船のように膨らませ、別の金型を用いてペットボトルの姿に成形する第二工程があります。そしてペットボトルの製造装置には、各々の工程を別の機械で行い大量生産に向くツーステップ機と、2つの工程を1台の機械で行い多品種少量生産に適したワンステップ機があり、容器の種類や生産量に応じて使い分けられています。同社は技術的に付加価値が高いワンステップ機に強みをもち、他の日系メーカー1社と市場を寡占しています。グローバル展開もいち早く進めており、創立から2年後の1980年には米国に販売拠点を設立しました。生産面でも1997年にインドに生産拠点を設立し、現在では日本で最先端の機械を開発・製造、量産はインドで行う体制を構築しています。
ペットボトルの需要は、先進国での用途拡大に加えて、生活水準の改善が目覚ましい新興国でも拡大基調にあります。これを受けて同社では新興諸国の販売拠点やアフターサービス網の拡充を進めており、ナイジェリアに拠点を設立してアフリカでの販売体制を強化、同様に南米への展開も視野に入れています。また新製品開発も強化しており、ワンステップ機でありながら従来よりも生産性を高めて大量生産もできる機種や、耐熱性の高い容器が製造可能な機種などを上市しています。インド工場は第2工場を2013年に稼働させたばかりですが、既に第3工場の建設に着手しており、将来の需要に対する備えも進めています。同社ではこのように強みに磨きをかけることによって、ペットボトルの成形機に求められるニーズを的確に捉えていく計画です。