2017年6月9日金曜日

【株主総会メモ】 3093 トレジャー・ファクトリー (17.05.26開催)

株主総会メモまとめ




3093 トレジャー・ファクトリーの株主総会に行ってきました。保有期間は長い方なのですが株主総会は初めてでした。

目的は、今まで決算動画でしか見たことがなかった野坂社長を見てみたい、という相変わらずミーハーな理由と、今後の業績と見通しについてどう考えているのか知りたくて参加しました。

前期は、同業他社のM&Aと将来の種まきである遠方の出店を積極的に行った影響で利益を随分削り、株価も下がりました。

リサイクル業界もまた大きく変動しています。メルカリを代表とするCtoCの急成長、デファクトスタンダード[3545]マーケットエンタープライズ[3135]などの店舗を持たないネット専門のリサイクル業者の勃興、ブックオフ、ハードオフ、2nd Street(ゲオHD)、コメ兵などの店舗型との競合激化など、環境は決してよくありません。このあたりをどうみているのか、今後どうするのかを聞ければいいなあ、と思い参加しています。

場所は、AP秋葉原という貸し会議室でした。JR駅から割と離れた場所で目立ちにくいところにあります。ビルの一角を貸し会議室に使うビジネスは最近の流行りのようで、株主総会にも使われることが多くなりました。ビルの名前と貸し会議室の名前が一致していない事が多く、Google Mapsが使い物にならない場合もあって注意が必要です。

参加者は、200人規模の会場で50名程度。若い個人投資家が多かったように感じました。女性は2、3名程度と少なめ。

相変わらずピンポンダッシュ系の株主さんもいましたが、今回からオミヤを配布しないとしていましたので参加者はグッと減ったのかもしれません。私としては混んでるラーメン屋と株主総会は嫌いなので願ったり叶ったりですよ =)。

質疑応答、会社説明会は以下の通り。

  • 既存店の品揃えに魅力を感じないのだが?
    地域に合わせて個性を出した買取・販売を工夫したい。
  • 出店の競合が激化しているのではないか?
    立地を考慮した出店を進めている。海外ではバンコクに出店し半年経った。てさくり状態だが手応えはある。複数店舗のベースを作っていきたい。
  • 社外取締役の役割どうよ?
    • (鈴木)製造業の経営者という観点でアドバイスを貰っている。
    • (宮本)弁護士という立場で法的リスク、コンプライアンス強化にアドバイスを貰っている。
  • Cariruどうよ?
    無店舗でネット経由でドレスレンタルを行っている。元はM&Aで高級バックのレンタルを行っていた。収益は出ているが規模は小さい。売上はその他に計上。
  • ポイント制度どうよ?
    独自に自社開発している。自由度高い。リユースの買取で買取クーポン、販売に応じたポイント発行を使い分けている。
  • 営業利益率の落ち込みどうよ?
    同業他社のM&A(カインドオル)の買収の影響を受けている。本体ほど利益は出ておらず現在、業務改善中。本体の利益率になるには数年掛かるとみている。本体のPOSシステムを導入中。効率化を目指す。
  • 地域別の面積についてどうよ?
    居抜き物件が中心。地域に沿った品揃えを目指している。
  • 競合他社とターゲット層は被らないの?
    幅広い客層を相手にしているが、一部競合する。店舗の利便性を上げていきたい。
  • 海外展開どうよ?
    バンコク(タイ)の中心に日本人客向けに運営を行っている。タイは日本製が強い。日本から送ると輸送費用がかかってしまうので現地で地産地消する方針にしている。タイではギターがよく売れる。
  • サブビジネス(コインランドリー、貸し倉庫等)はやらんの?
    本業と乖離しているビジネスは行わない。シナジー効果があれば専業の会社に場所を提供することはあるかもしれない。
  • 新しいエリア(京都・福岡)の出店状況どうよ?
    見知らぬ土地は物件情報が少なく苦労した。紹介物件は多く今後、2店目、3店目の理解が増している。
  • 株価下がってるんだが?
    株価は先行指標という認識。利益面で評価が高かったのだろう。今後は中計や説明会を頑張っていきたい。

10時開会 → 10:20質疑応答 → 10:50閉会後、会社説明会 → 12時頃終了。オミヤなし。

かなり活発に株主質問、会社説明会後の質問に手が上がる株主総会で、私の出る幕はありませんでした。一応、一発だけ株主質問しましたが =)。

やはりM&Aを行ったカインドオルの影響が強く、元の営業利益率に近づくのは暫く先のように感じました。人と設備投資が絡むので時間がかかりそうです。株価については、1500円台の高値から半額になったのは気にしているようでしたが、戻るのはいつになることやら。




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