2017年6月9日金曜日

9384 内外トランスライン - ジェイリバイブ (17.05.12週次)

ジェイリバイブ(SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ) まとめページ

9384 内外トランスライン


内外トランスラインは、海上輸送のサービスを提供している企業です。四季報の同業他社に9381 エーアイテイー9375 近鉄エクスプレス9370 郵船ロジスティクス


今週は、国際貨物輸送分野において進化を続ける「内外トランスライン」をご紹介します。同社は輸出入貨物に関する輸送手配、すなわち、荷主企業と輸送会社の間に立ち、最適・最速の輸送プランを提案する事業を展開しています。

同社の役割は、船舶、航空機、トラックといった輸送用機器は自ら保有せず、荷主企業の要望に応じて最適な輸送手段を組 み合わせる、いわば“国際輸送のコーディネーター”といえる存在です。中でも得意とするのは、アジア域内の海上輸出混載輸送(LCL)です。LCLは複数企業の貨物を一つのコンテナに混載する輸送方式で、国際輸送に関する専門知識はもちろん、多数の顧客基盤や、小口貨物を効率的に積載するノウハウなどが必要とされます。長年にわたって実績と信頼を積み上げてきたことで、同社は海上LCLにおいてトップシェアを占めるに到っており、業界内で確固たる地位を築いているといえましょう。

さらなる成長を見据えて同社が目指しているのは総合化です。主力の海上LCLを収益の柱としながら、海上輸出フルコンテナ輸送、航空貨物輸送、輸入貨物輸送、プロジェクト貨物輸送、それらを全て包含した国際一貫複合輸送など、世界経済の潮流とグローバル企業のニーズに合わせて、様々な物流プランを提案できるための体制作りを進めています。各専門分野のノウハ ウ獲得のためにM&A(企業の合併・買収)も積極的に活用しており、2010年に米国の国際海上輸送会社、2011年にはインドの国際物流会社、2012年・13年には国内の国際物流会社を買収しました。これに加えて、2016年には韓国・釜山新港で物流倉 庫を立ち上げるなど、自社資産を持つことで提供サービスの幅も広げています。このように国内外のネットワークを充実させて いきながら、同社は継続的な成長を目指しています。

16.11.04からの続きです。


直近ではコンテナ船自体の需要は細っていまして、マースクの日本航路撤退、大手3社の合併、韓国大手の倒産等のニュースが出ています。


上記の記事ではLCLのトップシェアとして紹介していますが、概ね10~20%程度のシェアに落ち着いており、数多のLCLが混在している状況です。今まで運送をメインに行なっていた海運業がLCLへ参入している例あり、近鉄エクスプレスや郵船ロジスティックもその一例です。比較的参入障壁が低いのも考慮したほうが宜しいでしょう。

M&Aは、貿易先を増やす意味で有用でしょう。日本⇔海外というケースだけではなく海外⇔海外という貿易も行っており、選択肢が増えてくればLCLとしては都合がいいのです。

海運業の商売はドル払いになります。つまり為替の影響を受けやすく円安が有利になります。サービス業なので資金繰りには余裕がありますので、強度の為替予約はやっていないようです。どの道、商売はドルでのやり取りになるので、常に日本円に転換する必要が少ないんですな。

財務については9384 内外トランスライン - ジェイリバイブ (15.08.28週次)からどうぞ。


  • http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20170512.pdf

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