6640 第一精工
今週は、超精密部品に特化した事業展開で成長を目指している「第一精工」をご紹介します。1963年に精密金型メーカーとし て創業した同社は、金型加工の実績を通じて1,000分の1ミリという高精度の加工技術を磨きあげました。その技術を活かして、 現在ではコネクタ(電子機器の配線接続に用いられる電子部品)、ハードディスク機構部品、車載用センサ・コネクタ、電装部品 など、最先端分野で欠かせない多様な精密部品を手掛けるメーカーとして確固たる地位を築いています。中でもコネクタでは 高い競争力を有しており、超精密技術を結集した高付加価値品を供給できる稀有な存在となっています。例えば、同社が世界 で初めて実用化に成功した多芯一括結線の『細線同軸コネクタ』は、超小型、伝送速度が速い、ノイズに強い、縦・横の動きに 強いという特徴を持ち、ノートパソコン用では業界標準となっています。また、『RF同軸コネクタ』はスマートフォンやタブレットPC などの無線通信用として使われるほか、『基板対基板用コネクタ』も高速伝送かつノイズ対策に優れたコネクタとして多くの電子 機器に組み込まれています。
同社の原点である精密金型は工業の基盤技術であり、幅広い産業に展開できる可能性を持っています。実際に、同社もコネ クタから始まり、ハードディスク部品や車載部品などに着々と事業領域を拡大してきました。その流れは現在も続いており、最 近では、回転する力やねじる力を検出・制御する『静電容量型トルクセンサ』を実用化したほか、『MEMS(微小電気機械システ ム)』を活用した部品の開発にも力を入れています。今後も技術力を活かした超精密部品を次々と創り出していくことで、同社 は継続的な成長を目指しています。
17.02.24からの続きです。
- 株主・投資家情報 | 第一精工株式会社
IR本拠地。決算説明会資料、動画、中期経営計画あり。
- http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20170526.pdf
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