2013年1月22日火曜日

'12/12の「担当ファンドマネージャーの見方」

大和住銀日本小型株ファンドの月次。12月は今後の見通し。


<今年いちばん買いたい業種は?>

 現政権が打ち出している経済政策の中で、唯一現時点ではっきり実現しているのは円安の進行です。当ファンドは内需型銘柄中心の構成にしているため円安デメリットが懸念されますが、①サービス業に関してはコストがほとんど円ベースのため特にデメリットが発生しない、②小売業・卸売業に関しても力のある企業は価格転嫁あるいは我慢比べによるシェア上昇が期待できると考えるため、根本から投資戦略を見直す必要性は感じていません。リスクヘッジの観点から輸出関連銘柄の組入れを若干増やしたいところではありますが、あえて上値を追ってまで投資したい業種が少ないことも事実です。

 輸出関連業種のうち、最も競争力の低下が著しいのは家電業界です。各社のブランド力が低下しており、もはや多少円安に戻ったところで輸出産業としての復活は簡単ではないでしょう。また、依然として競争力を保っている業界にしても、機械は世界的な経済成長率の鈍化に伴う市場の縮小、電子部品は米アップル社への過度な一社依存、OAはついに到来したペーパーレス化による長期低落といった不安要因があり、上値を追って買いたいとは思えません。

 消去法的に考えると、最も魅力的な業種は、電子材料を除く特殊化学製品だと考えます。日本の化学業界は基礎原料や汎用プラスチックに関しては競争力を失っていますが、製品が細分化され製造・販売に時間の蓄積が必要という産業特性上、農薬や添加剤などの分野ではまだまだ競争力のある企業が多く残っています。一品ごとの市場規模はあまり大きくないため、当ファンドの投資対象としてもなじみやすいと言えます。また、より市場規模の大きい業種の中では、自動車部品が相対的に魅力が高いと考えています。

ごもっとも。

家電はしばらく駄目でしょうね。せっかくのブランド力が活かせない状況が続いていますし、かつての下請けだった台湾や韓国企業にブランドすら追いつかれようとしてます。今家電量販店のテレビ売り場にはLG製の液晶テレビが売れ筋扱いですし、もう過当競争を生き残るためのタマすらないのでしょう。

'12/06時点の運用報告書から化学銘柄を抜き出してみました。


電材も扱っているところはありますが、各社シェアの高い化学製品を製造しているようです。この分野、私も好みでして、上記のうち数銘柄は過去に売買したか、今も保有し続けていたりします =)。

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