Ustream30分後の状況もさっくり書いてみるテスト。
今月のナビゲーター担当は栗岡さん。
- ひふみ投信 0.98%、TOPIX △6.26%
1月はTOPIXを大きく上回る事が出来た。中小型株が好調だった。ネット決済関連の3769 GMO-PG、人材関連の2181 テンプHD、ゲーム関連が引っ張った。
ひふみアカデミー開催日(14.02.04)は、日本株式市場が大きく下落し、またひふみ投信も大きく下落していました(ひふみ投信 △5.56%、TOPIX △4.77%)。これを受けて緊急レポートが出されています。こんな状況ですので、今後の市場動向についての見通しについて時間が多く割かれました。
世界の不安要因について
- テーパリングと円高要因
テーパリングによる資金の流れが悪くなることを懸念してリスクオフになっている。このことで新興国の弱い通貨から米国や日本等の強い通貨に資金が移動している状況。米国景気はよく、日本景気は未だ弱い事より、理屈では円安になるはずなのだが安全資産として円通貨が選ばれており、結果的に円高になっている。円高要因で日本株式市場が下がっている。 - 経済指標の低迷
米国の記録的な寒気により景気悪化の指標が出やすい状況。これに不安要素が絡んで大きく相場を下げる結果になっている。 - アベノミクスの減速
安倍首相の靖国参拝、ダボス会議での立ち回りについて海外投資家が問題視している。国際関係が悪化する事で資金が流出しているようだ。
指標から見た相場観
- VIX Index (恐怖指数)からみた相場観
過去の大きな下落相場では30を超える場合が多いのだが、今回のケースではそれ程、大きな数値にはなっていない。小規模とは言えないまでも現状では中規模レベル。 - ハイ・イールド債スプレッド(=ハイ・イールド債-米5年債)からみた相場観
リーマンショック以降は逆相関になっている。ハイ・イールド債が上がると言う事は新興国不安から資金を引き揚げている状況を示している。現状では下落前とスプレッドに差が見られない状況で、不安視されている割には比較的落ち着いている様子が見られる。不安心理が共有されていない。 - 天然ガス先物からみた相場観
直近では急騰している。米国の寒波が影響しているのであろう。マクロにも天候要因が影響がある。寒波が去るまでは影響が出続けることは考えておいた方がいい。
上記より現段階では慌てるレベルでの相場観ではないと判断している。
20%以上の大きな株価変動にはならないのではないか。この状況で売却を行うとマーケットに対してネガティブな影響を及ぼしかねないと考えている。目論み通りの相場観であるなら、このまま持ち続けた方が受益者のためになると判断している。
質疑応答
- 2月の運用はどうよ?
変わらない。下がった時こそ良い銘柄を安く購入する機会をうかがっている。
今まで投資していない銘柄、既に高くなって投資しにくくなった銘柄も今回、大きく下げているのでこれらを拾っていきたいと考えている。ナンピンや新しい投資先に注力していく。 - 新規組み入れ銘柄について
設備投資絡みで9830 トラスコ中山、再度成長期待で4680 ラウンドワン、業績好調の2138 クルーズ、業績復活見込みの3632 グリーを新規に組み入れた。 - 消費税増税の影響はどうよ?
市場では「ある程度」織り込み済みと考えている。ただし今年に入ってから消費者心理が弱くなっているのを懸念している。景気の腰折れがあるのかもしれない。そうなるとシナリオを変えなければならないがメインシナリオではまだない。
100均の2782 セリアの決算が良かったのも節約マインドが復活している傾向にあるからではないか。 - 中国はどうよ?
しばらく大丈夫だろう。理財商品の問題が出てきているが、また新しい金融商品(城投債、モールへの投資)がヒット商品になっているらしい。綱渡り状態ではあるが短期で問題になる事は少ないのではないか。
- アベノミクス、終わった?
終わったかもしれない。
今後の上昇相場があるとするならアベノミクスではないかもしれない。アベノミクスは外国人投資家の買いに支えられてきたが、最近ではそれを安倍さん自らが壊してしまっている。靖国問題等は、経済への意識が少なくなってきたと、外国人投資家は捉え今の下落相場が続いているのではないか。
安倍さんの自責点によって、再び通貨戦争に火が付いたようだ。新興国以外は自国の通貨を安くすることでメリットを受ける。今まで円安を黙認していた国々から反撃を受けている状況なのではないか。
成長へのビジョン(第三の矢)が腰折れになっているのも不評。行政側の抵抗で抑え込まれてしまっている状況のようだ。人口問題への対策も海外投資家から理解されず不評になっている。特に日本の問題の本丸は人口問題だと捉えている投資家は多い。日米関係の悪化も痛い。政権、危ういかもしれんね。
今期待できるのは黒田日銀総裁の金融緩和。5~6月での金融緩和ならマーケットの想定通りでインパクトは少ないだろう。意外に早く緩和政策を始める可能性があるかもしれない。仮にそうなると織り込まれていないのでマーケットで大きく評価されるかもしれない。黒田は穴馬。 - 投資の判断基準はなんぞ?
RMDI(レオス社独自の景気先行指数でOECD景気先行指数を参照している)、テクニカル、経験則の3つで判断している。グループ内で買いのアイディアが出なくなると概ね大きく下がることが多い。今の所、投資アイディアは豊富。 - 外国人投資から見た日本株ってどうよ?
日本株売買の7割が外国人投資家だが、中小型株はフォローされていない状況で見切れていないのではないか。中小型株アナリストも随分首を切られてしまってフォローできていない。中小型株にはチャンスがあると思ってる。
またひふみ投信は一つの銘柄で勝負をする手法を取っていない。銘柄の組み入れ比率を見てもらえばわかる通り多くても組入れ比率は3%未満。全体のポートフォリオで勝負している。 - 月次では40銘柄しか開示しないの?
開示しない。今後は開示する銘柄数を減らす予定。
ひふみに注目が集まり規模が大きくなるのは好ましい状況なのだが、それを逆手に取る投資家が増えてきていると考えている。受益者へのデメリットが目立ってきた。決算時には全ての銘柄を開示している。 - 2389 オプト、業績予想がアレなんだけど何でまだ持ってんの?
短期的に見ていない。経営者への信頼とネット広告への成長性、新規ビジネスの期待をしているので保有を続けている。
投資会社としては良かった(3680 ホットリンクの上場)。利益率を下げた要因に従業員へのボーナスの原資として還元したことが挙げられる。これはネット広告から自社商材への売り込みを想定してのモチベーションアップへの先行投資として考えている。 - 増税なのにサービス業への投資が多いんだけど?
一概にサービス業=消費者向けサービスとは言えない。
サービス業という括りは広く大衆向けではない場合もある。例えばサービス業であるテンプHDは直接消費者へサービスを行っている訳ではない。VTHDは小売業だが他の小売とは状況が異なっており、消費者へ直接影響を受ける銘柄ではない。 - 直近のサプライズに向けてどうよ?
- 米国サプライズ
雇用統計は注目している。悪くなるとマクロ経済に影響があると考えている。ただし金融緩和の速度が弱まる事が期待されるので、その時は株価が上がる可能性が高い。ややポジティブ。 - 都知事選サプライズ
ねえよw - 中国サプライズ
何が起こるか分からない><
業務報告
- 渡邊さん
日銀の追加緩和に注目。逆張りなら2/17~18がキーポイント。 - 八尾さん
今回の急落は驚いたが予想の範疇ではある。消費税増税もあってトヨタの業績予想は強く出さない可能性が大きい。そうなるとトヨタに関係する自動車部品や関連業者への影響もあるかもしれない。 - 蛭田さん
去年の5/23ショックの時にナビゲーターを担当していまして、来月は私がナビの担当でして、これもしかして何かのフラグなんですかね?
ボキュがボケてなければ多分、栗岡さんの業務報告はスルーされたんじゃまいか。
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