2015年8月19日水曜日

6669 シーシーエス - '15/07の「担当ファンドマネージャーの見方」

大和住銀日本小型株ファンドまとめページ

6669 シーシーエス


CCSは、工業用LED照明を開発している企業です。四季報の同業他社に6661 オプテックス・エフエー7714 モリテックス6918 アバールデータ

<ニッチ分野でも進むLED化>
当ファンドではLEDの性能向上・価格低下に伴う既存光源からの代替に注目しており、これまでも車載関連企業として京写(6837)などを、住宅関連企業としてオーデリック(6889)を本欄で取り上げてきました。LED化の一番の主役は日亜化学工業(非上場)などのチップメーカーですが、光源の用途は多岐にわたっており、ニッチ分野になればなるほど周辺機器のノウハウが重要になってきます。今回取り上げるシーシーエス(6669)も、検査ライン用照明というニッチ分野で独自のノウハウを積み上げてきた企業です。同社は1993年の創業以来、LEDの検査ラインへの応用を主力業務としてきました。1990年代のLEDは非力かつ高価でしたが、長寿命や光源の小ささといった機能上の利点が高く評価される用途に限定して、製品展開を行ってきました。その後、LEDの性能向上・価格低下に伴い、ライン上の一点を照らすのではなくコンベア全体を照らすような用途にも利用分野が拡がっています。
検査ライン用の照明は、電源管理や導光・反射、放熱などの面で専門的な技術が数多く必要です。さらに、ラインに合わせた照明提案を行うためには、検査対象となる製品の特性に関しても深い知識が必要です。製品単価は高いものの販売台数が限られる分野のため、現実的にこれらの技術・知識を蓄積するためには実際に顧客と向かい合い長期間事業を行う必要から、参入障壁が高い分野と言えます。
同社は創業者が一時植物工場などの新規事業に傾斜し業績を悪化させましたが、現在は本業に回帰し成長軌道に復帰しています。円安による顧客の生産回帰に際しても、人手のかかる検査工程の自動化は不可欠であり、同社の活躍余地は拡がっています。

懐かしいですね。この銘柄、IR活動を積極的に行ってた時期に組み入れてました。

LED照明というと、LEDの普及と伴って参入企業が多くなってきて過当競争になっているのでは?と考える人が多いとは思うのですが、CCSは工業用に特化しており高い参入障壁を持っています。工作機械見本市でファナックのコーナをずっと見ていたんですけど、そこで不良品を見分ける画像認識システムってのがデモしてまして、よく見るとそこで使われるLED照明にCCSのが使われていたんですよ。当時、ちょっと感動しました =)。

で、上記にもあるのですが、成長の柱としてLEDを活用した植物工場というのに手を出しまして、この時期に随分利益を落としました。野菜の単価が安く、設備投資に似合った利益は出ませんでした。野菜ではなく「花き」なら安定した利益が確保できるかもね、という話を当時してました。売り切ってから随分経ちましたけど、ようやく原点回帰が上手く回ってきたように感じました。

設備投資が活発になってくるとLEDを活用する場面も増えてくるでしょう。立ち位置は悪く無いですが、景気循環株に近いのでその点は加味したほうが宜しいかと。後、A種優先株の影響が大きいのが気がかりですかね。潜在する株を加えると3割増程度。そろそろ整理してもいいんじゃまいか。

  • http://www.daiwasbi.co.jp/products/search/fund/pdf/20150731_kogataSB37M.pdf

0 件のコメント:

コメントを投稿