2015年8月18日火曜日

【読書感想文】 日本株は、バブルではない

日本株は、バブルではない
ダイヤモンド社 (2015-08-10)
売り上げランキング: 73

ひふみ投信のファンドマネージャーである藤野さんが書いた投資本です。Kindle本でも出版されていたんですね。てっきりKindleでは出さないのかと思って書籍で買っちゃいましたよ、、、orz

1章 「新・三本の矢」で動き出した「2匹のタヌキ」
2章 日本経済にのしかかる3つの問題と、異次元緩和で日本はどうなるのか
3章 「伊藤レポート」の衝撃
4章 「スチュワードシップ・コード」「コーポレートガバナンス・コード」で証券業界も投資信託も変わる
5章 今こそ、日本株を買いなさい
-- 日本株は、バブルではない | 藤野英人 著 | 書籍 | ダイヤモンド社

本書は'12/02に出版した「日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい。」の更新になっています。とはいえあの時の状況と今とでは株価が倍近くなりましたので状況が異なります。当時と今とでは、どのように環境が変わっているかを中心に解説しています。

軸は「伊藤レポート」になります。


伊藤レポートとはなんぞ?


'14/07に公開されたレポートです。

このレポートでは、日本企業が再度、成長するためにはどのようなことが必要であるかを記載しています。このレポートは一般公開されています。ひふみアカデミーで勧められて一応、目は通したのですが割と面倒くさい話が多くて、サマリーだけ読んで、読んだ気になっています =)。


このレポートを中心として、資本社会への取り組み方が大きく変化しようとしている状況にあります。本書ではこれを「新・三本の矢」として取り上げています。

  1. 伊藤レポート
    政府主導のレポート。投資家との対話を積極的に行い、ROEを8%以上を目標にせよ、と提言しています。
  2. スチュワードシップ・コード
    機関投資家向けの行動規範です。機関投資家として投資先の企業価値向上や持続的成長を促す責任を果たしますよ、という誓約です。この誓約では、対話によって企業の継続的な成長を促すべきであるとしています。
    機関投資家の殆どはこのスチュワードシップ・コードに従うと宣言しています。
    例えば、今までは難しい議決の場合、棄権することがあったそうなのですが、この誓約では議決権行使を棄権することは許されていません。必ず何らかのジャジメントを下す必要と責任が問われます。で、議決権行使の責任回避の流れからか、議決権行使の助言サービスを提供しているISS社の判断が時折話題に出てきます。大塚家具の親子喧嘩の時もISS社の判断が大きく寄与したと言われています。
  3. コーポレートガバナンス・コード
    企業がステークホルダーに果たすべき役割を定めたものです。日本取引所が中心となって取りまとめています。
    お役人文章に留まらず、こうあるべきだという具体的な内容に触れているあたりが興味深いです。例えば、株主との対話を密に行うため、集中日に株主総会を開くべきではないとか、社外取締役を積極的に採用するべきだ、とか。

2015年は上記のレポートが大きく役割を果たす最初の年だったと思ってます。

今まではROEについて聞いても「ROEを高める必要性を持っていない」と回答する経営者が多かったのですが、今日では、回答に差はあれ、ROEを無視する返答は一切聞かれなくなりました。勿論、ROEにも欠点はあり、それに傾倒するべきではないとは思うのですが、全く無視するようでは上場している意味が分かりません。そんなことを説明する手間が省けただけでも、上記のレポートは役立ってます =)。

「集中日に開催するのはやめちくり~」と株主発言してもあしらわれることが無くなったのは大きいですよええ。

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何故、このような流れができたのか。

要は日本を再成長に持っていくための銭が政府に無い、というのが大きいようです。健全な資本社会に促すことで安価に企業を成長させようということらしい。

そんな話が纏まっています。


「期間限定のサブ戦略……キャッシュリッチで株価上昇余地の大きい株の探し方」


ROEが低くてネットキャッシュ銘柄なら余剰資金で自社株買いとかしてくれて株価が上がるかもよって言うことで紹介されていました。オマケとしてスクリーニング情報が掲載されていたんですが、7割方、面白くない銘柄が揃ってまして、ですね。

それなら私が提案しているスチュワードシップ基準(仮)の方が精度がいいんじゃまいか。割と上手く言ったスクリーニングだと思うんだが如何だろうか =)。


折角なんで、今日(8/18)時点でのスクリーニング20銘柄を載せてみた。


「「私が自身をもってお勧めする「厳選アクティブ投信」はこの5本」


日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい。」でもやってましたよね =)。

で、5本+1本は以下のとおり。

  1. コモンズ30ファンド
    直販投信。30銘柄厳選。
  2. 結い2101
    直販投信。テレビ「プロフェッショナル 仕事の流儀」でファンドマネージャーの新井さんが取り上げられました。
  3. 大和住銀日本小型株ファンド
    前の著書でも取り上げられています。私もヲチしています =)。
  4. ジェイリバイブ
    実はこのファンド、私も半年前辺りからずっとヲチしてました =)。組み入れ銘柄を見てもらえれば分かるのですが、かなり卓越した選球眼を持っています。このファンドに組み入れられている7917 藤森工業という銘柄が興味深くて、決算博打の企画の時に買ってみようか散々悩んだ挙句、買わず、1Q決算後バク上げとかもうね。
  5. ひふみ投信
    デスヨネー。ひふみ投信に入信するともれなく40銘柄まで組み入れ銘柄が見れるようになります。組み入れ銘柄に興味がある方は是非 =)。
  6. セゾン資産形成の達人ファンド
    外国株込みで推薦。

厳選理由については書籍を読んでみてくださいな =)

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