2462 ジェイコムHD
今週は人材派遣サービス事業を中心に展開する「ジェイコムホールディングス」をご紹介します。携帯電話の販売代理店として販売・店舗運営のノウハウを蓄積した同社は、これを活かして1998年に携帯電話販売に特化した人材サービスを開始しました。登録スタッフを派遣や運営受託の形で携帯電話販売店や家電量販店などに提供し、接客・商品説明・契約手続きのほか、販売促進の企画・運営も支援しています。携帯端末の機能・サービスや料金プランは年々複雑化しており、最近では光回線など他の通信サービスとのセット販売も開始されたことで、その傾向に拍車がかかっています。同社のスタッフは携帯端末を使い慣れた若年層が中心で、しかも充実した研修制度によって専門的な商品知識や接客能力を備えたスタッフを育成できていることが最大の強みとなっています。また、1日の単発業務から数カ月、数年間の業務まで対応できる柔軟性も顧客から高い評価を得ています。最近では、他業界への人材サービスも強化しています。例えば、アパレル分野では大手EC業者や有名ブランドなどに派遣しており、第二の柱に育ってきました。他にも保育業界やコールセンターなど、着々と事業領域を拡大しています。
人材サービス以外でも相乗効果の発揮できる事業への展開を進めています。まず、2013年に首都圏で介護施設を運営する「サンライズ・ヴィラ」を子会社化しました。運営の効率化を進めるとともに、人材の供給を円滑に行うことで収益拡大を図っています。また、今年6月には事業所内保育施設や認可保育園の運営を手掛ける東証一部上場「サクセスホールディングス」を子会社化しました。人事不足感の強い保育士の採用力をさらに強化し、運営の効率化も一層進める方針です。様々な分野で人手不足が深刻化する中で、同社は未経験者でも社会で活躍する人材に育成できるノウハウを武器として、今後も積極的な展開をしていくことで着実な成長を目指しています。
決算説明会さんでも取り上げられてました。
業界再編が加速しており、ビジネスとしては今イケイケですよね。
この手の事業は規模の経済性が強く働きます。派遣事業自体は、ほぼ変動費でして、売上が増加しても固定費は増やさなくてよいビジネスなのです。どいうことかというと、派遣先を仲介する従業員(バックオフィス)の賃金が主な固定費になるのですが、派遣さんが増えても従業員を増やす必要はなく、10人が20人に増えようとも大体作業量は変わらないのです。
そんな環境の事業ですので、割と事業の最適化が早く行われるというか、リストラの速度が早く、M&Aに適していると言えます。属人化しないのも強みでしょう。
ジェイコムHDは、月次開示の再開はよ。話はそれからだ。
- http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20150814.pdf
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