小売業やサービス業の人材不足は深刻なのですよ
パートやアルバイトを中心とする人件費の上昇も利益を圧迫した。アルバイトを多めに採用したことや、募集にコストをかけ過ぎたことなども生産性の悪化につながったという。人手不足への警戒感から店舗が通常の「1.5~2倍の人員を採用していた」(同社)という。
-- サイゼリヤ最終減益 9~11月期、人手不足で「過剰採用」 :日本経済新聞
サイゼリヤ[7581]の1Q決算&自社株買い発表。今後、こんなパターンで減益を発表するところが増えてくるのではないかとみてます。明日の株価推移に注目。
堀埜一成社長は「離職率がまだ高い。労務費の管理が今1番の課題だ」と話した。
-- サイゼリヤ最終減益 9~11月期、人手不足で「過剰採用」 :日本経済新聞
今後は如何に労働者(正規、非正規に関係なく)の満足度を上げるかが鍵になると私は見ています。人材不足では広告費を費やしても効果が薄いですし、非正規に頼れば熟練度は落ちますし人件費は高騰の一途です。
「働き方改革」といっても今は単に労働時間の短縮でしかなく、労働者の満足度を上げるには至っていないでしょう。満足度を上げることができなければ生産性の向上には協力しません。
ツナグ・ソリューションズ[6551]の株主総会まとめをはよう書かんとなあ、、、
特許戦で本当に怖いのは「差し止め」
コロプラがやってしまいましたねえ。
両社によりますと、任天堂は、コロプラが開発してスマホ向けに配信しているゲームアプリ、「白猫プロジェクト」が、タッチパネルを操作する要素技術などで任天堂の特許を侵害していると主張しています。
-- 任天堂 「コロプラ」が人気ゲームで特許侵害と提訴 | NHKニュース
昔からジョイスティック周りは特許で固められており、ソニーあたりと特許戦をしていたのを思い出しますね。当然、スマホのUIも特許で固められているんですが、GoogleやAppleが提供しているUIに従う限りにおいてはそこそこ回避できたりできなかったりするのですが、ソシャゲメーカーは任天堂やソニー等のメーカーの傘の下にいるわけではないので、特許には無防備というかノーガード戦法を貫いていたと思われます。
特許戦は損害賠償の額に注目が集まるのですが、本当に怖いのは「差し止め」です。
新製品を発表し、製造ラインを組み立て、広告費を費やし、さあクリスマス商戦突入だー、というタイミングで差し止め請求をするんですね。仮に差し止めが認められてしまうと、その間、製造ラインを止められませんので在庫は積み上がるし、一番売れる時期に店頭に並ばないという時点で相当なダメージになるんですな。
ただソフトウェアの場合、特許侵害で訴えられてもすぐに差し替え対応できてしまうのと、フリーソフトウェアの場合、特許侵害の算出が難しく事実上泣き寝入りというケースが結構あります。Apple以外はね。
今回、多分「ぷにコン」あたりが問題になっているのでしょうから製品の根幹で、かつある程度収入を得ているので損害賠償の額を決めやすかったというのもあるんでしょうね。仮に差し止めを食らったら「ぷにコン」の代わりになるものを代替しなければ出荷停止になります。大丈夫でしょうか。
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後、FRAND条件という単語は覚えておいた方がいい。面倒くさいので説明しない(ぉぃ)けど、今の流れでは基本特許より糞みたいなデザイン特許の方が価値が高くなる場合が多いんよ。先日、某銘柄が有機EL関連の特許がどうのこうのとかで盛り上がっていたが、だからなに?という話なんよ。確かに有機EL関連の特許を持っていたのかもしれないけど、その中心である特許であればあるほど、大して価値がない。特許ポートフォリオの中のひとつにあって、差止請求も損害賠償も独断ではできないし、特許ポートフォリオから外れれば特許を回避されるだけだろう。
で、ジョイスティックはどうかというと、まあ基本特許には当たらないだろうね。なので本当に任天堂と戦うつもりであれば「ぷにコン」の代替を用意しなければならなかったんよ。
和解は高く付きそうな気がするお。
「MONEY」を立ち読みした
基本的な金融経済のお話。ビットコインの話題もでてますよ。ぶっちゃけ翻訳者に山形さんがいたので最後のまとめだけ読みました。
ひとつ興味深かったのは日本の労働賃金が上がらない理由について。
どうも日本の潜在的な労働力というのが思ってる以上に強くて、景気が良くなるにつれ、労働者が増えたため賃金が上がっていない説を挙げてた。ほんまかいな。
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