茶番
「赤字が黒字になる銘柄に投資するです＞＜」
はぁ
「赤字が黒字になるってことは株価が凄いんです＞＜」
まあ爆発力は凄いよね。赤字経営の場合、更に赤字になっても案外株価が下がらないんだよ。赤字であることを予め株価が織り込んでるというか、新たに売ってくる人が少ないという言い方の方がいいのかな。値持ちがイイから、いざ黒字になった時の安心感と驚きが、素晴らしい投資結果になるというね。
優待を採用しているクソ株に結構該当する銘柄があるんだけど、こいう爆発力を発揮するまで握り続けられるんだから侮れない投資法だよな、優待投資法。
で、どんな銘柄を探ってるんだい？
「それが分からないから聞いているんじゃないですかっ＞＜」
おぃ
前期赤字で今期の業績予想が黒字の銘柄を抽出しよう！
こんなのを作ってみた =)
- [ＤＬ・週足時価総額]
時価総額が大きい順番に並べ替えています。項目を追加した後、『オプション』を選択、並べ替えの設定で設定してください。
週足の終値で、時価総額が計算されているようです。日足でもいいんですけど、売買が行われていなかった時に0円になってしまう仕様を避けるため週足にしています。 - [ＤＬ・当期利益(-1)]
0未満、つまり前期はマイナス。 - [ＤＬ・当期利益(0)]
0より上。つまり今期予想はプラス。
前期はマイナス決算で、今期業績予想はプラス、という銘柄を抽出しました。該当する銘柄は237社。その内の時価総額の高いのを貼ってみる。
9783 ベネッセHDは、決算後、業績予想はプラスにはなったもののコンセンサスより下回っていたから株価は下落していますね。一概にプラスになったからと言っても評価はされないようです。
特に大型株の場合、マイナス決算後の黒字を織り込んでいる様で、むしろ決算発表後の株価下落の方が目立ちますね。
さて。
この検索方法では美味しい銘柄に出会えないのは分かっていただけるだろうか。
- 既に会社側が発表している予想値なので織り込み済み
皆が知ってる情報に価値は少ないんですな =) - 特損などの一時的な赤字だと黒字になっても驚きが足りない
赤字であることが驚きでない場合、黒字になっても驚かれないと言う事です。
改良しましょう。
- 会社が公開している情報はマイナスだけど、実はプラスなんじゃね？という銘柄
- 万年赤字が黒字の業績予想を発表した銘柄
今回は1案を採用します。
今期赤字予想だけど会社四季報はプラスであると言ってる銘柄を抽出しよう！
こんなのを作ってみた =)
残念ながら会社四季報予想はダウンロードデータを活用する事はできないようです。仕方がないので連結の当期利益『[連･当期利益(0)]』を検索対象にしました。正確を期すなら単結もやった方がいいんですが、まあ、大丈夫です。
だって、連結で結果3件ですよｗ
3286 トラストHDとか目も当てられなくて、6/19の下方修正が発表されて黒字から赤字転換となってますね。5/25締めの四季報より新しい情報が織り込まるとなると、四季報マジックも効きそうもないですな。次の発売の四季報では赤字に更新される事でしょう =)
と言う事でですね。
まず今期業績が赤字という銘柄は僅か91銘柄しかない、という時点でこの投資法はうまく行きそうもないのが見えてました。投資法自体は悪くないんですよ。ただ、今の景況感で赤字というのは、かなり珍しくお宝銘柄が赤字に陥っているってことが無かったって事だと思います。
不景気になったらワークしますよ、きっと =)。
まとめ
今回のキモは、会社発表の情報と四季報の情報を比べる事です。
会社発表ではコンサバ（保守的）な業績予想でも、実際の業績はもっと良くて後に上方修正するという銘柄は結構あるんですよ。今回は赤字に絞りましたけど、例えば売上や営業利益や営業利益率等、四季報と比べると差がある銘柄ってあるんですよ、毎年。
そこを狙うんです。
「なんで四季報と業績予想に差が広がってるんだろ、、、」ってのを検索で効率よく見つけるんです。気になったら考える。考えて分からなければIRに聞けばいいんですよ。ついでにIRの質も探れるじゃないですか。
そうやって経験値を稼いでください。勿論、勝てる保証も儲かる保証もありませんけど =)
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