2012年8月25日土曜日

IRの死亡フラグ集

春山昇華さんとこのブログにあった投資ネタが面白かったので纏めてみた。

撤退サイン(1)ニーズ喚起が不十分でした


たまたま需要が伸びなかったけど乞うご期待、的な死亡フラグ。


多分、広告やら営業活動が足りないと思っているのかもしれないけど、初期の段階でニーズを外している時点でかなり厳しい状況だと思います。なのでこれ以上のコストを費やすよりかは早期撤収が正しい判断という場合が多いでしょう。

闇雲にニーズを探ってみると言う行為はそんなに悪くは無いと思っています。ニーズに対して小さなチャレンジは有だと思ってます。見切り重要って所でしょうか。

太陽電池ビジネスや液晶テレビあたりがこの辺になるのかもね。

主力が悪化していなければこの手の損切りは嫌いじゃない。塩漬けを感じたなら撤退オヌヌメ。


撤退サイン(2)コッソリ会計ルールを変更


会計基準を変えることでPL/BSを綺麗に見せる、的な死亡フラグ。

これ結構ありますね。

例えば、固定資産の減価償却基準を定率法→定額法に変更する事で償却額を減らして利益を多く見せる、というのが王道でしょうか。定率法は減価償却の初年度から償却費用が多く計上されるので利益が減るので税負担が減ります。なのでイケイケの産業では定率法を選ぶ傾向にあります。これを定額法に変えるってことは、税負担を多くなる代わりに利益を多く見せたい、という心理が働いていると考えられるのです。

また逆のパターンもあって、例えばIFRSへの適応を見据えて売上基準を変えるというのもあります。多くの場合、確実に売上が確定した時点で計上する方向になるようですので、売上が遅延し、利益が減ります。

前パターンはあまりアピールされませんが、後パターンはかなりアピールしてきます。当たり前ですね =)。会計変更は決算短信、有価証券報告書に書かれています。これを見逃さない事が投資家にとっては重要な事なんですね。

最近の例だとボキュの6409 キトーが1Q決算で前パターンをやりやがりまして、、、orz。まあ影響が少ないので今はいいんですが、この後、大きな投資があったのならかなり疑っちゃいますね。困りました。

撤退サイン(3)大言壮語すれども、自社のことは語らず


ビジネス環境の良さで祭り上げられてる、的な死亡フラグ。

ビジネス環境が悪くなると自社のビジネスもまっしぐらに悪くなるという。最近のソシャゲ関連事業がこれに当てはまりそうな予感がします。まだ進行形ですけど。不動産流動化もそんな感じで終了してしまった気はします。

コモディティに類する企業ってのは見切りが難しいですよね。

撤退サイン(4)貧弱になった説明会資料


IRに力を入れなくなった、的な死亡フラグ。

正直、あまり該当例を知らないかな。逆の例だと6255 エヌ・ピー・シーの無駄に詳しいIR資料とか、6954 ファナックのIRガン無視経営とか。

この件に対しては逆説的な状況が多い気がするね。

撤退サイン(5)全体計画に影響を与えるものではなく、ビジネス・モデルに微塵の揺るぎも無い


取り合えず「比較的軽微」と言っとけ、的な死亡フラグ。

東日本大震災、タイ洪水、コンプリートガチャ問題等、とまあ結構ありますねえ。これで撤収してたら殆ど投資先が消えそうな予感はします。
6594 日本電産4063 信越化学工業あたりはこの手のIR情報はしっかりフォローしてくれるけど、そいう銘柄は結構少ない。


撤退サイン(6)先方の都合で・・・(プッシュ・アウト)


受注の先送り、的な死亡フラグ。

これは逃げようw。受注・受注残を公開している所はこの手の数値だけで判断した方がいい。概ね売上に計上される頃に大幅下方修正をするところが多い。過去に大幅修正をした事がある銘柄の受注・受注残の経緯を見ると、いつも同じタイミングであることが多い。

逆も真で受注が良好なところでも業績予想に反映していない銘柄も結構ある。

過去に学ぶ事で他の投資家より先んじる事は出来る分野だと思う。

おまけ(7) 信じてはイケナイ言葉


ぶっちゃけ、この空元気は可愛いので許す =)

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