2014年11月19日水曜日

2449 プラップジャパン、4658 日本空調サービス - 今日の決算説明会さん

決算説明会(@gantky1)さん、まとめページ

4658 日本空調サービス


日本空調サービスは、空調メンテナンス(7割)と空調工事(3割)を行っている企業です。

四季報の同業他社に9728 日本管財、2434 丸誠、9791 ビケンテクノ。丸誠は9月に1969 高砂熱学工業の完全子会社になり上場廃止になっています。高砂熱学工業は空調工事屋さんなんですが、この業種、キャッシュリッチな所が多くて面白いんですがその話はまた今度 =)。規模が大きくなるのですが6845 アズビルとの比較も面白いかもしれません。

(14.09.20)





(14.11.18)





空調メンテナンスは、工場や病院、公共施設等の大型施設の空調を管理するビジネスです。顧客の施設に入り込み随時、空調を監視するのが仕事でして基本、長期契約になります。ストック型ビジネスで安定した収入が期待できます。

空調工事は、空調メンテナンスの延長で、老朽化した空調のリニューアルを提案する形で受注を受けるビジネスです。常に安定して工事が入る訳ではなく、工事によっては採算が大きく変動する事もあります。フロー型ビジネスで、利益の後押しをする形になるのですが期ズレ等を生じることもあって安定した利益にはなりにくい欠点があります。期中、利益が出ていないケースの多くはこれでして、1年を通してみると大体業績予想に近付くパターンが多いので大目にみておくんなまし。

中国への展開なのですが、これは日本の顧客に寄り添う形で展開しており、自ら中国で顧客を開拓する段階ではないと数年前に聞いています。多分、今も変わっていないと思います。なので中国関連という見方をするのはどうかなあ、と思う訳でして。

3ヵ年の中計を毎年公表しており、1年毎に更新しています。長期契約が殆どですので顧客の状況を把握しその都度、中計を更新しているとのこと。1年を通じた業績予想は結構的確なので、投資の不安要素が少ない反面、カタリスト皆無でして盆栽みたいな銘柄でしょうか =)。

空調メンテは、地方各所の多くの中小企業が請け負っているビジネスでして、大企業が存在しません。ビジネスの都合上、人足の数で仕事量が決まるので規模の経済性を追求しにくいビジネスだからかもしれません。最高裁判所等、公官庁からの受注もあるのですが利益貢献は少ないそうです。「公官庁が儲かるっていつの話ですか」って言われる程。かなりのシブチンらしいですな。

いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


売上の規模と共に順当に成長させてきているのが分かると思います。配当性向は3割近いので株主資本の伸びは左程ではないですが着実に株主資本を積み増してます。

有利子負債は、年々減らしており実質無借金経営に近いのですが、困った時の信用作りのためにある程度の負債は残してあるんだとか。銀行もイキナリ困ったんでおカネかしてくださいって言われてても返済実績が無ければ早々貸せるものでもないですしね。もしものためのレバレッジは重要でしょう。

サービス業の割に固定資産が多い理由の一つに駐車場の確保があるとのこと。顧客の近くに営業所を設け、自動車で巡回する都合上、駐車場はどうしても必要なんだけど一定の駐車場を賃貸で確保するのが案外難しいらしい。なので、土地ごと買ってしまうケースがあるんだけどこの土地に資産価値があるかと言うと、期待できないと言ってました。地方の駐車場スペースとか、あまり高値が付くとは思えないですしね。まあビジネス上、仕方のない資産だと思っていただければ。

---

纏めると、ストック型ビジネスが大半を占めているので一定の収益が期待でき、配当性向は今後50%まで高めたいとしているので配当目的には丁度いい銘柄かも知れません。数多の同業他社との差別化は専門性に尽きるかと思います。成長性で言うと、顧客のビジネス展開に寄り添う形になるでしょう。中小企業のM&Aに期待していたのですが、最近はあまり聞かなくなった気がします。

悪くは無い銘柄なのですが、今の株価ですと配当利回りが2%チョイ。ちょっと考えてしまいますね。

---

この銘柄はですね、IRフェアの常連でして株価の低迷期にはよく雑談しに行きました =)。

JASDAQ上場時から保有していまして全然株価が上がらないんですよ。そんな話をIR担当の方にすると「そうなんですよーどうしてなんですかねぇ(TT」と返答。彼らも持株会で結構な額を保有しているっぽくやっぱり株価が気になってるんですね。ビジネスの都合上、転勤が多いらしく長年勤めると7~8回は当たり前になってしまうんだそうです。会社に不満は無いが株価と転勤だけは納得いかない、みたいな雑談もしたっけか。

今もIRフェアに参加しているのでお話してみてはいかがでしょうか。「興味あるんすけど、ここどんな事業してるんすかね?」って話しかければ気さくに応対してもらえますよ。その時にアンケートに答えると他社よりグレードのイイものが貰える時もあります。その時の状況次第ですね =)。


2449 プラップジャパン


プラップジャパンは、広報関連のコンサルティングを行っています。四季報の同業他社に2180 サニーサイドアップ2436 共同ピーアール6058 ベクトル

選挙と言う事で遡って取り上げてみた 。







ぶっちゃけ選挙関連銘柄です =)。

選挙以外で大きく動いたのを見たことがありません。悪くは無いがパッとしない、という銘柄でして、日頃は流動性が少なく、選挙前になると突如提灯買いが付くという。これもまあ選挙が決まる直前あたりまでの勢いでして、決まってしまうと元の位置に戻るのもお約束です =)。

期待する程、選挙の特需があるかと言うとそうでもなく、ちょっと儲かったよね程度。今回は期間が短い事もあってお仕事も特需と言うほどの勢いはないんじゃないかな。

実際に特需があるのは、選挙事務所に机やらメガホンを貸し出す西尾レント等のレンタル業、選挙器具を扱っているムサシあたり。そもそもインテージは選挙関連で特需があった記憶が無い。もしもしホットラインは期間が短すぎるので特需にはなりにくいだろう。選挙にどれだけコストを掛けるかによって異なるんだけど、今回は冷めた選挙になりそうだし、各陣営はおカネを使ってまで頑張ってこないんじゃないかなあ。

期待され過ぎですな、いつも。

0 件のコメント:

コメントを投稿