2016年9月12日月曜日

マネックス「第3回 「企業決算を投資に活かそう」 」メモ

マネックスで始まってるオンラインセミナーが思ってた以上に出来が良かったのでコメントしてみる。


今回は決算短信の見方。EPSやらBPSの説明しているけど、まあ分かりにくいやね。


決算短信とは?


東証が要求している資料です。主に投資家に向けた速報になります。企業の詳細については有価証券報告書から探るのがいいかと思います。


8237 松屋、どうよ?


決算短信を見るまでもない。月次でインバウンド特需が剥げ落ちているのは認識されていて、決算で確定になった、という流れです。

ネガティブインパクトは業績予想だろう。

4Q決算の決算短信では、会社側の業績予想が低かった、という残念な結果を受けて株価を下げたのでしょう。


3091 ブロンコビリー、どうよ?


ステーキ屋。成長性は意識していたが月次がないのと近場に店舗がないので投資対象に至らず。

外食を決算短信だけで判断するのは危険と考えています。焼肉屋チェーン店ならあみやき亭や安楽亭やら物語コーポやらペッパーフードやらがあるわけでして特段、ブロンコビリーに思い入れはなく、財務だけで外食はなかなか難しいでござる。

暴落時には株価が織り込まれるのに時間が掛かる、というのは同意。PERからみると今の水準がちょうどいいのかも知れず。


3395 サンマルクHD、どうよ?


珈琲屋。ここも月次がないんだよなあ。

サンマルクはボスがうるさいんですよ。「創業祭の安売り、決算が終わっても続いてるじゃないか。あれは売上が危うくなっているから続けてるに違いない」とね。

実際、1Q決算でそれなりの売上と利益水準になってドヤってたのですが「そもそこここはストロングバイな機関投資家が多い企業だからショートで大きく取れるところじゃないですかー」とは言っといた。でも、この感覚は個人投資家には重要なエッジになると思うんですよ。大事にしたいところです。

ちなみに創業祭のチョコクロ、私も買いました =)。


9424 日本通信、どうよ?


MVNOの負け組。経営者のポエムが株価を支える企業。以上だ。


3258 ユニゾHD、どうよ?


不動産賃貸業。ホテル事業の売上の伸びに注目。

ホテルの予約が取れない、という話はずっと続いている状況でして、インバウンド需要が減っている状況でもホテルはある程度伸びるんじゃないかと思われる。民泊でどうなるかがビミョーなところだけど、まあ大丈夫じゃないでしょうかね。東京五輪後は知らね。


チャットの質問に勝手に答えるのコーナーw


  • Q. 決算内容は後追いのためにする事にしかならないのでしょうか?
    • Yes!
      決算(P/L)は過去の結果です。財務(B/S)は現在の状況です。未来を見通す力はないとしても、過去と現在の状況から未来を見通す知恵は色々あります。それらの知恵は時折、外れることもあるにしろ期待値が高い結果を見出すことが可能かと思われます。
      為替変動や景況指数やGDPの結果で大きく株価が動くことがあるでしょう。これも知恵のひとつです。ちょっとした知恵はたくさんあります。
      どれを選択するかが重要なのです =)
  • Q. 決算内容が良い数字であったとしても、アナリスト予想より悪い数字であれば売り優勢に。逆に、決算の数字が悪くてもアナリスト予想より良ければ買い優勢に。ということが多く見られ、決算の数字だけでその会社の株を買う・売るの判断は難しいです。アナリスト予想は、どこで入手できますか???
    • アナリスト予想で有名なのはQUICKコンセンサスでしょうか。QUICKコンセンサスは、QUICKリサーチネットという有料サービスから確認することが出来ます。松井証券に口座があれば無料で使用できます。オススメですよ =)。
      ちなみにSBI証券でも実質無料でサービスが提供されていたのですが10/15で3ヶ月無料サービス終了とのお知らせ。なんてこったい。
  • Q. 決算が良くても、織り込み済みで売りになったりさらに買われたりそこの差がわかりません。どこを見ればわかるのでしょうか。
    • 市場のコンセンサスとの差ですね。コンセンサスとの比較をおすすめします。コンセンサスも出ていない中小型株の場合、証券ニュースの情報を参考にしている場合が多いようです。このあたりは情報収集が重要です。一概にどこを見ると分かる、というものではないかな。
  • Q. ファンダメンタルズで銘柄を選んでもいつ買ったらよいかタイミングがわかりません
    • 安い時に買って、高い時に売るんだ。ファンダにタイミングは無用(言い過ぎ。
  • Q. 新日本は何故東芝の粉飾を見抜けなかったのでしょうか?
    • 東芝側に悪意があったからでしょう。弱者が悪意に対して抗うのが難しいのは今の日中関係と似ていると思いませんか?
      経営者も監査法人も、報酬は株主の利益から充てがわれていることをもっと意識するべきです。監査法人は企業に雇われているのではなく、株主に雇われている意識がもっと必要なのではないでしょうか。
      東芝が向けた投資家への悪意はもっと責められるべきです。
  • Q. 個人投資家には、決算発表直後の株価変動に対処のしようがない。短信の情報は発表後どの位の時期に利用するのでしょうか?
    • 対処せえや。期待値が大きい企業なら逃げ場はいくらでもあります。その時々で決算から期待できる数値が何もなければ損益に限らず撤収するのがコツです。
  • Q. 個人の主観で見た現場の一面で何が分かるのでしょうか?要は自分がどう思うかでなく皆がどう思うか想像することが重要だと思いますが・・・
    • 違う。それは投資家を見て売買を行ってるに過ぎない。投資家は各々勝手に動くのでそれを同じ方向に向かせることはインチキ以外ない。
      一方、例えばオペの数、回転数、椅子の数、立地場所等、主観であっても様々な企業を見ていく内になんとなく「これは儲かりそうな予感がするぬ」という直感が働くようになります。数値に出にくいけど、長期的にこのエッジは大切にした方がいい。機関投資家は絶対に真似できない。真似したら怒られるからなw
  • Q. サンマルクの3月ごとの営利が上下しすぎのような気がしますが飲食業もこんな感じなのでしょうか
    • 困ったことにあそこはあまり情報を出したがらないので判断が難しいのです。出店予定が異なると売上の伸びがブレることは多々あります。また居酒屋チェーンのかきいれどきは12月の忘年会でして正直、年間の利益が決まるほど。このような季節による差が多いのが外食の特徴です。

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