2016年12月19日月曜日

7821 前田工繊 - ジェイリバイブ (16.12.02週次)

ジェイリバイブ(SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ) まとめページ

7821 前田工繊


前田工繊は、土木関連資材を扱っている企業です。四季報の同業他社に4212 積水樹脂7856萩原工業5959 岡部

今週は、社会インフラの整備・維持に必要な土木資材を中心に成長を続けている「前田工繊」をご紹介します。同社の強み は、土木技術と繊維の特性を融合させた技術『ジオシンセティックス』にあります。これは網・棒・帯状の繊維・樹脂を地盤に 編み込むように配置して、土構造物の強度を補強する技術です。これを使った土木・建築資材は鉄やコンクリートなど従来の 資材より環境への負荷が少ないうえに安全性も高く、景観も損なわないという利点があります。このため、全国各地の道路や 河川、トンネル、公園やコンクリート建造物の補修・補強資材として幅広く使われています。本社がある福井県は元々絹織物 の生産が盛んな地域で、1972年に繊維に“土木”という新たな用途を見出して同社が設立され、その後も新しい発想で異なる 領域を結び付けながら成長を遂げてきました。

こうした姿勢は現在も変わらず、主力のジオシンセティックス領域を強化する一方で、M&A(企業の合併・買収)を活用して 事業領域を着々と拡大しています。1985年に樹脂ネットを手掛ける「住友ベークライト」の事業譲渡を皮切りに、緑化植生製品 や間伐材製品、多機能特殊ポリマーセメントモルタル、電気柵などの獣害対策製品、精密機器洗浄用ワイピングクロス、自動 車用軽合金鍛造ホイールなど、多くの企業をグループに加えてきました。2016年も6月に農業資材を手掛ける「グリーンシステ ム」を傘下に収めています。買収にあたっては、技術力が高いモノづくりの企業で、既存事業とのシナジー効果に加えて事業 領域の拡大につながることを重視しています。そして買収後は、グループ各社間での販売拠点活用や人材交流、共同研究 開発を積極的に行うなど、“人と技術を混ぜる”ことによって新たな革新を生み出そうとしています。これはまさに同社が過去に 積み上げてきた強みであり、今後も新たな技術を取り込みながら進化を続け、中長期的に堅実な成長を目指しています。

16.05.06からの続きです。



  • http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20161202.pdf

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