2017年9月25日月曜日

私の投資経歴

たまに聞かれるので答えておく。

  1. 平成18年2月(2006年)にkabu.comに口座を作る
  2. 澤上さんに憧れ、似せたポートフォリオを作り出す
  3. リーマンショック発生、口座半壊
  4. 倒産銘柄を掴んでから低PBR銘柄投資に行き着く
  5. ひふみアカデミーに参加し、敵(ライバル)認定する
  6. 今の投資


平成18年2月(2006年)にkabu.comに口座を作る


キッカケはライブドアショックでした。

当時、ライブドアショックでニュースが賑わっていたんですよ。で、言っている意味がさっぱり解らないんですよ。これが悔しくてですね、どーしても知りたいと思ったんですが、さっぱり意味がわからないんですよ。

でまあどうやったら分かるのか考えてみたところ、現場に行くのが正しかろう、ということで口座を作ることにしました。いやホントだって。kabu.comにしたのは、私の上司がkabu.comの前の証券会社を使っていて、まあ分からないことがあれば上司に聞けばいいや的な軽いノリでした。

投資のバックボーンとしては、実は銀行で投資信託(米ジャンク債と米REIT)をちょっと買っていたこともあって、どうやら銀行は手数料が高いらしいぞということを気が付き始めた頃でもありました。

最初に買った株はソニーの端株で、1ヶ月握って5000円位の利益でした。


澤上さんに憧れ、似せたポートフォリオを作り出す


元インデックス運用家としてはですね、避けられないんですね、さわかみファンドは。

私の行動は基本、面白いかそうじゃないかで判断してまして、インデックス運用は実に面白くないんですよ。なんちゅーか資本社会のエキスをチュウチュウ吸い上げてるだけで全然かっこよくない。その点、澤上さんは違ってまして、会社を応援するつもりで保有するんじゃー、とか糞カッコイイんですわ。自分の生活を支えてくれる企業を応援するつもりで保有していれば、そのリターンは自ずと残る、とね。これですよこれ。

結局、ミイラ取りがミイラになるというか、さわかみファンドにケチを付けるために調査していたのが実は段々似てきたんですね。我ながら笑っちゃうんですが当時、端株で300銘柄以上持ってましたからね。株主総会の通知でポストが爆発するってのはホントやで。端株でも凄まじい破壊力。

2007年あたりのさわかみファンドは、中小型株が強かったんですよ。運用実績には反映されませんでしたけどね。澤上さんの言う、お試し買い(1単元買い)の銘柄が凄く切れてた。毎月の月次レポートが楽しみでしょうがなかったですからね。

勿論、今も澤上さんは私の中ではカッコイイ投資家です。他人のカネで運用しているさわかみファンドは認めてません。特にゴメンナサイ売りあたりで相当、ファンを減らしたんじゃないですかね。


リーマンショック発生、口座半壊


当時、凄いテンションでしたね。口座が崩壊するよりも資本社会がこうも簡単に崩壊するものかと。兎に角、米国市場が開くのが楽しくてしょうがなかった。楽しい、という言い方もどうかと思うんだが、毎日ピクニック前夜的な感覚でしたねえ。

当然、澤上信者である自覚はありましたから損切りはしませんでした。最大損失で6割持って行かれましたかね。なにせ信者ポートフォリオですので、製造業ばかりですからね、私。半導体とかボタンとかスイッチとか産業機械とかもう大好き。工場(こうば)育ちなのでこれは仕方がないですわ。

この時思ったのは、この損失はすべて自分が悪く、この損失を穴埋めは10年掛けて埋めていく、とボンヤリ考えていました (結論を言うと3年で損切り分は穴埋めできました。税効果活かしまくり =))。

いやでもあの時はメチャメチャ仕事が捗りましたよ。あのテンションでものづくりしちゃあかんでしょ、と今更になって思い出します。何故か私は日本人から仕事をもらうことが少なくてですね、中国人経由だったりインド人経由だったりと、まいっかこの話は。

株の損失は収益で返す、基本、馬鹿ですからね私。


倒産銘柄を掴んでから低PBR銘柄投資に行き着く


倒産を知った時はショックでしたね。

SESという半導体装置を製造している企業だったんですが、ポックリ逝きやがりました。何度でもいいますが私は澤上信者ですからね、株はずっと持ち続けていれば騰がるものなんだと思ってました。実業を伴っていないのはアレですが。

ここでまたよく分からないんですよ。倒産ってなんだ?

自分の株券が無価値になるのは知ってた。けどなんでSESは倒産しなければならなかったのか、当時の私の能力ではさっぱり分からなかった。当時の株ブログを巡回すると「倒産して当たり前」「財務見れるやつであそこに投資するやつは馬鹿」とか散々書かれてまして、もう目が真っ赤になってたと思います。今思い出してもくやしいもん。

でまあ、今度は財務分析を研究対象に入れまして、これで儲けるには低PBR投資が有効であろうことにたどり着きます。

低PBR銘柄ならまず倒産しない、と。

現役大学教授がこっそり教える 株式投資「必勝ゼミ」とか 決算書の暗号を解け! ダメ株を見破る投資のルールは、今も影響されてます。いい書籍なんだけど最近、この手の書籍は好まれないんですかねえ。

ああ一応言っておくけど、財務諸表が読めるのと財務諸表を読んで儲けるのとでは違うからね。読めるようになってようやく戦略が練れるだけのことで、この戦略についてはほとんどの書籍が触れてくれないんですよ。財務諸表が読めるようになるのは入り口で、そこから先が案外長いのよ。

ザ・プロフィットとか手を出すと、お前何を目指してんよって話。


ひふみアカデミーに参加し、敵(ライバル)認定する


いつ頃だっけか、ちょっと時期は忘れちゃったんだけど、当時は人が少なくてね。

ひふみアカデミーは、ファンドマネージャーの藤野さんが運用しているひふみ投信の月例発表会です。今もひふみアカデミーは続いていて、もう予約しに行こうにも瞬殺されてしまうほどの人気セミナーになっています。でもね。当時は参加者は7-8人位でしてすごく牧歌的だったんですよ。

何故参加することにしたかというと、ひとつに私が暇だったってのがあります。当時の職場では火曜日はノー残業デーでして工場から追い出されてしまうんですわ。電車を使っていけば十分間に合う場所だったのでいっちょ参加してやろうか、という気分になったてのが大きかったですね。ちなみにこの時は口座を作ってません =)。

もうひとつ。当時、山一電機[6941]という銘柄が急にトップ10に入っていて、なんであんな銘柄を組み入れたのかさっぱり分かんなかったのをTweetしたら「ひふみアカデミーで聞けば教えてくれるよー」とアドバイスを頂き、よっしゃ参加したろ、と。ちなみにその時はすぐに売却してしまい理由を聞けずじまいだったのですが、後からIRの人に聞いた感じでは当時、会社が変わろうとしているタイミングだったようでそこを狙ったようですね。あの銘柄はナカナカ面白いですよ。

後で知ることになるんですが、この時の参加者の一人に億トレの方がいたり、投信ブロガーがいたりとナカナカのメンツだったように感じてます。いきなり山一の話を聞くのもアレだったんで、もう一件質問を作ってきてたんよ。

スター・マイカ[3230]は不動産株のようだけれども、ファンドに似つかわしくないように感じたのだが?」

答えは知ってた。予習してたもん。

ただの不動産業ではなく優れたビジネスモデルがバックボーンにあって安定して運用できる、みたいな話をするんだろうなって思ってた。確かに藤野さんは最初、そんな話をしてたんだが雲行きがおかしくなってきたんよ。

どうも藤野さんと経営者の水永さんとは元同僚だったらしく、GS時代の彼の素行を色々話し始め、何故、スター・マイカという企業を立ち上げるのかという経緯や人となりを熱く語りだし、信用のおける人物だとニコニコしながら説明してた。これですよこれ。

私のやりたい投資がここにあると直感しました。その日の内に口座開設しましたとも。

これ以降、毎月、ひふみアカデミーに通ってはお話を聞いて自分の投資に活かすことを続けていました。例えばセリア[2782]のビジネスモデルの変革は印象深く、その日の内にセリアの店舗を見に行きましたもん。これなら売れるのは間違いないなと直感し、その週には買ってたな。いや儲かりましたよ。その後、私のほうが忙しくなり職を辞めるまでひふみアカデミーには行けず仕舞いになりました。

会場に行けなくても、ひふみだったらこのタイミングでこの銘柄を買うんじゃまいか?というシミュレーションを考えつつ売買を行ってると大体、成功することが多くなりました。


今の投資


ということで、お前の投資はファンドのパクリばかりやないか、と思ったアナタ、

正解!

一重に糞株を握りたくない、という思いがあります。ファンドならそれなりに調査はしているでしょうからね。倒産株は嫌なんですよ。糞株は大好きなんですけどね =)。

良い株にはそれなりの株価になってほしい、という思いもあるんだとは思います。だけどまあ私が何を買って何を売ったかという情報が、他の人の売買の影響になることはできるだけ避けたいと思ってますので、今後も売買に触れることはないと思います。ポートフォリオは公開している今のNISA口座にちょっとお色気を加えた程度です。

本来なら仕事を辞めて半年もすれば大負け食らって、再就職先を探すという流れだったのですが、いかんせん大きく負けてないんですわ。労働意欲を削いだ状態でもう4年目になろうとしていてですね、そろそろ社会人に戻れないんじゃまいかと。

いやあ怖いですねえ。どうなるんだ俺の人生。

2 件のコメント:

  1. 人に歴史ありですね。
    いつも楽しく閲覧させてもらってます。

    私もケルをNISA枠で眠らせてたのですが、いつの間にか高い位置に行ってました。。。
    それでも配当利回りまだ高いですね。ココ。

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    1. どもです。たまには書いてみるもんですね。

      ケルは随分株価が評価されていますけど、それでもPBRは1倍以下ですし、配当は純利益に連動しているのでもう少し伸びると見てます。まあでも市況連動株の認識はありますので体の良いところでゆっくり売却しようかなと。NISA枠は握っておきますけどね =)

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