2014年11月13日木曜日

「ひふみアカデミー (2014/10)」雑記 (簡易版)

ひふみ投信まとめページ

今回は、黒田砲で相場が大きく動いたこともあって是非とも参加したかったのですが、どうも最近、体調が悪くて泣く泣く参加を取りやめました。なので今回のまとめはUstreamの情報のみですので、直接動画を見た方が宜しいかと思われます =)。



今月のナビゲーター担当は蛭田さん。蛭田さんの担当月は相場が荒れるんだとか。

  • ひふみ投信 △1.16%、TOPIX 0.56%
    10月中旬までは世界経済の鈍化、エボラ出血熱の危機等の影響により低調な推移で展開していた。その段階ではひふみはTOPIXを上回る事が出来ていたが、日銀の金融緩和によりマーケットが急騰した。
  • ひふみ投信は急騰相場が苦手><
    ひふみはマーケットがフラットな場合が強い。ちょい上げやちょい下げの相場にもソコソコ強い。急落相場は同程度に下落するが苦手ではない。急騰相場は付いていくことが難しい。
    10/31の黒田バズーカで随分捲られてしまった。
  • 下落相場で資金流入が多く見られた
    お蔭で下落した銘柄を買い付ける事が出来た。投資家の皆さんに支えられている。
  • 新規組入れ:6098 リクルートHD
    10月中旬でマーケット的には最悪のタイミングで上場してきた。このタイミングでIPOしてきた銘柄は買いである事が多いので投資した。現状の株価はフェアバリューであろうと判断し、現在のポジションは減らしている。
  • 上位銘柄:3769 GMOペイメントゲートウェイ
    9~10月に下落していた頃に買い増した。
  • 黒田バズーカの影響について
    金融緩和で真っ先に上昇するのはTOPIXで大型株。買いやすい流動性の高い銘柄、金融株、輸出ハイテク株が買われる。その後に小型株が買われる傾向が強い。過去の経緯から、緩和直後は出遅れてしまうが半月~1ヶ月程度でTOPIXに追いつけるのではないか。いずれ業績を織り込むような株価推移になるのではないか。
    今回の黒田緩和による株価上昇は、健全な株価ではない。株価の全体の推移を上げる事は一般的なのだが、企業の実態に即していない株価上昇に思える。外需に比べ内需が良くない。内需では二極化が進んでいるが、直近だと高額消費も悪くなりつつある。一方で、低額消費であるしまむら、大型ショッピングセンターは業績が良くない。天候、台風の影響もあるが、社会全体として景気が腰折れし始めているのではないか。
  • 解散について
    高確率で解散はあるのではないか。消費増税の数値が悪い事が漏れているのではないか。消費税を上げられる状況では無いだろう。消費増税を延期するために解散する可能性は高い。株価が消費増税の延期を織り込もうとしている。
  • GPIF運用変更のインパクト
    単純に株式の比率を上げるのならインパクトは無い。が、伊藤レポート、ISSの議決権行使、GPIFの運用改善等、資本主義の改善に注視している。これは効いてくる。どの株を買うべきなのか、選択を強めていくのではないか。

TOPIXへのクリンチはあるの?



単純なクリンチは行わない

アベノミクス相場初期は、完全に乾いた草原に火を放ったような株価の上昇がみられた。こうなると大型株先行で株価が上昇していく傾向が強いので、引き離されない意味でTOPIXへのクリンチを行った。

今回の黒田砲では既に株価の水準は妥当なレベルまで上がっていて、水増しされている状態になっている。大きく下がる事があるとは思えないが、日経平均が2万円とかガンガン上がっていく相場ではないと見ている。何を買うべきかを考えている状況なのではないか。単純にTOPIXに追従する事は考えていない。

ただ大型株の比率はある程度上げたいと思っている。6902 デンソー等、自動車関連を組み入れている。

大型株として4901 富士フイルムHDも組入れた。特にひふみ好みの銘柄では無いが、ROEが低くROEを高めなければならないプレッシャーを経営者が受けるだろう、という思惑で組入れた。偶然だが今日(11/11)発表された中期計画ではROEを7%まで引き上げる施策が盛り込まれ、それが市場で好感され株価上昇につながった。

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拾ってもらいました =)。

政権交代直後に大型株への切り替えを行ったんですが、それを今回の黒田砲でやるのか?というのを聞いてみました。概ね予想通りの答えだったんですが、富士フイルムの件が聞けたのはGJだったんじゃないでしょうか。

大型株でROEがイケてない銘柄は狙ってみる価値はありそうです =)。


ROE革命


伊藤レポートが大きな影響を見せている。

議決権行使の助言サービスを行っているISS(Institutional Shareholder Services Inc.)社が、伊藤レポートに沿った形で「過去5期の平均の自己資本利益率(ROE)が5%を下回る企業」の経営者に対して反対するアドバイスをすると公表している。

ISSは、機関投資家への議決権行使助言サービスで圧倒的なシェアを持っている。この企業がROEを重視する政策に沿うというのは大きな意味を持つ。スチュワードシップ・コードにサインした多くの機関投資家はISSの判断を無視する事はできないだろう。

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他社の議決権行使助言サービスをチョロっと見たのですが、かなり細かく指摘しているようでした。社外取締役で不適格だとか、監査役がインナーで役に立たないとか。配当についても同業他社と比べて少ないとか。

ボキュとしては、経営者を信認して投資をしているので事細かく人事に口出しする気は無いのですが、買収防衛策には反対しますからね、これからも。


今回の資料



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