2017年7月30日日曜日

6718 アイホン - 名証IR EXPO 2017

IRフェアまとめページ

6718 アイホン


アイホンは、インターホンを製造・販売を行っている企業です。国内5割シェア。競合はパナソニック。海外売上3割。四季報の同業他社にパナソニック[6752]LIXILグループ[5938]稲葉製作所[3421]


  • 北米どうよ?
    戸建てより業務向け、例えば大学や駐車場などのセキュリティを高めるための製品が主力になっている。競合はそれなりにいるがそもそもこの手の製品が出回ってなく、ブルーオーシャンと言っていいビジネス環境にある。今までセールスを他社に任せていたが今回、自社でセールスを雇うことにした。

    北米はそもそも戸建てのインターホン需要は少ないらしい。公共施設向けの製品が好調で、セキュリティ関連の社会問題が発生すると引き合いが強くなるとのこと。成長領域として期待。
  • M&Aどうよ?
    北米でいい所があれば。日本ではシナジーがある企業との連携を強めたい。

    ソフトウェア系のサービスとか増やさないのか気になったので聞いてみたがあまり興味はナサゲ。
  • 病院用インターホンどうよ?
    他社に先駆けてIP化を実現した製品を出荷した。IP化によってネット経由でデータ通信が可能になり、例えば電子カルテなどの応用にも使えると考えている。

    置き換え需要に期待。病院の設備は随分古くなっているっぽい。病院の新設は期待していないっぽい。
  • 賃貸マンション、なんかやばそうな雰囲気してるけど?
    認識済み。新築着工件数は、分譲より賃貸のほうが大きくなりバランスが悪い。いずれ冷え込むことは想定しているが、このお陰で売上も伸びた。戸建てのインターホンはパナソニックが強いのであっちの方が影響ありそう。

    置き換え需要を取り込む方に注力しているらしい。
  • リニューアルの需要どうよ?
    潜在需要は高いとみている。インターホンの寿命は15年から20年程度。その頃の分譲マンションの入れ替えが大きくなると見ている。特に賃貸マンションには注力しており、専門にセールス部隊を作っている。賃貸マンションは窓口がバラバラで簡単に受注に結びつけるのが困難であるとの判断。
  • 参入障壁どうよ?
    高い。例えば分譲マンションのインターホンは火災報知器の機能を兼ね備えなければならないと法で決められている。ホーチキとの協業などで実装しているが他の企業では難しいだろう。
  • 新製品どうよ?
    無線で飛ばす戸建用インターホンを開発。配線の必要がなく需要は高いと見ている。後発ながら期待はしている。
  • 中計の最終年度の利益、高すぎね?
    今までの開発していた成果が出てくる年になると見込んでいる。
  • IoTどうよ?年がら年中電源が入ってるのでやりやすいはずだが?
    シャープと組んで様々な取り組みを行っている。ただし開発してもそれを採用するのは施工側でコストが高くなると採用は難しい状況にある。
  • 配当政策は?
    安定重視。
  • 今回の公募、一体なんなん?
    実は株主数がやばいので対策を行った。今回の公募の倍率は非常に高かったのは意外だった。証券会社のお陰もあるが、投資家も今回の公募で初めて知ったという人も多かったのかもしれない。IR頑張る。

今回、興味深かったのは公募についてでした。株主数が少なすぎて上場維持が危うくなっての消極的な公募だったようです。17.06.14の受渡日からゆっくり株価が評価されていく様が通常の公募とは違うイメージが有りました。証券会社の人が頑張ったこともあって、公募の応募がかなりの倍率になったとのこと。つまりだ。

IR活動不足ってことやないかい。

北米市場や置き換え需要がどこまで受け入れられるのかはよく分かりませんが、戦略としては悪くないと思ってます。

後は中期経営計画、だよねえ。以下は中期経営計画|アイホン株式会社より。


最終年度に期待しちゃうんだよね。どうなるかは分からないんだけど、面白くない銘柄ではない、というのが私の印象。

0 件のコメント:

コメントを投稿