株主総会なう pic.twitter.com/vAIEjm9VLY— Mc.N@お手伝い的な何か (@SyncHack) 2017年6月28日
6539 MS-Japanの株主総会に参加してきました。今回が初めてです。
目的は、直近IPO銘柄で業績の割には株価が評価されてなく、何か投資アイディアがあればいいなあ、程度で参加しています。当初、同日開催のアンリツ[6754]の株主総会に参加する予定だったのですが、場所が厚木のアンリツ本社でして片道2時間とかなりキツいにも係わらず、当日は雨模様だったので急遽変更しました。
今期のキモは、新規ビジネスであるManegy[マネジー]というポータルサイトの成長性でしょう。このへんで強いメッセージが聞ければもう少し評価されても良さそうだ、と考えていました。
場所は、TKP市ヶ谷カンファレンスセンター。JR市ヶ谷駅前の分かりやすい場所にありました。迷うことはないでしょう。この日は集中日に近いということもあって他の銘柄もこの場所で株主総会をしていました。
TKP[3479]の会議室は最近、株主総会で使われることが多くなってきたようです。なかなかいい営業してますよね。
参加者は、100人規模の会場で30人程度。背広が多く、個人投資家はパラパラといる感じでボッチ感は高かったですね。初心者はオススメしかねます。
質疑応答は以下の通り。
- マネジーどうよ?
TVCMに1.2億円、効果はあった。利用者4万人。今後はネット広告を増やしたい。各社連携を取り、コンテンツを増やすためのM&Aも検討。仕掛けは色々考えている。
多くのサイトを運営しており開発事業者が異なっている。複数のパートナと組んでいるが自社開発コンテンツも作っていきたい。
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マネジーのコンテンツの弱さと設備投資や広告費の予定を聞いたつもりなんだが、随分端折られてしまった。弁護士ドットコムのようにヤフーに記事を掲載させてもらったらいいんじゃまいか、と聞いてみたのだがスルー。走ってから日が浅いのかな。 - マネジーの事業目標どうよ?
今は目標を立てていない。様々なマネタイズが出来るよう検討している最中。 - 資産の投資有価証券の中身どうよ?14億円程。キャッシュが溜まった結果。前期に有価証券で損失が出たのは強制的に償還が債券が原因。概ね含み益の状態。有価証券の中身はSMA(Separately Managed Account)。ポートフォリオは債券が半分以上。
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ダサい。SMAとか明らかに証券会社にそそのかされた結果だろう。資産運用としてはゴミ過ぎる。上場すら言いくるめられたんじゃまいかと思えるほどだ。この質問に集中したのでボキュが中身を聞いて終了させた。何故、この投資有価証券が問題視されているのか理解できていないようだった。 - 負債の返金引当金って何?
契約形態による引当金。早期退職があった場合、返金保証を行っている契約があり一定の引当金を積み上げている。 - 中計どうよ?
M&Aとマネジーの成長。提携は不可欠と考えている。 - 会社の課題どうよ?
人材紹介事業は景気の変動を受けやすい。今後はマネジーで収益源を増やしリスクヘッジをしたい。
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マネジーでは紹介料や広告料を稼ぎたいようなんだけど正直、フツーのポータルサイトにしか見えないんだよね。 - 海外戦略どうよ?
5~10年先のスパンで検討。
人材紹介は成熟産業との認識。マネジーで新たな事業を発掘したい。マネジーは新興国でも使えるモデルと考えておりM&Aにて事業を大きくしたい。 - 従業員22名増は多くね?
前期、大幅に人員増を行った。上場を含めた管理部門の強化、マネジー立ち上げのために社員を異動したのでその穴埋めに追加している。従業員はエージェントがメイン。毎年10%人員増を行い20%成長を目指したい。それには生産性の改善が不可欠。 - 配当性向どうよ?
決めていない。 - 鞍替え上場どうよ?
なるべく早く目指していきたい。 - 新たなマーケットは?
シニア活用が75%成長している。今後も増えていくと考えている。 - 人材紹介業での立ち位置どうよ?
競合は存在しない。強いて言うならリクルート。
10時開会 → 10:30質疑応答 → 11:15 閉会、オミヤ、会社説明会なし。
目的でも言った通り、この銘柄は今期、マネジーというポータルサイトに設備投資を積極的に行うので、今期の業績予想は増収、微増益となっています。まずはこの投資が上手く行くのかが重要で、上手く行かなかった場合に更なる設備投資や広告を打ち込むことになると、来期以降の収益性も不安になります。
なのでマネジーに関して集中的に質問したのですが、どうもこう納得の行く回答が得られない状況でした。サイトの設計や運用は外注に依存しているのかもしれません。
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投資有価証券について説明しておきます。いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。
2017年に上場したことで、上場時に発行した株券により現金と株主資産が大きく増加しています。B/S左下の長期財産の殆どが投資有価証券でした。総資産60億円の企業が15億円近いおカネをダブつかせているのは効率的とはいえないでしょう。
投資有価証券の中身は各社様々です。例えば、非上場企業への投資の場合、かなりリスクが高く資産性が全くなくなることも考慮しなければなりません。逆に、1年以上の満期の定期預金も投資有価証券になります。この場合、リスクはほとんど無くほぼ現金同等物扱いで問題ないと思います。
今回のケースでは証券会社に高いフィーを払って寒い運用をしてもらうSMAでした。過去の例からすると比較的安全資産かと思われます。すぐに解約できない契約だとまたアレですけどね。
このように、投資有価証券の中身を精査することで新たなる投資アイディアに繋がるのですが、暇な時にまた扱います =)。
つかTKPは株主総会という金脈を掘り当てた感あるねw pic.twitter.com/QUlqrmDwY4— Mc.N@お手伝い的な何か (@SyncHack) 2017年6月28日
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