2017年2月4日土曜日

6157 日進工具 - ジェイリバイブ (17.01.27週次)

ジェイリバイブ(SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ) まとめページ

6157 日進工具


日進工具は、精密切削工具を開発・製造を行う企業です。四季報の同業他社に6138 ダイジェット工業6136 OSG6142 富士精工

今週は、自社の強みを最大限に発揮できる分野に経営資源を集中して、着実な成長を遂げている切削工具メーカー「日進工具」をご紹介します。主力製品のエンドミルは、先端と両端に切削刃を持つ円柱状の工具で、これを工作機械の主軸に装着して回転させることによって、金属材料に穴・溝・平面・三次元局面など様々な加工を施すことができます。同社では中でもタングステンやコバルトなどの粉末を高温焼結した超合金を用いて、小型精密加工に適した刃先径6mm以下の超硬小型エンドミルに注力しており、国内シェア3割超を誇るトップメーカーとなっています。

主な顧客は、精密金型や精密加工メーカーで、そこで作られる金型や部品がスマートフォンや家電、LED(発光ダイオード)、自動車、精密機器、医療機器など様々な分野の製造工程で使われています。こうした最先端分野では、さらなる高精度の微細加工が求められている上に、顧客の要望も高度化・複雑化しているため、同社はこれに応えるべく積極的に製品開発を進めています。ここ数年では、CBN(立体晶窒化ホウ素)を用いたエンドミルが成長を牽引しており、耐熱性、耐摩耗性に優れ、安定した加工精度で長時間加工できる点が評価されています。近年、競合他社も類似製品を発売していますが、品揃えや生産能力、加工方法の提案力などで引き続き優位性が高く、市場が拡大する中で顧客が増えて売上拡大につながっています。さらに、2012年から発売開始したPCD(ダイヤモンド焼結体)を用いたエンドミルも、CBNと組み合わせて使い、鏡面のような加工面の仕上げが可能になり、研磨工程が省けることで評価が高まっています。

同社は、引き続き精密加工の高度な要求に応える工具を開発し続けることに加え、生産面でも国内で自動化ラインの積極的に導入してコストダウンを図ることで継続的な成長を目指しています。

16.09.30からの続きです。



  • http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20170127.pdf

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